六大学野球と母の日


六大学野球と書いても、これは今日行われている早慶戦ではなく、母の日に行った慶應義塾大学対明治大学の試合のことです。
かなりマニアな話ですが、秋の六大学で「孔明」を聞いて以来もう一度あの歌をとずっと思っていたので、明治戦はなんとしてでも見に行こう!と思っていました。(※1)
そんな訳で観戦に行き、当然学生席に行き(※2)、最初から大騒ぎしていました。
試合展開も理想的で、初回にいきなり3点を先制し、その後も着実に得点を重ね9対3で見事慶應が勝利しました。
そんな展開ですから、ずっと声は張り上げっぱなし。チャンスになるとメガホンを振り回し、得点を重ねるたび幾度となく周りの人と肩を組み、「若き血」や「おお我が慶應」(※3)を歌い、六大学の応援を満喫させてもらいました。
そして、勝利の後のエール交換も終わり、帰ろうとしたとき、隣に座っていた初老の夫婦から声をかけられました。
「どうも、ありがとうございました。」
「いや、こちらこそありがとうございました。」
「いやあ、あなたのお陰で大変楽しく応援し観戦することが出来、大変楽しい時間を過ごすことが出来ました。」
「お恥ずかしい限りです。逆に迷惑じゃありませんでしたか?」
「そんなことは無いですよ。本当に楽しかったんですよ。」
「そういえば、貴方も慶應のご卒業生ですか?」
「いや、実は娘が昨年SFC(※4)に入学して、その年の早慶戦を見て以来、観戦するのが好きになったんですよ。」
「確かに、早慶戦の雰囲気は素晴らしいですよね。」
「そうですね。今日は本当にありがとうございました。」
「いえ、こちらこそ。」
といった風な会話を交わしました。TV中継もなかなかないし、どうしても関係者以外は入り込みにくいものではあると思いますけど、本当に学生野球の雰囲気って華やかでいいと思います。応援している風景は好きで、それこそプロ野球だったりサッカーの日本代表の試合だったりも好きなんですが、それとも違う盛り上がりがあるんですよね。そういった楽しみを、見ず知らずの人と語り合えたことがとても嬉しかったです。
さて、その帰り車で青山を走っていると目の前にWEST(※5)がありました。ちょっとおやつを買って帰ろうと思い店内に入りました。店内にはいかにも上品な貴婦人風なこれもまた初老の女性がお孫さんとおぼしき2人の子供たちと一緒にいました。この人はきっとここの店の常連さんだろうと思い、ならば何がおいしいかよくご存知なはずということで
「ここでは何がお勧めですか?」
と聞いてみました。
すると、
「ここのは何でもおいしいのよ!有名なのはリーフパイだけど、他の焼き菓子や生菓子もとってもおいしいのよ。」
とここまでは良かったんですが
「うんうん、わかるわあ。今日母の日だから何を買おうか迷っているのね。本当によくわかるわあ。」と何度も頷かれ、
「うちの娘も昨日夕食をご馳走してくれたの。銀座の○○ホテルに連れて行ってくれて嬉しかったわあ。なんか全部で5万円も遣ってもらっちゃって~」
と話されました。そこで
「じゃあ、そのリーフパイを3つ下さい」
とはとても言えず、結局3500円の缶入りのお菓子詰め合わせと生菓子と焼き菓子少々を買うことになりました。
ちょっと見栄っ張りな自分・・・。
その後実家に行き、自分にしては珍しく母の日のプレゼントを贈ることになったのでした。
ってな1日でなかなか面白かったのですが、それを書くのに2週間も経ってしまったのはちょっといただけないですね。
(※1)孔明という歌は、慶應が明治戦限定で使用する応援の歌。詳しくはこちらに経緯が書いてあります。
(※2)六大学野球のスタンド割は、一般席の他に学生席があり、応援はそこでなされます。応援指導部(いわゆる応援団)、メジャレッツ(いわゆるチアリーダー)、吹奏楽団(ブラスバンド)が主導して、華やかな応援を繰り広げます。
(※3)慶應が大量得点を重ねたときに歌うものです。他には「スリー慶應」というものもあります。
(※4)慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパスのこと。環境情報学部と総合政策学部があり、ここの学部生は基本的に藤沢のキャンパスで4年間の講義等を受けたりします。
(※5)有名な老舗の洋菓子屋さん。詳しくはこちらへ。


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