東京六大学野球 H20春 慶明戦観戦記

今日は久しぶりに神宮球場で観戦してきました。
噂に聞いていたスコアボード、人工芝は本当にきれいですね!5回時にスコアボード全面に背番号と選手名が表示されるのも個人的にはかなりGOOD!でした。
さて、平成20年度の塾野球部は前年までの主力メンバーが抜け、いささか不安の残るチーム構成でした。なので、自分もある程度今期は覚悟して見ていないといけないのかなあと思っていましたが、そうでもないところが野球の面白いところ。昨年度のメンバーはとても思い入れがあって見ていましたが、細かい部分での野球を考えていないような印象がありました。
ところが今年はノーヒットで点数を上げていたり、去年までではあまり見られなかったシーンが。慶立戦3回戦の時のインターネット中継を見ていたら、相場監督のお言葉として「いろいろな得点パターンを作ろうとしてキャンプの時から頑張ってきました。走塁面でも気を遣い、常に先の塁を狙うように意識付けしてきました」といったような趣旨のことを話されていたというのが、紹介されていました。まさに我が意を得たり!昨年の掲示板で何度となく書いていたことです。まさかあれを見て参考にされたということはないでしょうけど、何かテレパシーでも通じたみたいなうれしさを感じました。
そんな感じで見に行った塾野球部ですが、今日の結果は0-0。まあよく守りきったと言うべきなのでしょう。その中で好印象だったのが
1)守備の時、何かと選手同士で声を掛け合っている姿が見られました。フォーメーションの確認、意識の鼓舞、お互いの注意点の確認など、いろいろと出来ることがあります。確かに今年のチームは塾高野球部のレギュラーが数多く出ていてまとまりやすい部分があるのでしょうが、とにかくチームとしてのまとまりを感じました。
2)守備に入る際のボール回し、一球一球を丁寧に掴み、きちんと一塁手の胸のあたりに強いボールを投げていました。こういった基本動作をおろそかにすることなく取り組む姿勢はとてもいいですね。昨年はボール回しからヒヤヒヤすることもありましたから。
3)中林君は相当下半身をいじめたようです。昨年のフォームと明らかに違うと思います。というのは左足のタメがとてもよく出来ているからです。振りかぶってセットして投球モーションに入っているときギリギリまで左足にためてから、腕を振り下ろす。これによって体軸もぶれずコントロールもつきますし、打者からすれば同じ球速でも伸びのあるボールが来ることになります。とてもいいフォームですね。8回くらいから段々タメがなくなってきていましたが、ちょっと疲れてしまったかな?でも本当によく頑張りました。これでまた明治戦の防御率が上がりましたね、と言ってももともと0点台だったようですが。
4)相澤主将、やっぱり最高だ!彼ももともと右足のタメがとても大事な投手で、これが出来ているかどうかが調子のバロメーターです。今日の救援登板の最初の打者にはほとんどタメがなく投げ、あっという間に四球を与えていましたが、次打者に投げているときにどんどんタメが出てきました。そして最後は人を食ったようなスローカーブで相手も気を抜かれて当てただけのピッチャーゴロ。見事ゲッツーで試合を終えました。
そういえば報道で「今まではあまり活躍していなかった」とか「昨年は勝ち星をあげられなかった」とか言って相澤君を今年出てきたぽっと出の如きに扱うのは納得いきません。2年生の時は完全にローテーションに入って柱として活躍しその秋のヤクルト戦ではプロをしっかり無得点に抑え、3年生の時は抑えとして試合を締めていた訳で、2年生の頃から彼は塾野球部の主柱であったと声を大にして言いたい!わけです。
でも今日は勝てなかった。もちろん反省点もいろいろあると思います。この前雑誌で読んだ言葉で
「思い切りのいいバッティングとは、思い切り振ることではなく、思い切って狙いを絞ること、思い切って狙いはずれのボールを捨てること」というのが印象的でした。点がなかなか取れなそうだとわかった時は、ひとり6球以上投げさせるとか、徹底してストレートのみを狙うとか、何か方向性を絞るというのも一つの方法だと思います。
でも、こんなチームはとても好きだなあ。発展途上のチームだけどそれだけ伸び代がある楽しみなチームです。明日以降の試合も塾野球部のみなさん頑張ってください!

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