東京六大学野球 H20春 慶早戦観戦記

ちょこちょこと現場から写真を送ってみたりましましたが、慶早戦第一戦を観戦してきました。
昨日の夜から天気予報を見ては「これは明日はないなあ」と勝手に読み、結構夜更かしをしていたので、朝は往生際が悪いくらいに何度も電話・webで確認していました。
でも中止コールが出ないので、余り気乗りがしないまま神宮球場へ。今季は観戦できる日に限って雨だとかが続き、久しぶりに優待席の権利を取ることが出来ない羽目に・・・。普通に学生席の列に並びました。そうしたら当たり前ですが、周りは一般の学生さんばっかり。前の集団はどうやらテニスサークル、それもウィンザーらしかったのですがさすがにいくら塾内連盟というくくりでは一緒だったとしても、そんな相手から見たら訳のわからん人に話しかけられても迷惑でしょうから、黙っている並び続けることに。とっても場違い感がありました[E:coldsweats01]それが先ほどの書き込みの「行列」の時あたりです。
雨は止む様子はありませんでしたが、中止コールも出る気配がなく結局2時間30分くらい待つことに。で、めでたく球場入り!やっぱりちゃんと雨が降っています。さすがにお客さんの出足も遅く、結構空席が目立っていました。それが「やっと入場しました」の頃です。
ちょうど着席したところは内野席の一番上から5列目くらいのところ。上が空いているのはきっと応援指導部の人たちが走るためかなあなんて思っていました。周りはスカッシュのサークルの皆さんたち。席に座ろうにも濡れていて座れなくて困っていたので、新聞紙をあげました。喜んでくれていました。しかし、雨が降り続け、気温も低いため、とっても寒い![E:rain][E:sad]で、結局サークル内でアンケートをとり、帰ることになってしまいました[E:coldsweats02]でも、帰りにもう一回「新聞紙ありがとうございました!」って言ってくれたのでちょっと嬉しい。しかしそうなってしまったということは、つまり、周りは誰もいない、私だけがぽつんといる、そっちほうでも寒い状態に[E:coldsweats02]
こんなときにチャンスパターンの練習が始まっていましたが、さすがに変な人に見えるだろうからおとなしく、ぽつんと座っていました。
容赦なく降り続ける雨[E:rain]。何もしなくても体がガタガタ震えてきます。ああ、そういえば去年の富士でのF1もこんな感じだったなあと思いつつ。
やがて、後ろの席に慶應女子高の子たち、と言っても二人ですが、きました。そして先生に連れられた慶應中等部の子たちが更に後ろの席に、左側の区画には慶應志木高の人たちがやってきました。なんと、ピンポイントに自分の出身校以外の子たちだ。
後ろの女子高の子たちは野球観戦自体が初めてらしく、けらけら笑いながらも寒そうにしていました。この子たちの前では応援したらそれこそ危ない人扱いされそうだ・・・、と思っていましたがもう体温低下が限界を迎え、さすがに体を動かさねば!といったところまで。
結局そこからは、いつも通りに応援をすることにしました。結局いなくなった周りのスペースもそれなりに人が埋まりました。女子高の子たちにも思ったほど変な人扱いはされず、寒いですねえくらいの会話をしました。
試合がついに始まります。なんとなく、というか明らかに浮いている感のまま応援に入ります。早稲田の攻撃の時、後ろの中等部生が「傘さしているから見えないよ~」と言っていたので、さしている大学生に声をかけたら「これ以上は下げられないからムリです」と言われ、スポーツ観戦時のマナーとして後ろにじゃまにならんように傘をささないようにするもんじゃ!と思いつつも、自分は応援指導部でもないしなあと思いそのままに。更に浮いてしまったか?
試合は進み、慶應が先制点を上げます。後ろの子たちに「点が入ったらみんなで肩を組んで、若き血を歌うんだよ」とおせっかい。でも組まなかったので、やっぱりおせっかいだったかな?
なんてしていたら、女子高の子たちが「前に来てもいいですか?まわりに人がいないと応援しにくくて・・・」。なるほど!彼女たちにしてもこの天気の中わざわざ球場に来ているのだから、慶早戦の雰囲気に浸りたいのだろうけど、なんだかさっぱりわからないのできょとんとしていたんだなあ。嬉しくなってどうぞどうぞと言いました。
やがて応援しているときにも変化が。いろいろな応援歌で、当然歌詞は知らないだろうけど雨の関係で歌詞ボードも出ず、誰も歌わっていなかったのですが、「早稲田を倒せ!慶應」のフレーズだけがやたら大きな声で聞こえるように。周りの中等部生も志木高生も応援したい気持ちがあったけど、歌詞がわからずポツンとしていて、でも聞き取れたフレーズだけはしっかり歌っていこうとしているんですね。久しぶりにあれだけ多くの声が重なった応援を間近で聞きました。
そこからは自分も調子に乗って、とにかく今ここに来てくれている子たちに慶早戦の雰囲気のすばらしさを味わって帰ってもらいたいと思い、声を張り上げ応援することに。そのうち「K!E!I!O! K-E-I-O KEIO」も覚え、そこも盛り上がることに。そして勝ち越し点が押し出しで入ります!さあ、また若き血だ!そのとき隣に座った女子高の子たちが言いました。「若き血の歌詞を覚えていないので歌えないんですけど、いいんですかね?」なるほど。よくよく聞いたら1年生でそれも女子高から。つまりとっても才女というわけですが、そりゃあ塾に入ってまだ2ヶ月ではムリもありません。「とにかく適当に合わせて喜んでいればいいんだよ」っていって若き血のムーブメントに。
試合は最終的には残念な感じでしたが、試合も最後の方になると周りの人たちがみんなプレーに一喜一憂し、歓声を上げ、なんか一体感を感じられました。女子高の子たちも結構満喫できたみたいで、明日行けないのが残念な様子でもありました。中等部生や志木高生も含め、せっかく義塾に入ったのだから少しでもこの慶早戦の雰囲気をこれからも楽しんでいってほしいものですね。なお、さっき書いた傘をさしていた大学生の子も、雨が降り続けていたにも関わらず、途中からちゃんと傘を閉じて応援していましたよ。
他にもちょっと見つけたいい話。
1)法政大の応援団の方々がちょうど真ん中当たりに座っていました。とても一生懸命に塾野球部を応援しています。最初はなんて熱心な学生さんもいるんだろうと思ったくらい。そういえば法政の応援板で見たのですが、ちょうど対慶應戦の時「明治でも早稲田でもどこが優勝しようと関係ない!自分達は法政の勝利を信じるだけだ」「法政大学の勝利を信じて、法政大学校歌~」と熱き思いを叫んでいたとのこと。本当に気持ちのいい応援団ですね。
2)終わった後、チャンパのメドレーをやっていたら前の方で、やたらビシッとした動きで応援をしている一団が。よく見たら以前の応援指導部の幹部さんたちでした。後輩を暖かく見守り、血が騒ぎつつも応援指導部の領域を侵すことはせず応援している彼らの姿から、ちょっとした寂しさと後輩を見守るとても大きな暖かい思いを感じました。
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とまあ、試合内容以外のことをこれだけ長く書いてしまい、これから後の試合内容まで読んでいただける方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか[E:coldsweats01]
試合は今日の中林君は、今までの慶早戦の時と違い、落ち着いていました。ストレートも最初は144km/hを計測し、調子も良し。エースでなければいけないという自覚が伝わってくるようでした。なので、あの3失点はどれも惜しく感じてしまいます。
【1点目】 あのときは、たぶんマウンドがとてもぬかるんでいたのでしょう。何度もプレートを外し、マウンドの際を確かめたり、スパイクの裏の土を気にするような仕草をしていました。実際のその後の義塾の攻撃でも今度は須田君が同じようなことをしていたから、そうだったのだと思います。で、それまで無四球で来ていたのが突如四球を与えピンチを招くことに。ああいう場合は、もっと早くマウンドに土を入れることを要求するべきでしたね。点を入れられた後に要求していましたから。
【2点目】 あのときは、2塁の走者を踏まえてレフトの今福君は少し浅めに守備位置を変えました。そしておあつらえ向きのレフト前ヒット。ダッシュも良く、早稲田の3塁コーチは本塁突入をあきらめます。ここまではとても素晴らしい。1点目の時の教訓をちゃんといかしています。ところがその後がいただけない。ワンバウンドで直接本塁に投げた判断は仕方がないかなとも思います。サードの梶本君がきちんと指示を出したかどうかはわかりませんが。それを後逸する坂本君、更にバックアップに入った中林君までファンブル。昨年、青池君がせっかくドンピシャのバックホームをしたのに落としてしまい、青池君が怒髪天を衝く勢いで坂本君に食いかかっていたのを思い出しました。捕るときは最後まで目を離さないようにしないと。また、中林君もバックアップに行くのはポーズではなく、まさにこういう時のためなのだから、集中していてほしかったです。
【3点目】 あのときは1死23塁の場面をしのぎ、次打者も2ストライクと追い込んだ場面です。3塁走者の上本君は1死の時から、投球時にやたらダッシュを繰り返していました。右投手なら目線に入るので邪魔をする意味もわかります。ただ中林君は左投手だから、なんの意味があるんだろうとおもっていました。だからホームスチールを仕掛けたときは、思わず手を叩いてしまいました。「なるほど!このためにタイミングを彼はずっとはかっていたのか!」でも、あのときは捕手がちゃんと気付いて対処すれば、難なくアウトに出来たと思います。しかし一瞬何が起きているのか把握できなかった。これがあの決勝点になってしまったと思います。サードランナーの動きを見ている三塁手の梶本君がもし早めに何度かダッシュを繰り返す上本君を注意するようにバッテリーに声を掛ければ、また走り始めたとき「三塁走った!」と叫べばと思いますが、これは上本君を褒めるべきかもしれませんね。さすが広陵高校の血を感じます。
あと先ほども紹介した法政の応援板でこんな書き込みも。「ところで、慶応の捕手の肩が弱いと見たか?東大のさかんに盗塁を仕掛ける姿勢に感心しました(3回くらい?成功)」。肩の強さもあるが、盗塁阻止はバッテリーと内野の共同作業。牽制は3回以上繰り返して投げると、走者は走りづらくなるというデータもあります。明日の試合、相澤君にはいやって言うほど牽制を繰り返してほしいなあ。いいキャッチボールにもなるよ。
攻撃陣ではやっぱり今福君。打つポイントがバラバラに見えます。多分とてもまじめな子に見えるんですが、一つの策として4番は図太そうな青山君にして、6番あたりで気楽に打った方がいいのかもしれないなあとも思います。もしくは打席内でいろいろと考えてしまわないように、ヒットエンドランをさせたり、何かやることを絞ってあげるのも手だと思います。
まあ、さすがに負けた試合だけに辛口に書いてみましたが、守備の際のお互いの声の掛け合い、投球毎のポジションチェンジなど、いろいろと考えてやっている姿勢がこのチームからは感じます。その証拠に去年と余り戦力の変わっていない早稲田と互角の戦いをしているじゃないですか。
己の力を信じて、明日以降の連勝に向かって突き進め!塾野球部。頼んだぞ!相澤主将。[E:happy01]

「東京六大学野球 H20春 慶早戦観戦記」に1件のコメントがあります

  1. 今もまだ外苑前は「雨は降ってない状況」
    たぶん、やるんでしょうね。
    いつも梅雨時で雨で寒い、
    そしていつ中止になるか心配しながら。
    1週間、開幕を早めることできないのでしょうか?
    なぜか六大が最後に選手権出場を決めるのが
    六大の権威みたいな・・・
    投手は気の毒です。
    それにしても巨人の内海、大雨のなかでの好投、
    お見事です。

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