東京六大学野球 H20秋 慶早戦1回戦観戦記

先ほどの投稿にもありました通り、残念ながら我ら塾野球部は本日の試合早稲田に負けてしまいました。
試合開始前のはそれなりに投稿していたので、試合関連のこと、つまり純粋に観戦記として書いてみます。
並んでいる時に予感していた通り、相場監督は今日の先発に相澤君を指名しました。
Aizawa1
Aizawa2
試合前の投球練習での表情ですが、何とも言えない緊張感と覚悟がひしひしと伝わってくる表情です。
そしていよいよプレーボール!
Scoreboard1
1,2回ランナーをすっきりしない形で出してはいましたが、相澤主将はきちんと抑えてくれました。
ところが3回、先頭打者の上本くんがヒットで出塁。細山田くんがしっかりと送り、4番原くんが三遊間を抜けるヒットで先制されてしまいます。
4回にはファースト後方にフラフラと上がった打球が風に流されファーストもライトも捕れず、そのまま二塁打となったしまいます。懸命に投げて2アウトまでこぎ着け、バッターは斎藤くん。レフトに打ち上げてしまいますが、上空の風が舞い、山口くんが落下点と判断したところからどんどん前に(レフトからライトというよりは1塁方面に強い風が吹いていました)ボールは流され、一旦足を止めてしまった山口くんが再度ダッシュするもののグラブの土手に当て落球!2点目が早稲田に入ります。ここで山口君はベンチに戻り、小川君ライト、竹内君レフトに。
更に5回も追加点を奪われ、0-3と苦しい展開に。
6回からは相澤主将に代わり、中林くんがマウンドに。初めての三者凡退です。
反撃はラッキー7の7回に。
先頭梶本君が思いっきり振った打球は、自分の足に・・・。
Kajimoto
しばらく悶絶しているも、気合いで立ち上がった梶本くんがきれいにセンター前にはじき返し、ヒットで出塁。漆畑くんの1塁頭上を越えるヒットで、1死13塁に。ここで坂本くんが打席に入りますが、2ストライクと追い込まれてしまいます。
そこで選択した作戦は、なんとスクイズ!
しかし斎藤くんも甲子園ばりのワンバウンド投球で、外しにかかります。彼は本当に三塁ランナーが見えているんですね!!
万事休すか!!
と思ったら、なんと坂本くんが執念でバットに当て、しかもこれがまた素晴らしいバント!1点をもぎ取りました。
明らかに動揺している斎藤くん。
続く中林くんに対して、珍しく球が荒れます。ここが攻め時だ!と感じました。彼は勝負強いバッティングです。ただ残念ながら中林君が粘っている間に、逆に斎藤くんが落ち着いてきてしまいました・・・。結果は内野フライ。
その後マウンドに立つ中林君。
Bayashi1
ピンチを招いても、監督以下チームがついています。
Meeting
牽制で相手を、名前の通り牽制します。
Kensei
守備も彼をもり立てます。
湯本くんの好フィールディング。
Yumoto1
漆畑くんもナイスキャッチ!
Urushi1
しかし、何となく合ってはいた斎藤くんが7回で降板してしまい、89回は大石君がパーフェクトリリーフを見せ、結局1-3で負けてしまったわけです。
Scoreboard2
マウンドに駆け寄る早稲田メンバーと、最後の打者となってしまい気合いのヘッドスライディングを見せた湯本くんが1塁上で呆然と立ち尽くしてしまっています。
Waseda1
この悔しさを忘れないようにしていたのでしょう・・・。
と、こんな流れでしたが、ちょっとした雑感を。
1)試合前の守備練習、慶應はライナー性の当たりをノッカーが多く打っていました。それに対して早稲田はポップフライのような当たりをたくさん打っていました。最初は何でかなあ?と思っていたのですが、上空を見上げるとちょうど目線に入りそうな太陽と、うねるような強い風。早稲田の選手はグラブの出す角度を工夫しながら、日差しのよけ方とか工夫しているように見えました。それに対して塾野球部はどうだったのでしょうか・・・?
2)序盤の3回、早稲田は上本君が出塁すると2番の細山田君がしっかりとバント、それに対して塾野球部は2回青山君が出塁した後、梶本君の時特に走者が揺さぶることもなく、普通に打って、当たりはセンター返しを心がけていたんですが、ショートがちょうど入りゲッツーと対照的な攻めでした。また4回、4番青山くんが何となく自己判断に思えたのですが、バントで送り1死2塁のチャンスを作りますが、後続が続きません。ストレートに意識が行ってしまうのでしょうか。
3)つまり早稲田はタレント軍団でもありますが、事前の準備を怠らず、常に自分がこの場面で何をすべきか考える習慣を持っているように思えます。中林君の牽制のシーンをもう一度見て頂ければですが、1塁コーチはちゃんと大声で2塁ランナーに帰塁を指示しています。当たり前のことをしっかりやる。これが徹底されているように見えました。
それに対して、どうも塾野球部の方が戦略の一貫性に欠けるように見えてしまいました。確かにあれだけの投手を擁している早稲田だけになかなか仕掛けにくいとは思うのですが、相手が強者の時はどんどん揺さぶって崩す工夫をするべきかな?と思います。真っ向勝負だけではなく、相手が気持ちよく野球できないようにすることを考えた方が、今の彼我の実力なら、より勝利に近づけると思うのです。
4)中林くんは最初から体が軽そうでした。投げても過度に三塁方向に流れず、コントロールを意識したフォームでした(除く斎藤くんの打席[E:coldsweats01])。
Bayashi2
Bayashi3
慶早戦になるとどうしても意識しすぎてしまうきらいが今までありましたが、今日は自分の間合いで落ち着いて投げていました。この慶早戦の雰囲気にもようやく馴染んだのではないでしょうか。この調子なら慶早戦初勝利を得るのも近いでしょう!
5)青山くんは最初の2打席はとっても判断良くバッティング出来ていましたが、試合の中盤以降は焦りが先立っていたように見えました。
Aoyama1
Aoyama2
体の軸が後ろ足に残っておらず、右手のトップの位置もボールが来る前から中央部にあります。これではなかなか難しい。しっかりと軸を残して、右手のトップも動かさず、しっかりと球を見極めていきましょう。大丈夫、青山君ならこの慶早戦の雰囲気でも、しっかりと結果を出せるはずです!
6)今日はバントシフトの際、梶本くんの思いっきりの良さが無くなっていましたね。やっぱりいろいろなことを考えてしまっていたのかな?でもあれは相手チームにとってかなりの脅威のはず。明日もあのバントシフトの際のダッシュに期待しています。ちなみにバッティングはセンター返しを心がけていて良いですね!あの調子です。
7)確かに牽制の上手い斎藤くんと肩の強い細山田くんなのでなかなか走りづらいとは思いますが、そう思っていると思われると打者に集中できてしまいます。特に1塁と3塁のランナーは積極的に仕掛けていってほしいと思います。
これで優勝の可能性は無くなりましたが、慶早戦での勝ち点奪取という大事な使命がまだ残っています。気持ちを途切らすこと無く、明日以降の試合に全力に臨んでください!!
では明日の勝利を祈って、白石主将お願いします。
Shiraishi
・・・、あれ?後ろを振り向いたらあなた様は!!
Ob

「東京六大学野球 H20秋 慶早戦1回戦観戦記」に4件のコメントがあります

  1. 早稲田とのノックの違い、よくわかりました。
    早稲田OBは苦笑いしていましたから「神風」は皮肉と思います。
    漆畑君のエラーにはならなかったが、
    バウンドを併せそこなったミス・・・
    今シーズンに限らず、負ける試合は守備のミスが殆どですが、
    それは偶然ではなく必然だったのかも?
    東大の中西監督は広陵から来た早稲田の内野手と
    開成から来た東大の内野手の違いは、キャッチボールが
    きちんと出来るかどうかの差だ、と言っていましたが・・・
    勉強でも基礎が大事、野球も同じということですか?
    ノッカーがライナー、早いゴロを打つだけでなく
    高いフライ、ボテボテのゴロを打つことも大切・・・
    観戦記、さすがです!

  2. 文武両道さん
    コメントありがとうございます。
    いつも書いてしまうイニング間のボール回し、途中塾野球部のはかなり乱れていました。
    結構暴投が多い、捕球もきちんと捕っていないなど・・・。
    もちろん普通にやればできるのでしょうが、なんか集中しきっていないように見えました。
    凡事徹底。しっかりとひとつひとつの動作を大事にしてほしいですね。

  3. 梶本くん、自打球治療後の快打で痛みを感じさせない走塁に今日一番の気迫を感じました。彼のファールはスタンド上段までぶっ飛んでいきますね。早稲田の投手の球を是非ライトスタンドへ!
    ウルシも初回のゴロ強襲のあとは、続く痛烈なゴロを難なく捌き、また斎藤くんの配球にだまされず上手い2安打でチャンスメークしてくれました。
    土曜日のバヤシの立ち上がりの球は速かったですね!
    日曜日の先発、期待できますね。
    早稲田2番手投手の大石君、球速表示よりも球が速く見えました。きっと初速と終速の差が少ない、いわゆる伸びる球だったのでしょうか!打者6人が真っ直ぐと張っていても手が出ないのがわかる気がします。
    土曜日の早稲田はきっと須田くんです。確かJFEで野球を続けるのだと思います。しかしここは遠慮せず打ち崩したい!
    悔いの無いよう、がんばれ野球部!

  4. げんきさん
    コメントありがとうございます。
    須田君は結局敗戦処理のような形で登板していましたね。
    エースナンバーなのに・・・とちょっとかわいそうでしたがそれだけ実力主義を貫いているところが早稲田の強さの一つなのかもしれませんね。
    バヤシはみんなの期待に見事応えてくれました。
    考えてみれば塾高の時も力を発揮してくれたのは3年生の時。
    まさしくこれからバヤシの本当の力が発揮されるのだと信じています。
    では、今後ともよろしくお願いします。

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