クラシックコンサート

(掲載している写真はau w63CAで撮影したものです)
今日は、オーケストラを聴きに、サントリーホールに行ってきました。
Ca3c0057_01
指揮者はジブリの音楽監督で有名な久石譲さんで、オーケストラは新日本フィル、演目はベートーベンの運命、チャイコフスキーの交響曲第5番、バーバーのアダージョと、どれもポピュラーなもので、聞いている方も楽しい曲。実際にうたい文句はこうでした。

 新日本フィルといえば、かつて小澤征爾を中心に設立され、幾多の巨匠たちと歩んできた名門オーケストラ。2003年にアルミンクを音楽監督に迎えてからは、定期演奏会でオペラや宗教曲の大作、20世紀以降の近現代音楽をとりあげるなど、さらに機能的で現代的なオーケストラとしてクラシック・ファンの注目を浴びている。しかし、もう少しこの優れたオーケストラで、名曲をまとめて聴く機会が欲しいと思われる方も多かったのではないだろうか。
 そんな期待に応えるように、これでもか!の名曲ばかりを集めたコンサートが開催される。
 ラインアップは、映画『エレファント・マン』や『プラトーン』、ドラマなどでもおなじみのバーバーの《アダージョ》に、誰でも一度くらいは聞いたことのあるだろう超名曲のベートーヴェン「運命」、そして、これもクラシック音楽の名曲中の名曲、チャイコフスキーの交響曲第5番だ。「運命」もチャイコフスキーの「第5」も、それ単独では定期公演などで取り上げられることもあるが、これだけまとまって演奏されることは、そうそう多くはない。
 バーバーの《アダージョ》でしばし深い悲しみに心震わせ、「運命」に音楽の偉大さを感じ、そして、チャイコフスキーの奏でる深い弦の調べと豊かな金管楽器の響きに衝撃を受ける・・・ なんて贅沢なひとときだろう!
 指揮は、宮崎駿映画でおなじみの久石譲だ。その優れた音楽性ゆえ、映画音楽の作曲家としての面が強調され過ぎている感があるが、幼少からヴァイオリンを学び、ピアニストとしても活動するほか、2000年には指揮者としてデビュー、2004年からは新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラの音楽監督をつとめるなど、演奏活動についても高く評価されている。
 近年ますます指揮活動に注力している久石が、クラシック音楽の王道をどう調理して私たちを楽しませてくれるのか、興味は尽きない。

まず久石さんが登場して思ったことは、小柄な方なんだなと。ジブリの音楽監督ということでどうしても偉大な感じがするのですが、小柄で、それでいて気さくで、オケの人たちともなんだか和気藹々とやっている感じです。
演奏はアダージョから始まりました。この壮麗な音で始まった後、ベートーベンの運命。第1楽章の最初のフレーズに身構えていたのですが、案に相違してそれ程の迫力を感じないまま曲は進んでいきます。ベートーベンの運命の特徴は確かフレーズの繰り返し。執拗に同じメロディーラインを楽器を替えて演奏してきます。その繰り返しに音楽性を持たせようとしているのでしょうか。
第2楽章は本当に優しい感じのメロディーが奏でられます。多分久石さんの音楽性も関係しているのでしょうね。すごくリラックスできる感じで、ウトウトとまどろんでしまいそうな感じでした。
そして第3楽章第4楽章と来るのですが、ここではしっかりと音が出ていました。音の迫力が眼前に迫ってくるかのようで、第1楽章で暗示された運命の重さが、この第3第4楽章で昇華され(本当はアウフヘーベンなんでしょうか?)光輝溢れる未来を示しているかのようでした。しかし、第1楽章のあのパワーの少なさは何だったのでしょうか?これは多分、まだオケがまだ暖まっていなかったんでしょうね。それゆえ大きな響きを出せなかったではないでしょうか?特に金管がきつかったのかなあと思いました。
休憩を挟んで、チャイコフスキーの交響曲第5番。この曲もとっても大好きで、心を奮い立たせたい時によく聞いたりしています。音楽を言葉で表すのは自分にとっては難しく、的確に表現できないのですが、第1楽章は雄大なメロディーで導入した後、第2楽章のバレエ音楽をも思い起こさせるなめらかなメロディーで心を安らげ、第3楽章の軽やかなメロディーで踊り出すような雰囲気にして、第4楽章の金管楽器の迫力で大団円という、一瞬たりとも無駄にしていない構成。久石さんはこれを、あるときはテンポを速めに、あるときは聞かせるようにゆっくりとさせ、自分なりの表現をされていました。やはり作曲家としての視点というのは、普通の指揮者とはまた違うのでしょう。このチャイ5は特に迫力があり、正に手に汗を握っていました。
そうすると繰り返しになりますが、運命の第1楽章の迫力の無さが返す返すも残念でした。演目の順番で運命とチャイ5が逆だったらこうはならなかったかも知れません。順番も大事なものなんだなあと変な感心もしていました。
それしても、やはり生のオーケストラはいいですね!金管楽器の音はオーディオ機器が逆立ちしても出ないんだろうなあという音でした。もちろん他の楽器も含めて、録音とは明らかに違う音ですよね。クラシックは生で聞かないと。でも高いので1年に1-2回くらいしか行けないのが残念ですが・・・。
アークヒルズはライトアップがとてもきれいでした。
Ca3c0061_01
Ca3c0062_01
光のモニュメントがとても幻想的で、場所の雰囲気にとても合っていました。
また、いい演目を見つけて、クラシックのコンサートも見に行きたいものです[E:wink]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください