「作曲者の意志は絶対だ!」


企画として立ち上げたものの、なかなか次を書かずにいた「のだめカンタービレの気に入った台詞」ですが、こうして無事に3回目を書くことになりました。
さて、今回のこの言葉、物語の早い段階に登場する言葉です。
主人公の通称のだめは耳と記憶力が良いため、楽譜を見て弾く習慣がありません。しかし、指揮者志望の千秋にとって、楽譜通りに弾くのはとにかく基本中の基本。のだめの演奏の面白さには心惹かれるものの、そのデタラメぶりはとても許容できるものではなく、思わず言った言葉です。
その後のお話の展開でも、度々この類のお話は出てきます。これの発展版が次の言葉でしょう。
「シュベルトは本当に「気難しい人」なのか?自分の話ばかりしてないで、相手の話もちゃんと聴け!楽譜と正面から向き合えよ。」(千秋)
「・・・君がそうやって言いたいこといっぱいあるみたいに、他の作曲家だって言いたいこといっぱいあるのにネー。
君はその声を、本能的に感覚的にしかとらえない」
(オクレール先生)
つまり、自分のエゴを振り回すことが自由で楽しい演奏というわけではなく、相手の言いたいことを本能的感覚的のみならず、理屈としてもしっかり捉え、それを理解した上で自分の解釈を加えていくことこそが、本当の意味での「自由で楽しい演奏」なんだなと。
よく、建築の世界では、現場監督は指揮者に例えられます。最初はそんなものかなあくらいでしたが、これを読んでいくと、より納得のいくものになりました。建築における図面にある「建築士の意志」は絶対であり、まずそれをきちんと理解した上で、自分なりの監理をしていくことがどんなに重要か。それが、素晴らしい演奏を生むのと同じように、素晴らしい建物を生むのだと思います。
また、これは社会に出ている人全てにも言えると思います。各々には考えがあるわけですが、めいめい好き勝手に言うことが自由なのではなく、相手の意図をしっかりと理解することがまず先決で、その後に自分なりの意見を述べていかないと、チームとしての動きが出来ません。
「自由」と「規律」。これは背反するものでは無く、お互いに依存し合っている関係なんですね。


「「作曲者の意志は絶対だ!」」に10件のコメントがあります

  1. これをあの世界でいえば、『監督の意志は…』になるんでしょうね[E:catface]さて、日付が28日になり、業務終了後神宮に向う予定です。もしご連絡をいただければ、パンフ送らせていただきますよ[E:book]  さて、時期シフト表が職場より提示があり、なんて素晴らしいシフト[E:note]選手権予選セミセミファイナルからファイナルまで観られそうだわ[E:scissors]やはり、積み重ねは重要ですね[E:bleah]
    (なにも圧力なんてカケテマセンヨ[E:happy01])

  2. モーツアルト、ベートーベン、丹下健三、安藤忠雄
    みんな強烈な個性の持ち主で、
    逸話にことかきません。
    「俺の言うとおりにやれ!」
    映画の黒澤監督もそうでした。
    円満な性格と芸術性は一致しないようです。
    建築の世界では、
    現場と営業、設計と施工、意匠と構造・・・
    仲が悪いです。
    しかしその緊張関係、我侭さが、
    いい作品をつくっていくのかもしれません。
    協調性のある監督というのは、
    余り名監督ではないのかもしれません。
    昔、長島茂雄を育てた立教の砂押監督は、
    まさに無理ヘンにゲンコツ。
    かみなり親父が少なくなって、
    かえって子供の不良化が進んだという説も・・・
    あの星一徹は、もう時代遅れでしょうか。
    あの小澤征爾さんも強烈な個性で
    N饗を追い出されたことが、
    世界のオザワにつながったような気がします。

  3. 黄色と黒は勇気のしるし♪さん
    コメントありがとうございます。
    そうですね、その言葉になるんだと思います。
    ただ、そこで「絶対だから何も考えない。絶対服従。」と考えるのは違うのでしょう。「絶対だからこそ、その意志をまずは理解して、それを咀嚼した上で、更に高みを目指す」という言葉になるんだと思います。例えば、斎藤君が決勝戦で見せたスクイズの時のワンバウンド投球のような。
    監督の意志=チームの作戦な訳ですから、それを無視してしまうとそもそもチームとして戦えませんものね。チームの作戦を更に高度に展開していくチームが、いずれの時代も強いですよね。
    おお~、甲子園の前の日程までしっかりと・・・。さすが日頃の積み重ねですね。あと2~3週間後にはもう、始まるんですね[E:sandclock]

  4. 文武両道さん
    コメントありがとうございます。
    今日の昼のテレビで脳科学者の茂木さんがこうおっしゃっていました。
    「1位になる人と、2位以下の人には脳の作用が大きく違いがあります。人間はある程度の地位にたどり着くと、満足します。そこで満足しないのは、強烈な意志があるからです。なので1番になる人は大きな挫折の経験のある人が多いです。その挫折が大きければ大きいほど、1位になる欲求が高まり、大きな犠牲を払ってでも努力を重ねることが出来るのです。」
    とのことでした。そりゃあ、協調性もなかなか出ないでしょうね。
    砂押さん、立教の黄金時代を気付いた後、社会人や国鉄の監督をされて、育成には定評があったものの、なかなかうまくいかなかったそうですね。そういえば飛田穂洲さんも、砂押さんも茨城県出身。水戸っぽの魂がそうさせるのでしょうか?

  5. あごらさん
    コメントありがとうございます。
    そうなんですよね、のだめもついに最終回。
    単行本しか読んでいないのですが、なんとなくそんな雰囲気が漂う展開になっています・・・。
    人の成長、つながり、相手に対する想い、物事に没頭すること、などなどいろいろなことを考えさせてくれる作品ですね。
    そういえばまだ韓国ドラマの方をまだ見ていないことを思い出しました・・・[E:coldsweats01]

  6. えええ!?
    韓国ドラマもあるんですか?
    最近は、韓国や台湾でも、日本のマンガを原作とするドラマが何本も制作されているというのは聞いていましたが、のだめもなんですか!
    それはびっくり。
    俳優の顔立ちは同じ東アジア系ですから違和感はないのでしょうが、どんな風にアレンジされるんだろう…

  7. あごらさん
    コメントありがとうございます。
    ごめんなさい。ちょっと言葉足らずでしたね。正しくは「同じく音楽を志す若者を題材にした韓国ドラマ」であり、時々掲示板にも登場されるしなゆきたかまささんにご紹介いただいた「ベートーベン・ウィルス」のことです。

  8. ありゃ、またやってしまいましたか。
    早とちりで申し訳ありません。
    ベートーベン・ウィルス、検索してみました。
    こっちもなかなか面白そうですね。

  9. あごらさん
    コメントありがとうございます。
    そうですよね。結構面白そうなんです。早く時間を作って、ゆっくりとそういったのを見てみたいです[E:happy01]

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