多事争論 -今度の総選挙と地方分権


なんだか定期的に書いているのですが、もう劣化が全く止まらない国政の場、衆議院。
それを防ぐどころが、煽って更に事態を悪化させている観のあるマスコミ。
そのマスコミがいいネタとばかりに取り上げている人気知事たち。
そしてその報道に乗って、最近にわかに脚光を浴びてきた「地方分権」。
でも自分としては、今の国政の喫緊の課題がそれかなあと思っていたのですが、今朝の朝ズバで元鳥取県知事の片山さんが、なるほど!と思うことを仰っていました。
要約すると以下の通りです。

1)地方分権の考え方が、全国の知事さんで統一されてない。
2)地方分権は誰のためにするのか?が、何となく地方の知事のため、権限を大きくして仕事をやりやすくするためのようにも見える。それは筋違いで、県民のためになるようにしなければならない。
3)地方に実権を渡すと言うことは、地方議会に権限を託すと言うこと。実際の県議会をみるとわかるが、文章の朗読だけの議員たちに権限が移譲されても大丈夫か?…地方議会の改革も必要。

なるほど。確かに地方分権の言葉はいいのですが、何をするのかという具体的なものがわからないです。そして地方議会の話しもその通り!と思います。都議選が近いことから今日の新聞の折り込みに各候補者の政見が印刷されたものが入っていましたが、かなり脱力できるものでした。
「まさにあきまさ」
「ヒーロー!ヒーロー!あきヒーロー!」
・・・、一度応援指導部に入部して鍛え直して貰うのもいいかもしれません[E:shock]
他の内容も、要は補助のばらまきばかり。利益誘導型を露骨に出しているものばかり。
確かに3)の地方議会に任せて大丈夫か?というのは説得力あるお話だと再認識しました。まだ国会議員の方が、それなりにしっかりとしたことを言っている気がします。彼らはひとりひとりが話すと結構良いことを話されているように思うからです。もっとも、集団になるとどうして?と言いたくなる位、訳のわからない行動をとることがありますが。
やはり物事を単層的に見るのではなく、複層的に見ることが、特に政治の世界では大事だと思いました。
都議選であれば、自分はどうやって東京を活性化させ、住みやすい街にするのか、そのプランをもっとしっかりとした形で提示して欲しいものですね。


「多事争論 -今度の総選挙と地方分権」に13件のコメントがあります

  1. 最も危険なのはスローガン選挙であること。
    「郵政民営化」「地方分権」
    そのスローガンが耳に心地よい響き、「正義」を
    ふりかざしているだけに声を出して問題点を指摘しにくい。
    郵政では地方の老人の便利が考慮されず
    都会の不便を感じない層が小泉を支持した。
    今度は明らかに地方へのバラマキ。
    いじめられた地方が地方分権を言うのだが、
    地方財政の穴埋めを国に求める論議に聞こえる。
    水戸黄門のように善悪がはっきりしている事象は
    殆どないことは、常識ある日本国民ならわかるはず。
    橋下弁護士の山口光事件については彼を支持するが、
    今度の民主、公明、自民の行脚は、
    かつて小沢大幹事長が宮沢さんを面接した倣岸さを感じる。
    地方自治の首長の好みで国政が左右されていいのか?

  2. 文武両道さん
    コメントありがとうございます。
    仰る通り、単純なスローガンは「正義」となりやすい傾向は古今東西どこででも見られます。
    こういった「正義」を絶対的価値観として扱うところは、気候や政治環境が大変厳しい時代に生まれてきやすいとも思います。いろいろ思索しているより、まず行動が大事だからです。
    でも今の日本は激烈な環境のもとと言うよりは、この困難な状況を立て直すために叡智を集めるべき時なのではないでしょうか?
    しかし、叡智を集めるという言葉はいいものの、それをするには時間がかかり、それをテレビで放送するのは時間とスポンサーの縛りからまず無理なので、どうしてもわかりやすい構図を作ろうとしがちです。彼らは「政治をわかりやすく伝えねば」という正義感のもと。
    かくして結果として、マスコミは今より悪い方向に日本を向かわせてしまっていることも多々あると思うのです。
    橋下知事の弁護士時代の光事件での対応、ひるまず立派でした。知事になっても府職員と争いもしていました、
    このいずれの場合も、彼の大きな武器は「マスコミを動かす」こと。今回のこの行動もいつもの勝利パターンを使っているのでは?と思っているのです。
    昨日の全国知事会でも各政党のマニュフェストが出そろった時、比較表を見て「○か×なんて、とんでもない。点数と付けないと!そうでないと、知事会なんか見ている人の気を引かない」と言っていました。
    つまり彼はテレビモニターの先が気になって仕方ないんでしょう。なのでこういった行動をとる。さて、どんな動きをこれから見せてくれるのでしょうか?

  3. アゴラでの多事争論を楽しむソフィストたちこそ
    民主主義の原点
    野球から政治・・・and so on
    になってきましたね。
    掲示板での独立自尊さんとの出会いを感謝しています。
    皆様、いつも疑問に答えてくださり、
    また情報を教えてくださり、ありがとうございます。
    松下村塾の師弟同行を感じます。
    「すべての人が私の師である。
    私が問うとき、それに答えてくれる人は私にとって師である。
    私を師と仰ぐのではなく、私もまた学べる人とともに
    学んでいきたい」

  4. 私も30代は、チャキチャキの官僚で、
    日本は政治家はダメだが官僚が世界一なので発展している
    と信じ、且つ尽くしていました。「政治家は向上せず、官僚
    の質が落ち、日本は駄目になった」と、後輩を育てなかった
    罪を忘れて、今は官僚批判の側にヌクヌクと立っています。
    佐橋さんと同じころ官僚だった人(塾生)からのメール。
    民主党の論客には、官僚からの転身組が多い。
    彼らは世襲議員に占められた自民党では大臣になれないので
    民主党からの誘いにのっている。
    彼らの官僚批判は彼らが官僚だったから出来る。
    大手ゼネコンから大手不動産に引き抜かれた営業や現場のプロ。
    大手ゼネコンの後輩たちの手口は知り尽くしているので、
    赤字受注を強いることも可能なのだ。
    元の組織を知り尽くし、自党に有利になるように動く
    官僚出身の政治家に問題はないのだろうか?

  5. 野球小僧の09年ドラフトシミュレーションで
    白村、堂林、秋山は大学進学の可能性が高く
    除外しています、と但し書き。
    堂林君は中学、高校と中根君と同じコース。
    中根、伊藤、竹内に続いて塾野球部?
    愛媛の進学校西条の秋山君も梶本先輩のあと
    塾野球部?
    白村君は田村先輩を慕って塾野球部?
    という夢が実現すると凄いチームになるが?

  6. 白村君にインタビューした人が早稲田学院出身で、
    高校では慶應と早稲田学院の定期戦が行なわれているとのこと。
    白村君の慶應受験は、慶應大学への進学が可能であることが、
    お父さんの決意の一番の理由。
    白村君の予想以上に高校のレベルが高く、3年生になっていること
    が信じられないとか。
    しかし第2外国語をハングル選択、記憶力が抜群によい。
    小泉信三を知らないのは、ちょっと塾高生としては?
    田村君は高校時代、1年上の伊場君から教えを受け、
    その教えを白村君にしているという。
    伊場君がいなければ、今の田村君はなく、
    田村君がいなければ、今の白村君はない。
    印象に残るインタビュー記事です。
    (上記、野球小僧、09年ドラフトシミュレーション)

  7. それでも一票しかない自分の効力を思い悶絶。されど一票を信じてChangeに賭けるか?!
    背負うものは自分だけでなく世襲議員も含めまちまち。
    会社経営も国政運営も全体最適の精神が要るのは同じはずですね。

  8. 週刊誌、夕刊紙によれば、
    自民党は半減の大惨敗。
    小沢は自民党からの脱出組の受け入れ選考に入った。
    渡辺は行革大臣。
    予想通り、藤井の財務大臣など
    主要経済閣僚は大蔵、通産OBを当てる。
    目玉はワシントン時代からブレーンだった
    寺島実郎の外務大臣。

  9. 小泉は麻生に自発的辞任を求めながら、
    民主は古い自民党だから、放っておいても
    半年で瓦解する、と言う。
    であれば、麻生おろしなどせず、
    半年後を待てばよい。
    小泉以後の安倍、福田、麻生は自分の失点ではなく、
    小泉に対する地方や業界、高齢者の反発によって
    追い詰められた。
    小泉が今でも神通力を信じるなら、引退を撤回し、
    麻生のあとを引き受けるべきだ。
    このまま古い自民党が復活するのを
    小泉はどうするのか?
    能力が疑問視される息子に選挙区を継がせるのは、
    古い自民党ではないのか?
    小泉チルドレンの大蔵女性官僚、
    選挙区では農業団体にどれだけ金をもってきたか
    を強烈にアピールし、自分を支援すべきと
    迫っている。
    利益誘導政治こそ政治家の時代が復活する。

  10. 文武両道さん
    コメントありがとうございます。
    「我以外皆我師」とは宮本武蔵が言った言葉として有名ですが、どんな方とお話をしてもいろいろなことを教えられることはあります。それをうわべだけでなく、本当に思って生きていけるように心がけたいと思います。
    民主党の論客は、世襲で出世出来ない自民党を見限って入った官僚出身者。だから官の腐敗に強い。
    ゼネコンから引き抜かれたディベロッパーの営業は、ゼネコンに強い。
    いずれもなるほど!と頷かされます。
    残念なのはいずれも部分最適に走ってしまい、全体最適・調和の観点を持たないこと。
    「元の組織を知り尽くし、自党に有利になるように動く
    官僚出身の政治家」の中で、自党が日本国民と言葉が変わってくれればいいんですけどね。
    いずれにせよ、総理の任期が短すぎるし、党首の任期と一致していないのも問題だと思います。せめて総理は最低4年続ける制度にしてほしいと思います。確かイギリスでは与党の党首は、自党内の総裁争いでは現職が圧倒的に有利な制度になっているはずです。でも野党の総裁だと、全くそういったものがないというのも面白いし、合理的だと思います。

  11. げんきさん
    コメントありがとうございます。
    以前の参議院選挙、投票前は衆議院選挙じゃないから国政に大きな影響は与えないと言われていましたが、結局はあの選挙の結果がその後の3年間の政治を決めてしまっています。
    やはりどうでもいい選挙は無いんでしょう。
    まずは明日の都議選、どんな結果が出るのでしょうか?

  12. 文武両道さん
    コメントありがとうございます。
    「友愛政治」を掲げる人が、幹事長時より繰り広げてきた野党らしい言動。あれで「友愛」なんでしょうか?でもあの話し方そのものが何だか無理があるように見えていたんですよね。なんだか自分のやりたいことではないようで。
    つまり鳩山さんって何をしようという信念があるのかよくわからないんです。
    各大臣もおっしゃっていたような若手官僚出身者というならまだしも、藤井さんとか旧「大蔵」「通算」出身の方々と聞くと・・・。
    そういえば3年くらい前にうちの会社に「建設省の者ですが、お宅の会社の現場について問題があるという認識で~」と電話がかかってきたことを思い出しました。その時はしばらくお話を拝聴した後、「ところで建設省は今はもう無くて、現在は国土交通省ですよね?」と聞いたらすぐに電話が切られました[E:sweat01]

  13. 文武両道さん
    コメントありがとうございます。
    自分は少なくとも竹中平蔵さんはすごく評価しています。何にせよここ15年くらいのスパンで、あれだけ明確なメッセージを出し、そしてぶれずにやり抜き、その結果を出した政治家は見たことが無いからです。
    小泉さんは竹中さんに任せきった、責任は全部自分が取ると腹を括っていたところはすごいと思います。ただどうしても自分の美学に殉じる余り、大勝した後1年で辞めてしまった。これが残念でなりません。ご本人とすれば後の人に最大のお土産を残してあげたつもりでしたでしょうし、事実うまくやれば最大のお土産となったはずですが、結果は残念ながらご存知の通りです。
    やはり自分で獲得した議席は、最後まで自分でやり通してほしかったですね。政策実現のためには。
    そして政策実現はどこへやら、露骨の利益誘導あり、訳のよくわからない理念ありと、なんだか突然先祖返りしたような政治風景。やはり国民自身がまず変わらないとどうにもならないのではないでしょうか。

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