ブロックの仕方と送りバントの刺し方 ~フルタの方程式より

ちょっと旧聞に属しますが、録画してあった8月放送分のフルタの方程式を見ました。
相変わらず面白いですね~。古田さん自身が「ブロックをテレビで語るとは思わなかったなあ~」と言うほど、マニアックな内容でした。
さて早速ですが、この2つは番組の冒頭の看板コンテンツである「キャッチャーズ・バイブル」で紹介されていたものです。
まず「3塁ランナーが本塁に突入してきた時、どうブロックするか」という問題で、TIMのレッドなど3人にブロックを実際にやって貰います。
そのうち二人は左膝を落とし、左足のすねにあるレガースでブロックします→固い部分でブロックしないと出来ない。そして左足の方がランナーに近いので。
一人は右膝をついて、右のレガースでブロックします。
ところが古田さんに言わせると、両方ともいまいちだと。特に左足でのブロックは良くないとのことでした。
ここでの主眼点は「怪我をしない」だと。でもスライディングしてくるランナーは地面すれすれにスパイクを向けてくるのではなく、時には浮き上がったりバウンドしてきたりするもの。そうなると、左足のレガースを乗り越えて左太ももにスパイクの刃が当たってしまうというのです。また左膝の左側に足が入ると左膝の内側筋を痛めると言うのです。なるほど、確かにその通り。
古田さんは余裕があれば必ず両膝をついてランナーの正面にたちはだかるのだと。そうすれば膝の上までレガースがあるからスパイクされずに済むとのことなのです。そして右にボールがそれたら、両足をつく時間が取れないので、右膝を立ててブロックする。どうしようにも時間が無く、ここで絶対にやりたく無い時だけギャンブル的に左膝を立てるのだと。
さらに回り込んでタッチする走者の対策にも触れています。
回り込む時にはオーバーラン気味に走るので、一旦視界から走者が消える。なのでボールを受けると同時に後ろに倒れ込む。そうすると走者はホームベースにタッチしようにも、タッチするベースが隠れてしまっているので行き過ぎてしまうので、その後ゆっくりタッチをすればいいとのこと。なるほど~!
更に激突プレーの極意も。それは吹っ飛ばされて力を逃がすことだそうです。なので、当たる瞬間にちょっとジャンプするといいのだとか。そうするとクルッと廻るくらいに飛ばされますが、球を離していなければアウトになりますからね。番組では言っていませんでしたが、キャッチャーは柔道の受け身の練習をした方がいいのかもしれませんね!
つぎに送りバントの刺し方についての講義です。相手が必ずバントをしたくなる時、つまり試合も終盤の8回あたりで、ノーアウトからランナーが出た場合とかです。この時にバントでゲッツーを取ることが出来れば、逆に味方の大チャンスにも繋がるので、そういったときに刺す技術は磨いておくべきとのこと。
ここでのポイントは2つだと。
1つは送りバントをした瞬間に打者より先にホームベースの前に出るとのこと。それも1塁での送りバントは1塁側に転がす傾向があるので、右に向かってダッシュすると。打者が通り過ぎるのを待つと、絶対にセーフとなってしまう。もしその時、打者走者と交錯すれば相手が守備妨害を取られるので、思い切って行くべしと。但し交錯しても守備妨害を取られない恐れもあるので、1塁側に吹き飛ばされて、仮に守備妨害を取られなくても1塁で刺すことを忘れてはいけない。送りバントは腰を落としてする場合が多いので打つ前に予測が出来るから、バントをする瞬間にはもうダッシュを始める位の意識だそうです。
また刺せる範囲はホームベースのちょっと前方で止まるくらいの死んだ球なので、わざとそういったボールになりやすい外角低めのスライダーを投げさせるとかするとのこと。なるほど~。
2.ボールは(右利きの場合)右手でボールの上からバッと抑えるように掴み、そして投げるべしと。両手で捕ろうとすると動作にムダが出るし、死んだ打球を両手で捕るのはなかなか難しい。というのもボールがミットの中にまで入ってくる勢いがないので。さらに不規則な回転がかかっていることもあるので、右手で上から押さえることで回転も殺し、更にムダのない動作で投球に移れるからとのこと。これはユマキャンプの時に大リーグの巡回コーチと口論になったほどだったそうです。さすがだなあ~。
その他にもソフトボールの上野投手と対戦したり、リードしたりと、相変わらずとても興味深く面白い内容でした。
我らが塾野球部、そして塾高野球部も捕手ではいろいろと苦労をしているように見えます。もしかしたら、今書いた内容は当然のことなのかもしれませんが、是非このフルタの方程式は見て欲しいなあと思いました。次回のキャッチャーズ・バイブルは「スローイングの極意」。まさにうってつけの内容だと思います[E:happy01]
しかし、野球って本当に奥が深いですね。

「ブロックの仕方と送りバントの刺し方 ~フルタの方程式より」に4件のコメントがあります

  1. 野球の良さの一つに、色々頭を巡らせた結果を聞くと、実際にプレーしたくなる所があるかも!
    例え自分が現役でなくても、プレー経験がなくても、奥の深い話を聞いちゃうと自分でもできるんじゃないか、と錯覚してしまいます(笑)
    各ポジション、絶対色々ノウハウがありますよね!
    意外と語られないファーストや外野も聞いてみたい気がします。
    塾内の野球部の連中も是非色々野球を勉強して欲しいものですね!管理人さんは既に秋季開幕されて羨ましいっす!日吉台いきたいなー(でも無理っぽい)

  2. そういえば、フルタさんは現役時代、ファーストとレフトの経験があるんですよね。いつも、この番組をみて、へぇ〜×20くらいしてます。さて、今夜はフレフレ少女やりますね[E:happy02]

  3. げんきさん
    コメントありがとうございます。
    さて、確かに野球って奥が深くて面白いのですが、それは多くの人が多くの言葉で語ってくれているからだとも思うのです。例えばテニスにしても奥深い部分っていろいろとあると思うのですが、活字量では圧倒的に野球の方が多いですしね。なので、古田さんもそうですが、いろいろな言葉で語って野球の面白さを伝えてくれるいろいろな人たちに感謝ですね!
    日吉シリーズは初めてですが、神宮とか他の球場とはまた違った楽しさがありました。また機会があれば行ってみたいです。

  4. 黄色と黒は勇気のしるし♪さん
    コメントありがとうございます。
    確かにあの番組はいくつ「へぇ~」を押してもキリがないくらいですね。他にもソフトボール編の時に捕手の配球について「なんとなく読まれていそうだで配球してはいけない。裏付けを持った上で配球しないと次に繋がらないし、納得もできない」という言葉なんかは、仕事にも通じるよなあと思って聞いていました。
    あれま!気づいたらフレフレ少女の放送が・・・[E:coldsweats02]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください