そしてシドニーへ

あれは6月の頃でした。ちょうど、家で夏休みの話題となり、そういえば最近しっかりとした旅行に行くこともなく、またゴールデンウィークも殆ど休まなかったため、たまには大がかりな旅行に行こうということになりました。どうせなら海外と言うわけです。
でもこういったご時世だけになるべくリーズナブルにしようと考えていたときに思い出したのが、オーストラリアのカンタス航空のエコノミー航空会社、ジェットスター航空。
普通にチケットを取って、シドニーまで大人1人で30,000円+税金等という破格の金額なのです。そのかわり、機内サービスは一切無く、ブランケットすらないという徹底ぶり。また、キャンセルも一切出来ず、先払い方式。それがまた面白そうに感じ、使ってみることにしました。どうせならと言うことで、宿も直接インターネットで手配。これまたキャンセル不可の条件で、破格の金額で取ることが出来ました。
しかし、時が近づいてくるにつれて、塾関係の野球の試合の予定がたくさん入ってくるわ、会社の仕事もたくさんあり旅行の前日まで18日連続出勤だわで、本来なら旅行に行っている場合か?という雰囲気でしたが、もうどうにもならんだろうということで思い切って行くことにしました。
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まずは成田空港でKDDIのカウンターに行き、旅行中に何があっても連絡は取れるように海外で使える携帯電話をレンタルで借ります。Docomoなら結構国際ローミングでそのままの電話で出来ることも多いのですが、auはcdma One方式のため、GSMが主流の今ではなかなか苦労することになっているのです。
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空港内の郵便局も随分変わったような気がします。エクスパック500の紹介で「間違えて車のキーを持ってきてしまったら、エクスパックで送り返しましょう」みたいなことが書いてあり、なんだか面白かったです。
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さらに空港内にはユニクロも!結構人が入っており、ヒートテックは品切れの商品もあるほど。確かにちょっとしたものを買っていきたくなりますよね。いろいろなところにビジネスチャンスがあるものですね。
そしていよいよチェックイン。何しろこの旅行は業者さんが一切入っておらず、全て自分の手配のみ。この拙い英語力で果たして、宿までたどり着けるのかどうか。それすら心配でした。とりあえずジェットスター航空のカウンターでチェックイン。
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なんとか、無事チェックインすることが出来ました。もっとも「英語を話せなかったらどうしよう・・・」とびびっていたら、担当者は日本人だったため、とてもスムーズに出来たというわけです。
その後手発ゲートに行くのですが、どうやらちょっと離れたところにあるらしく、一旦下のフロアーに行き、シャトルに乗って出発ゲートに向かいます。
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そして、出発ゲートのある建物に到着!
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そこでパッと目に入ったのは、マッサージチェア・・・。確かにここでマッサージを受けたいが、さすがにお金がとか時間がという人にはぴったりです。10分200円でしたが、殆どの椅子が埋まっており活況を呈していました。空港も本当にあの手この手で顧客のニーズを探り、商売をしようとしています。この姿勢は前は余り感じませんでしたから、ビジネスとして考えれば素晴らしいことなのだと思います。
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そしていよいよ登場する機体が目の前に。シルバー色にオレンジでロゴが書いてある印象的な機体です。確かこのデザインもいかに塗装に関する整備費用をかけないようにするかという観点から選ばれたとのこと。
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30分ほど定刻より遅れはしたものの、無事搭乗も完了。座席に座ります。この椅子も、正直見た目がペラペラで、大丈夫かいな?と思えるものでしたが、座ってみると案外快適です。ちょうど3~4万円くらいで家具屋さんで売っているリクライニングチェアを想像するといいかもしれません。
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前述したように、機内サービスは付属ではなく、事前に別料金で予約するか、それとも当日このメニューの内容で注文するかになっています。
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お湯はもらえるとのことでしたから、自分はカップヌードルのシーフード味を持ち込み、途中で食べました。これもまたいいものです。確かに機内食って美味しいような、そうでもないようなといった感じでしたから。そういうのはお弁当なりなんなりを持ち込み、好きなものを食べる。これもまた合理的なのかもしれません。
飛行時間は午後8時50分~午後6時30分(現地時間、時差+1時間)なので、途中で夜明けを迎えます。やはり空から見る夜明けはとてもきれいなものですね。
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奇声を上げ続ける子供、前の席には咳をし続ける(多分)オーストラリア人、後ろの席には鼻をかみ続ける日本人とすてきな環境の中、深く眠ることなく経由地のゴールドコーストに到着します。空が本当に青くて、それがまた銀色の機体を輝かせてくれています。
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ここでは乗り継ぎだけなので、空港内の乗り継ぎ場にいくだけです。まだ建設途中のような建物で、鉄骨に軽天でボードを吊り、ジョイント部にメッシュを貼りパテを塗ったままという状態でした。看板も微妙に文字が・・・。それなら普通に横書きにした方が・・・。
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ここで、通常の出国検査と同じように再度荷物検査、ボディチェックが行われます。オーストラリアはチェックが厳しいと聞いたことがありますが、まさか乗り継ぎの場合でもとは思いませんでした。国の姿勢が感じられますね。
そして再度飛行機に徒歩で乗り込みます。
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無事離陸して、ゴールドコーストを後にします。
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約1時間半のフライトで、いよいよシドニーが見えてきます。
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やっとシドニーに到着!看板も迎えてくれます。
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ここでも入国審査を受けるのにいろいろ調べたりしていました。麻薬犬とおぼしき犬をつれた人もいて、足下をかがれました[E:coldsweats01]
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四方を海で囲まれている国だからこそ、水際で危険なものは入れないという断固たる意志を感じさせる体制でした。オーストラリアというと何となく素朴で人懐っこいイメージがありましたが、そういった面もあるんですね。そうやって緊張して最後の人にパスポートを見せ、”Nice to meet you.”と声を掛けたら、向こうからいきなり質問が!
(多分)”Are you interested to J-league?”
全く予期していなかった質問に私はJ-leagueをChineseと言われたものだと思い、しかもinterested toを聞き落としたため、”No,I’m Japanese.”と見当違いな答えを。後から考えれば、パスポートを見せているんだからそんなことを聞くわけがありません。”No,No,Football league.”ということでやっと意味がわかります。そして話していくと彼も興味を持っていて、浦和レッズが好きなのだとか!!すごいぞレッズ!と思いました。
そこからしばらくして、そういえば浦和レッズにこの前ケネディが入団したんだと思い出し、納得。それにしてもやはりオージーは人懐っこいですね。
でも余り人懐っこそうでない、ドナルド・マクドナルド。
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そういえば、オーストラリアドルって流通量が余り無いせいか、日本でもオーストラリアでも現金にするときに結構手数料が取られてしまいます。空港等で日本円から豪ドルに両替すると7円の1ドル当たり手数料がかかってしまうということに。これまた行き当たりばったりではあるのですが、良い方法がありました。
まず、成田空港で三菱東京UFJ銀行の窓口に行き、豪ドルのトラベラーズチェックを買います。(最低500豪ドル)これには1円しか手数料がかかりません。そして、シドニーの空港に到着したら、空港内にある現地の銀行の窓口にトラベラーズチェックを持って行くと、手数料なしで現金に換えてくれるのです。これなら手数料1円と破格のお値段!でもこういった情報って、なかなか見つからないんですよね。交換した銀行の窓口がここです。
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さて、なんとかシドニー空港までたどり着いたものの、ホテルまでの行き方がよくわかりません。落ち着いてガイドブックを見てみると(かなり泥縄です)、バスと電車とタクシーで行けるとのこと。って当たり前ですね。取り敢えず電車を見てみるのですが、結構なお値段。そこでシャトルバスと書いてあるカウンターに行くとDoor to Doorでホテルに連れて行ってくれるとのこと。どうしようかなあと言っていると、ちょうど今行くから行こう!と半ば強引に連れて行かれ、バス乗り場に。おお、立派なバスだなあと思ったらそこは通り過ぎて、この車に乗ることに。
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ただのワゴンじゃないか!と思ったのですが、運転手さんがとても気さくで明るい人のため、まあいいかということで乗ることに。でもひとつ気になることが。あの~、お金まだ払っていなかったんですけど・・・。
最初の人が降りるとき、チケットを渡しているのを見て、こりゃあ本格的にまずいなあと。そして自分が降りる番になったとき、正直に「ごめん、まだ払っていないんだけどどうすればいいかな?」って聞いたら、「ラッキーだね、ちょうどチケットがあったよ」って言って、先ほど受け取ったチケットを渡してくれ、無事お金を払うことが出来ました。危ない、危ない[E:coldsweats01]
そして宿に着いた後、周りを散策することに。シドニーは割と新しい街なので、古い様式の建物も含め何となく新しい感じがします。坂も割と多いのですが、なんだか秩序だった、整理された街といった印象ですね。
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結構良い感じのアーケードだなあと思い動画を撮っていたら、陽気な人たちが突然ジャンプしてくれるサービス付き。やはりこの国の人たちは明るいなあと思いました。やはり、人生明るく生きないと!


そして近くのスーパーで食材を買い、今日の夕飯に。野菜が恐ろしいほど安い金額で売られていた(例えばトマトが1キロ300円くらいとか)のが印象的です。こちらのスーパーは量り売りで売るので、果物・野菜もキロ当たりの金額表示です。最後のキャッシャーでちゃんと量ることが出来るようになっています。これも合理的に感じました。
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そんなわけで、旅行の1~2日目を過ごしました。このような時期で、旅行に来たわけですから、その国のことを感じることはもちろんのこと、ここからより多くのことが得られるように、いろいろと考えながらこの後の日程を過ごしたいものです。

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