頑張れ!経済学者


鳩山新政権が誕生して、2ヶ月が経過しました。
2ヶ月くらいで政策の結果が出るわけでもなく、とにかく日本の政治の一番の問題点は責任者が余りにも早く替わり(これは戦前から変わっていない傾向です)、一貫した戦略の元で国を動かすということが明治以来行われていないことだと思っているので、とにもかくにもこの政権には頑張って貰い、参議院選で過半数を獲得し、安定的な国家運営を行ってほしいと思っています。
だが、それにしても聞こえてくる政策のわけのわからなさは一体なんなんでしょうか?
私は竹中さんの時は経済学に基づいた、ごくごく真っ当な政策を行おうとしていたように見えました。
明らかにならない不良債権を抱えた金融機関が資金の融通機能を低下させていたので、まず不良債権の査定を厳格に行い、健全でない銀行は一時国有化。それ以外は資本注入で健全化をはかり、資金の融通機能を回復。それにより、資金を必要とするところに資金が行き渡るようにする。
それと共に規制緩和を進め、新しい産業を興し、公共投資に頼らない有効需要の創出を図る。
さらにそれにより、税収増を図り、国のプライマリーバランスの健全化を図る。
本当にごくごく真っ当だと思います。
それに比べ、特に麻生内閣以降の路線と、今回の鳩山政権の経済政策。
どこをどう見ると、経済学の観点が働いているのでしょうか?
経済学を余り理解しようとしない多くの政治家やマスコミの方々は、単なる「金儲け」の学問とでも思っているのでしょうか?
Economyを「経済」と訳します。この「経済」とは「経世済民」、すなわち世をおさめ、民をすくう学問だと言うことで、福沢諭吉が作った訳語です。まさに今の日本の政治に必要な考え方です。経済学を無視して政策を行おうとするのは、物理学を学ばずロケットを飛ばそうとしているようなものだと思います。
竹中さんは民間時代には専門書の他に「経済ってそういうことだったのか会議」といった本なども出し、経済学の啓蒙活動を行い、そして政府の諮問会議等に出て、やがては実際の大臣として実践を試みる。まさに「実学」を行っています。
勿論、彼はいろいろな毀誉褒貶がありますが、私は近年彼ほど経済学を実際の世の中に積極的に使おうとした人を他に知りません。
他方、アメリカやヨーロッパは言うに及ばず、中国ですら経済学の観点から政策にアプローチしています。
これは一面では、他の経済学者がなんと言ってもやはり象牙の塔に籠もるか、積極的に世間に主張したり、自ら実践を試みようとしていないからでしょう。
是非、経済学者と名乗っている方々は、その見識を今こそフルに働かせ、お国のために役立てて欲しいと切に願っています。そして我らが日本を、その持てる力を存分に発揮させ、発展させていって欲しいのです。頑張れ!日本の経済学者。


「頑張れ!経済学者」に16件のコメントがあります

  1. 恩田杢、二宮尊徳など江戸時代の藩政改革では、
    質素倹約だけではく生産を高めるためのインセンティブを
    経済政策の柱としています。
    今の民主党政権は、前者のみで「たかりの構造」を生みだすと
    懸念しています。
    小泉改革から亀井路線に、
    この揺れの激しさこそ、投資家の不安をあおっているのでは?

  2. 文武両道さん
    コメントありがとうございます。
    そうですよね。上杉鷹山も倹約だけではなく産業振興こそを藩政改革の柱にしていましたよね。
    科学技術への大幅な見直し、研究開発費の減税の打ち切り、財務省管轄の事業はほぼ事業仕分けも手つかず、中小企業減税の見送り、モラトリアム法案(と言いつつ、自分はこの法案は逆に中小企業の資金繰りを悪化させる法案だと思っています)などなど、すごいことになっていますね。
    まだ「亀井路線」ということで彼が経済に対する責任を背負ってやっているのならいいのですが、そうでもなく、責任主体がはっきりしないまま(総理大臣はなんだか人ごとのようなコメントしか出しませんし)各自が自分の関係するところだけ思うがままにやっているので、全体最適が全く取られていませんね。
    日本経済新聞はさすがにこの状況を憂慮してか、珍しく大手5紙の中でも最初に政権に対する攻撃を強めていますね。それもむべなるかなです。
    いったいこの国はどこに向かっていくのでしょうか・・・[E:shock]

  3. 立正大が勝って、これで東都が神宮大会4連覇とか?
    六大学は組み合わせでいつも優遇されている?
    にもかかわらず、決勝までも進めない。
    (毎年、首都、東北福祉、東都が同じブロック)
    2部に落ちる激烈な競争が勝負強さを植え付けているのだろう。
    なぜこのテーマのコメントにしたかといえば、
    弱者保護に偏る経済政策の懸念。
    そうはいっても六大学から慶應、東大、立教、早稲田が
    2部に落ちたら六大学ではなくなるけれど。

  4. 法政OBが六大学に東大と慶應がいて文武両道で頑張っているから
    格が保てる、とは正直な声。
    毎年、東大と慶應は進学校の有望選手の争奪戦を展開するが、
    今年の慶應1年の有藤君、開成高校で都大会ベスト16のエースとか、
    東大OBが残念がっておりました。
    層の厚い?慶應では野手に転向したそうです。
    慶應経済のOBには小泉塾長の講義に異論を唱えた野呂栄太郎という
    マルクス主義者もいます。
    そしてその野呂に研究の場を提供するため官憲の圧力からの楯になったのが
    小泉塾長でした。
    野球でも学問でも幅の広さが慶應義塾。

  5. 文武両道さん
    コメントありがとうございます。
    東都での入れ替え戦の緊張感は本当にすごいものだそうですね。もっとも他の競技では塾の体育会各部もその中にいるわけで、そういった緊張感のもと戦うのは、勝負強さを植え付けてくれるのでしょう。
    今の政権、自分は「弱者保護に偏る経済政策」とは思えないのです。敢えて言うなら実際に投票しそうな票数の多い層に訴えかけやすいことのみを言っている、そんな感じに見えるのです。小泉さんとはちょっと趣だけ変えた「劇場型政治」のように見えます。ただ今回の政権はそれだけが目的に見えるので、問題に感じているのです。

  6. 学者ではありませんが。
    昨日、ヤフーニュースを仕事から帰り何気にみていたら、ある方がお亡くなりになったとのニュース。初めは誰かなと思っていたが、クリックをして驚いてしまいました。 とても好感が持てる方で、好きでした。管理人様の一つ学年が上だったようですね。お悔やみを申し上げます。

  7. 文武両道さん
    コメントありがとうございます。
    この安倍陣営の政策に危機感を抱いたのか、前原経財相が明日の日銀会合に出るそうです。政治家として円安誘導を図るのでしょう。
    しかし、その道の専門家であったのならばいざ知らず、門外漢に近い彼が出席するのは日銀の独立性を損ねるだけにならないでしょうか?前々回の民主党の代表選挙でも申しましたが、彼のこういったスタンスが危うさを感じるのです。
    今の日本の問題は円と対ドルレートではなく、ドルとウォン、元の距離感から見た時の高値安値だと思います。そういった中、中国が日本国債の保有高を積み増しているのも不気味です。
    兎にも角にもこの時も書きましたが、経済学者と呼ばれる方々からの積極的な提言を待つばかりです。

  8. 黄色と黒は勇気のしるし♪さん
    コメントありがとうございます。
    実は寡聞して彼を存じ上げなかったのですが、高校の一級上の先輩だったようですね。彼のようにわかりやすく解説してくれる人は貴重であり、惜しい方を亡くしたと言っていいのでしょう。ご冥福をお祈りします。

  9. 中国は米国国債、日本国債の買い手となって両国に対する外交カードに使うつもりかも?
    安倍さんは日米同盟の強化を対中牽制に使えると言っていますが米国は及び腰。
    今や経済のほうがイデオロギーより実質力をもっていますから。

  10. 管理人さんの「経済学のすすめ」に賛同する塾生より
    「日本経済再生の方法」につき管理人さんの具体的提案を是非
    お伺いしたいとのこと。
    経産省に言っている息子と今日会いましたが、
    民主党になって「悪しき平等主義」が経済の活力を奪っている。
    と言っていましたが・・・

  11. 奇妙なのは格付け機関が国債暴落の危機を言わなくなったこと
    円安誘導とアメリカが圧力をかけていないこと
    大成、清水、シャープの株高。
    TPPと円安で成長軌道に乗れば・・・
    これ以外に目先の展望は開けないということで沈黙なのでしょう。
    輸出市場として米国は回復基調にありますが、
    中国は下降局面にあり以前緊張状況にありますから期待薄。
    防災の面では確かに年間8兆円は必要なのでしょう。
    実際の生産の増大無しに借金を大幅に増やして公共投資を盛んにして消費を増やし一見景気の良い様な状態に見せる:これで日本の経済がやって行けるのか経済学部卒、かつ潤う業界の経営者・管理人さんの御意見を御教え下さい。

  12. 古い自民党に戻る。小選挙区での勝利は地元に様々な約束をした。大判振る舞いしないと次の選挙で負ける。
    都合良くトンネル事故が起きた。「公共事業が悪い」から積極財政に転換。
    金融緩和は既に限度を超えている。日銀から銀行に金が回っても国債購入資金に回るだけ。企業は内部留保を溜めこんでいて資金需要はない。円安に動いたとしても貿易赤字と財政赤字という日本に危険信号の証としての指標にすぎなくなる。
    ある外資金融機関のエコノミストの指摘ですが・・・

  13. ①長期的にはアベノミクスに不安はあるが、短期突破が必要
    ドラッカーのいう「無為のリスク」を負うことを避ける。
    ②資金投入を効率的に行うためは一般入札による能力の低い業者の応札を防ぐ。
    ③ばらまきによって淘汰されない企業を生き延びさせることを恐れる
    ④競争力のある企業に集中投資する。選択と集中
    ⑤安倍のいう「希望を政策にしてはならない」に徹する。

  14. 多事争論
    来週の今年最初の私塾アベノミクスに向けて
    兎に角、参院選挙迄は税の引き上げにもある程度顧慮し,内では
    愛国者を装い、外では当面の軋轢は避けてやや弱腰な外交を行い、
    後はどうなろうと,選挙までは金を溢れさせて外見的好景気を保持する。
    参議院選挙に勝てば、(うたかたの)好景気を理由に消費税を含め
    て増税し、国民の苦しみは次の次の選挙が問題になる頃迄は無視し、円の暴落
    を避けて国際的排斥を逃れる。騙しの上を綱渡りして何とか落ちずに済まし
    うまく行けば、憲法も直し、米に近づき、軍備も増強し,徴用制も復活し、其の勢い
    で竹島を取り返し、国民の支持を不動にする。——————が安倍内閣のシナリオ
    と見ています。円安で一時的好景気の間に、多分原発は再稼働し、PTTに参加し
    農民に一時金をバラまくでしょう。

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