最近の小沢さん関連のニュースで思うこと

最近のニュースはそれこそ小沢さん関連一色でしたね。
小沢氏聴取、関与否定=虚偽記載「把握せず」-「裏献金は事実無根」・東京地検 (From Yahoo!ニュース)

 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」による土地取引をめぐる事件で、東京地検特捜部は23日午後、小沢氏を任意で事情聴取した。小沢氏は終了後に会見し、供述調書2通に署名したことを明かした上で、政治資金収支報告書への虚偽記載について「把握していない」と関与を全面否定。ゼネコンからの裏献金は「事実無根だ」と述べた。
 聴取は東京都千代田区のホテルで、午後2時ごろから4時間半にわたり行われた。特捜部は今後、小沢氏の供述内容を詳しく分析した上で、同氏の事件への関与について捜査を進めるもようだ。
 特捜部は市民団体から告発を受けたため、黙秘権を告知した上で被疑者(容疑者)聴取した。
 記者会見や聴取終了後に配布した文書で小沢氏は、収支報告書への記載内容について、「相談や報告は受けていない。帳簿や報告書を見たことはなく、内容を一つ一つ確認したことはない」と述べた。
 陸山会の土地購入に充てられた4億円の原資については、自宅を買い替えた際に差額として残った2億円など、1989年から2002年までに銀行口座から引き出した総額5億6000万円のうち、土地購入時に個人事務所で保管していた4億数千万円から貸し付けたと説明した。
 ゼネコンからの裏献金については、「水谷建設からもほかの会社からも、不正な金はもらっておらず、秘書や元秘書も受け取っていないと確信している」と述べ、特捜部にも同様の説明をしたという。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100124-00000001-jij-soci

自分は、一連の流れを見て、東京地検が一罰百戒としようとする意志の強さを感じました。
この事件でよく言われるのが「公職選挙法違反、それも記載ミスといった些細なことでどうして?」というもの。
それこそが、この事件に対する問題意識だと思います。
すなわち「贈収賄」の罪で問おうとしたとき、あくまで「職務権限」と「金品の受領」が必要です。そうです、公的な「職務権限」が必要となるのです。
つまり「公的な職務権限」を持っていない人物に対しては、「贈収賄罪」を適用するのがほぼ不可能と言っていい状態なのです。
実は小沢さんは自治大臣以外に「公的な職務権限」を有する立場に不思議と立っていません。よく言う「黒幕」のポジションになります。でも「黒幕」では「公的な職務権限」が無いので、「贈収賄罪」を問えない。だいぶ前に金丸さんが騒がれた時も結局同じロジックでヤミ献金そのものは大した罪に問えませんでした。
そうなると「公的な地位につかない」ことが一番の「贈収賄罪逃れ」となる。正に今の小沢さんのポジションが一番安全且つ自分の考えた政策を実行しやすい場所となるのです。闇将軍万歳!です。
でもそれは民主主義の本道から外れてはいないか?
ということで、言ってしまえばこれだけの微罪であるにも関わらず東京地検が血眼になってこの事件を追っかけているように思えてならないのです。そういった贈収賄罪逃れをしようとしても、それを我々は看過しないと。
という視点も加えながら、今後の進展を見守って行きたいと思います。
でもそれとは別に、やはり大事な補正予算や対外関係の問題がありながらこの問題の報道に終始するマスコミにも辟易としています。前にも書きましたが。今日の朝、日経新聞で前日の国会での予算委員会のやりとりがダイジェストで掲載されていました。どうせ小沢さん関連と、鳩山さんが故事成語を間違えたお話しだけかと思ったら、とんでもない。小見出しだけご紹介します。
「国債発行 上限44兆円の根拠は -財政規律守る必要(首相)」
「被災国救援の手続き 見直しを -ハイチでの対応検証(外相)」
「小沢氏続投 首相に説明責任 -個人の問題、不要だ(首相)」
「沖縄の米軍基地、縮小・撤去を -移設先、5月までに(首相)」
「政府と日銀、協定結ぶべき -政策指示 行き過ぎ(財務相)」
もう少し読めば、国の課題についていろいろと話していることがよりわかります。なのに、特にテレビはなぜちゃんと報道しないのでしょうか?よく新聞の購読は不要だ、ニュースサイトを見れば十分とうそぶく方もいらっしゃいますが、ニュースサイトで国会のやりとりを書いている所って、自分は見つけられませんでした。国会TVというところで動画でやりとりを見ることが出来るみたいですが、さすがにそれは時間がかかりそうなので・・・。
つまり国会ではそれなりに議員さん達が国の課題を議論しようとしているのに、マスコミさん達は面白さ優先だか何だか知りませんが、勝手にフィルターをかけ、どこもかしこも小沢さん関連、それも4億円という大金が!みたいなお話しばかり。そしてバラエティー番組で議員を呼んでからかうのですから、そりゃあ議員さんに対する尊敬の念も持てと言う方が無理といったところです。
でも主権者たる一人一人の国民にとって、国の課題を考える題材をきちんと提供することこそが、「社会の木鐸」としてのマスコミの存在意義なのではないでしょうか。「記者クラブ」制度で他を排除し、そして偏った報道ばかりしている今の現状は、自分は明らかにおかしいと思っています。
まあ、忙しいことに加えPCの組み立てという思ってもいなかったことが重なり、たまにテレビを見ると同じ事ばかりやっているのでムカついているのですね。お許し下さい。(最後はちょっと他の人のを真似してみました[E:coldsweats01])

「最近の小沢さん関連のニュースで思うこと」に5件のコメントがあります

  1. 父は私と弟のため毎年60万円の贈与。
    私は息子のマンション資金として2千万。
    きちんと消費貸借契約をして公正証書にして
    毎月5万円の返却。
    庶民でさえ所得税を守っているのに、
    鳩山さん、小沢さん(妻、子供名義の預金)
    は脱税をどう考えているのか?
    国税が調査しないのは、おかしい。
    庶民は徹底的に調べられて泣かされている
    とは新聞の投稿!

  2. 先日の初めての党首討論の日、某ze・・というニュース番組で自民の谷垣総裁の質問を映像で報じた後のゲスト出演していた星野仙一氏のコメントにがっかりしました…
    「谷垣総裁は紳士なので迫力がない、もっと激しく責めないとケンカには勝てない」
    という事だけ、いつもの笑顔でコメント。
    これには違和感を感じました。
    あれは最早単なる公開ケンカ何でしょうか…
    確かに麻生首相の時も揚げ足取りの場に見えましたが…
    国会の外にいる我々にとって、今は政争に励んでもらうべき時ではないはずなのですが。
    星野さん、好きでしたが一面でしか捉えていない様な発言で残念。再度の政権交代が優先、と先を考えているならともかく。今は一体何が大事なんだろう、と考えさせられました。

  3. 文武両道さん
    コメントありがとうございます。
    そうですよね、住宅取得の際は特に税務署はきっちりと調べに来ますからね。
    区別無く、しっかりと調べて欲しいですね。

  4. げんきさん
    コメントありがとうございます。
    政治を伝える報道を見ていると、「政治とは権力抗争」としか捉えていないのでは?といつも思ってしまいます。その文脈で星野さんも「ケンカに勝てない」なんて言ったんでしょうね。
    もちろん権力抗争の面もありますが、一番大事な事は「この国の課題を解決し、より住みよい素晴らしい国にしていく」ことだと思います。問題提起している報道も、基本的には「特ダネ」を見つけた!みたいな形で、それを具体的にどう解決するのかを討議している国会の論議は殆ど紹介しないことばかり。
    自分としては、今までのようにライバルは欧米だけではなく、アジア諸国が国力を上げ教育水準を上げインフラを上げ、高付加価値の製品を生み出すようになってきている中、日本はどこに活路を見いだすのか?それに関する卓説とその方法を是非聞きたいのですが。

  5. 吉田は金集めはしない、ことを条件に
    首相を引き受けたが、
    汚い仕事を
    他人に任せたため退陣に追い込まれた。
    田中は金がなければ権力は握れない、
    と錬金術、金配りに長けていたが、
    余りのうまさに他の派閥の嫉妬が
    引き金になって退陣に追い込まれた。
    かつての朝日の政治部記者、
    小沢が学んできた手法を分析してみせた。
    日教組や社会党系のボスを味方につけた
    その手法・・・
    韓国系の選挙権、夫婦別姓も、沖縄も・・・

げんき へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください