多事争論 -多事争論にならない党首討論


今日は鳩山内閣になって初めて党首会談が行われ、自民党の谷垣総裁、公明党の山口党首と鳩山総理大臣が討論をし・・ていませんでした。
こういうときに産経新聞のサイトは役に立ちます。省略せずにそのままやりとりを掲載してくれるからです。
【党首討論詳報】(1) 谷垣氏「首相は平成の脱税王」
【党首討論詳報】(2) 「小沢幹事長に責任を申し上げるつもりない」
【党首討論詳報】(3) 谷垣氏「私は助け舟を出したつもりだが…」
【党首討論詳報】(4) 谷垣氏「小沢氏の証人喚問を」
【党首討論詳報】(5) 首相「消費税の議論、早すぎる」
【党首討論詳報】(6) 政治資金の与野党協議、首相「民主党としても設置に賛成したい」
【党首討論詳報】(7)完 山口氏「『なせばなる』は『YES、WE CAN』」
(全て、MSN産経ニュースから)
内容を読むと、殆どが政治と金のお話し。それも野党側は鳩山首相と小沢幹事長の問題、そして民主党の支持団体である日教組と労働組合の違法献金のお話しの追及であり、与党側は自分たちは悪意は無いから悪くないんだ!という開き直りと自民党の大きな資金源となっている企業献金の禁止、そして自公政治の失政についてであり、まったくもって自分たちの立場(支持団体)から、相手の立場を攻撃することだけに終始したお話しのやりとりだったようですね。すなわち、全く討論になっておらず、めいめい勝手に言葉を投げ合っているだけになってしまっています。これこそ正に「国会崩壊」ではないでしょうか。
勿論多少は手前味噌が入っても仕方ないとは思いますが、例えばお話しの中で谷垣総裁が「格付け機関が日本の国債をネガティブで見ていることは問題では?」と出しても、鳩山総理も何も対策を切り出さず、かといって谷垣総裁もその後言いっぱなしで自党の対策案を出すわけでもない。二人とも本当は「日本の国債がネガティブの判断を受けている」ことを問題とは思っていないでしょと、言いたくなってしまいます。
でもって、そういったことをマスコミも憂うどころか、一緒になって嬉々として「政治と金」の問題に終始してしまう。
例えばこの議論の後、民主党の横粂勝仁議員は
「党首討論は追及の場ではなく、与野党のリーダー同士が国の根本を話し合う機会のはず。あの約45分を有効に使えば、子育てに苦しんでいる人や仕事がない人を助けることもできるのに」と野党の姿勢を嘆いた。
そうです。その通り!と思います。但し、彼も逆の立場、すなわち今自民党にいるか、または民主党が野党であったらこの言葉は言わないでしょう。それが今の日本の政治の一番の問題だと思うのです。自分は今回の党首討論をこう言ってはなんです、こんなくだらない質問に終始した今の自民党にがっかりしています。それと共に、今も民主党の中枢部にいる山岡国対委員長が野党時代、参議院選挙で勝利した後の自衛隊のインド洋給油問題で「今審議に入らないと困るのは相手なんだから、こちらから急いで審議に応じる必要はない」とあからさまに党益のみを考えた発言をしていたことも忘れません。
なんのために日本に政党が存在しているのか、わからなくなってきました・・・。後藤田さんが官房長官時代、「省益を忘れ国益を想え」と訓示したそうですが、今の国会議員には「党益を忘れ国益を想え」と言いたいです。


“多事争論 -多事争論にならない党首討論” への3件のフィードバック

  1. 「国は国民の徳の涵養を第一の任務としなければ
    ならない。その任務に堪えそれをよく執行しうる
    者は有徳の人でなければならない」
    (アリストテレス)
    「政治とは、情熱と観察力とを同時にもって、
    堅い板に力を込めて徐々に穴をあけてゆくこと」
    (ヴェーバー)
    来週の講演
    「日本の政治状況の課題と政治家に求められる
    気質」のキーワードです。

  2. ジェラルド・カーティス氏が読み解く
    “自民党政治”の崩壊
    講演に出席した方から
    標題の論文を紹介されました。
    一読をおすすめします。
    グーグルでこの標題を入れると論文が
    出てきます。
    日経の著作権の関係で
    「貼り付け」はしません。

  3. 文武両道さん
    コメントありがとうございます。
    さて、日本の政治家にも徳に優れた人はたくさんいたと思います。また、戦後の荒廃した国土をここまで発展させたのですから、その政治的な力も優れた人はたくさんいたのだと思います。
    問題は、それはいかにしてなし得たかが理解されていないこと。田中角栄と言えば、目白の豪邸で錦鯉に餌をやって、うっしゃっしゃと笑っているといったイメージだけではなんともなりません。
    そういった意味で、大分に移り住み状況を観察していたジェラルド・カーティスさんは、よくよく客観的に日本の政治を見ていますよね。こういったことを分析し、そして次代に活かしていくことが大事な事だと思います。多分文武両道さんもそういった想いから私塾を開かれているのでしょうね。

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