平成22年夏 慶應義塾対上溝高 写真等

最近の写真は試合の流れに沿って掲載することが多かったのですが、今回はポイント毎にご紹介してみようかなあと思います。
1)斎藤君の好投
今日の試合、まず場内がどよめいたのは先発投手が発表された時でした。
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1年生投手、斎藤大輝君がなんと先発投手。しかも彼が被安打2、奪三振9という素晴らしいピッチングを見せてくれたのです。とは言え、安心して見ることが出来るようになったのは2回以降。どこかの損保のCMではありませんが「なんなんだろう、この安心感は?」といった感じでした。
1回の時のフォームです。
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2回以降のフォームです。
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1回の時は腰が引け上体が3塁側に倒れ気味になっているように見えますが、2回以降は腰がしっかりと座り、軸が地面に対して垂直になっているように見えます。やっぱり最初は緊張していたんですね。1回の時はきっと投げ急いでいたので、安定感がなかったのかなあと。まずはしっかりと左足を地に付けてから投げていった方が球もいくし、打者もタイミングが取りづらいんでしょう。
ちなみに、東京ヤクルトスワローズの林投手はこんな感じの着地を。
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2)苦労した打撃陣
球速が表示されないので残念でしたが、上溝高の小松君はクレバーな投球をしていました。勝負所でスローボールを効果的に使っていました。これは大変勇気がいることです。さて、そんな中でフライが多かったこともあり、一見ただ振り回しているようにも見えましたが、打球方向とかスイングを見ていると、無理に逆方向を意識しているのでは?なんて思って、この前の記事にもそう書きました。そして今この記事を書く前に独白を見たら、まさにそのような内容、つまり、「凡打を繰り返したのは決して大振りしていたためではない。逆方向を意識させ過ぎた監督」といった言葉があり、やはりそうだったかと納得した次第です。
では、そんな姿を写真にて。
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スローボールのため、腰が完全に開いてしまってから、無理に逆方向へ打とうとしているのが見えてきます。
こちらもそうです。
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「逆方向に打とう」とは打球の方向と言うよりは「最後まで腰を開かずにコンパクトに打とう」という意図がベンチにあったのだと思います。
こんなスイングを本当はして欲しかったのでしょうね。
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スローボールを投げてくる投手に対しては、腰を返さないでしっかりと振り切ることが次に出来るといいですね。
3)バントが良かった
今年のチームは、最近見てきた義塾の大学、高校の中でも、バントが安心して見ていられます。竹内君のが撮影出来ていないのが残念でしたが、投手の斎藤君の2つのバントも素晴らしかったです。
5回、先頭打者の小関君がヒットで出塁します。
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その後のバントシーンですが、バットを引かずに前に壁を作っているのがいいですよね。
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そして続く山本君も、意表を突くセーフティバントを決め、1死13塁とチャンスを広げました。セーフティバントをする時にどうしても生きたい気持ちが前に出過ぎて、肝心のバントがファウルになってしまうケースをよく見ますが、これはしっかりと三塁線に転がしてからダッシュとなっていました。
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そして2塁にすかさず盗塁をします。
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こうなってしまえば、相手バッテリーとしてもボールカウントが0-3となっていた旭君を歩かさざるを得ず、詰み将棋のように1死満塁というチャンスを手に入れることが出来たわけです。2つのバントが効果的でした。
それが竹内君の先制タイムリーへとつながったのだと思うのです。
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4)相手の盗塁をしっかり刺していた
これは大事なことです。もっとも盗塁を刺すのは捕手だけでは出来ません。今回2回刺しましたが、ショートのポジション取りが良かったことも大きかったのではと思います。
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もう1回。
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対する塾高野球部の盗塁成功シーンです。
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やっぱり、よく考えているんですね。
5)守備の安定
何かと言われる守備でしたが、この試合もしっかりとしていました。
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とか、
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です。丁寧に捌いている印象ですね。グランドは暑いですけど、集中力を途切らせずに、頑張っていきましょう。
番外編)相変わらずスタンドを元気いっぱいに駆け回ってくれている高校の応援指導部とチアの子たち。特に応援指導部の子達は学生服を着ながらのため、正直ちょっと心配です。相手校もありなかなか学ランを脱ぐわけにいかないのであれば、本当に周りの人たちが彼らの姿を常に気にし、熱中症の症状が少しでも出てきたらすぐに何か対処が出来るようにしてあげてほしいですね。多分そうされてはいるのでしょうが。あと、指導部員の方々も、どうか喉が渇いていなかろうが、15分に1回程度はスポーツドリンクをがぶ飲みするくらい飲んで欲しいですね。今日自分が見ていても、ちょっと怖くなる目をしている子もいましたから。
まあ、そんなこともありながら、見事3-0で勝利を収めてくれました。
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塾旗も誇らしげです。
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さあ、次の試合もこの笑顔をみんなに見せてくださいね。
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「平成22年夏 慶應義塾対上溝高 写真等」に7件のコメントがあります

  1. 朝日新聞の携帯WEBサイトに昨日の記事が。慶応に『斎藤』『大ちゃん』がと。ちなみに、カレが慶応進学を決めたのは、一昨年の甲子園とか。  
    我輩は今、国分寺を通過して昭島に向かってます[E:train]

  2. 黄色と黒は勇気のしるし♪さん
    コメントありがとうございます。
    さて、監督自身が結構ツボに入っていたみたいですね。「斎藤」くん、「大」ちゃんってところに。もっとも本人はさすがに大ちゃんまでいくとさっぱりわからないでしょうが。
    海の日を越え、沖縄の代表校が決まると、ああ、もう甲子園まであと少しだなあとか、今までの思い出が蘇ったりしますね。
    さあ、みんな頑張れ~!

  3. 文武両道さん
    コメントありがとうございます。
    お久しぶりです!お元気でしたか?
    さて、斎藤君は確かに全国制覇をしている投手のようですね。更に日刊スポーツ、朝日新聞によると、お父様は元バスケットボールの全日本代表。なかなかすごい素質を持った子のようです。
    http://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/p-bb-tp3-20100720-655897.html
    彼をどういった場面で使うか、上田監督の嬉しい悩み事が増えましたね。

  4. 明君のお父様と親しい方が・・・・
    中学生時代に会ったときは、普通の少年に見えたのに、
    KEIOのユニフォーム姿で再会したとき、
    「カッコイイ」と感じたそうです。
    斎藤君もカッコイイですね。
    登場しすぎて「あの輩」と言われては・・・
    ニーチェが言っていますが、
    「内容のあることを言わない輩に限って、
    あの輩と言う」
    投稿自重は続きます。悪しからず・・・

  5. 小山城南中学から
    独立自尊の城南健児入りですね。
    大したものです。
    下妻と言い、小山と言い、私のご近所?から
    慶應野球部入りする人が現れてきて嬉しいものです。

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