平成22年夏 慶應義塾対東海大相模 8-9回


1-3と劣勢に立たされはしたものの、まだまだワンチャンスで追いつける点差で迎えた8回表。
先頭打者をライトフライに打ち取りましたが、続く打者にライト線際に落ちる2塁打を打たれます。
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この原田君の動きは、前のホームランを打たれた時と同じようなものでした。
ここで踏ん張りたいところですが、次の打者を四球で出してしまいます。そして、12塁となったところで東海大相模がエンドランを仕掛けてきて、これがものの見事に当たり、2点追加し1-5とリードを広げられてしまいます。
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この打球もまたライト方向でした。明らかに意思を感じますね。
そう言えば思い出しました。5年前のことを。

慶應高校 あとひとつで甲子園

11回裏に2死から湯浅が死球で出て、続く山口が決勝のライト線沿いのヒット。エンドランがかかっていたとはいえ、湯浅選手の懸命の走りで本塁クロスプレーの末、サヨナラ勝ち!!応援席は狂喜乱舞といった感じで、みんな言葉にならない声を発していました。

あの時の相手は同じく東海大相模。山口君が打った打球はこの試合と同じようにフラフラとライト方向に上がり、風に流されてそのままサヨナラ勝ちとなりました。もっともこの頃はまさかここまで詳細に試合を見たり写真を撮ることなく、ただ応援をしていたので、それを想起させる写真は無いのですが・・・。
もしかしてポポさんのブログにだったらあるかなと思って見てみました。
東海大相模戦、守り勝ち!!
試合の熱気と野球部に対する愛情、それでいて冷静な筆致は今と同じですが、写真が随分変わったんだなあと今更ながら思いました。この5年間で機器は思った以上に相当進歩したのですね!
これまた妄想ですが、多分門馬監督はこの悔しさもきっと覚えていらしたんでしょうね。それもあったからこそ、横浜スタジアムはライトスタンド方向に見た目以上に強い浜風が吹いていることを理解し、そして選手たちに指示したのでしょう。敵ながら天晴れと思いました。
こうやって1-5とリードを広げられてしまいましたが、8回裏は主砲谷田君から。
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昨年の桐蔭戦の時のどうしようという思いが伝わってくるような雰囲気ではなく、固い決意(determination)を携え打席に向かっていきます。
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そして打ちたい気持ちも強かったでしょうが、後につなごうという強い意志のもと、四球を選びます。
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続く杉山君は叩きつけるようなバッティングで、打球は投手を越してはくれませんでしたが、谷田君は2塁に進みます。
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1死2塁で山本君。ここもセオリー通りに引っ張りセカンドゴロとなる間に谷田君は3塁に進みます。
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2死3塁となり、小関君。ここで球に逆らわずに柔らかく打った打球は見事レフト前に!
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1点返し、2-5となります。ここで指に痛みを抱えた三宮君をついに交代させ、代打が出ます。代打はバッティングもいい投手の佐藤優君。ここでも、左打者に対する期待感があったのかもしれませんね。
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もっともさすがに一二三君も落ち着いたもので、しっかりとセカンドゴロに抑え、反撃も1点止まりとなりました。
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9回は3年生投手の明君に託すことになりました。
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しかしどこか本調子でないところがあったのかもしれません。
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先頭打者にいきなりレフト線2塁打を打たれます。
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そつなくバントで進め1死3塁。続く打者が二度スクイズを失敗し、ここで抑えれば・・・と思った矢先にタイムリーヒット。更に牽制悪送球で、また1死2塁とピンチを招きます。
ここで次の打者に対して、詰まらせたものの、ショートの手前でバウンドし・・・、
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あと少しだけ足が前に出ていたら、あと少しだけグラブの中にボールが入ってくれていたら。
この山本君のボールに対する執着心溢れるプレーにホロリと来ました。
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そして、1死13塁と引き続きピンチの場面で瀧本君が登場です。
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2年前の秋もよくこういった場面で明君の後に登板し、抑えていました。この日のマウンドでも胸に手を当てます。
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そう、ここまで来たら、後は気持ちだけ。そして見事セカンドゴロを打たせます。セカンドからショートへ。ショートの山本君は、通称殺人スライディングを受け足を負傷しながらも気合いで1塁に投げ、そしてダブルプレー!となります。
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そして9回の裏の攻撃が始まるはずでしたが、なかなか始まりません。というのも次の先頭打者はスパイクされた山本君からだったのです。ベンチ裏では懸命の治療が行われます。5分以上経過して、そうはいっても代打かな?という空気も漂い始めた頃に、山本君が痛みを抑えてグランドに戻ってきます。この根性は素晴らしい!!
そして打席に立ち、
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見事3塁内野安打で出塁します。この叫び声を上げながら走っているかのような彼の姿にご注目下さい!
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ここで代走が出されます。きっとベンチ裏では上田監督は山本君に交代するかどうか訊いていたんでしょう。そして山本君がもしかしたら泣訴したのかもしれませんね。賞賛に値する山本君のガッツです。
そしてそのガッツに、主将の旭君も応えます。体勢を崩されながらも、センター前に運びます。
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これで無死12塁とチャンスを広げて、竹内君に打順が回ります。たらればは禁物ですが、もし1点を追加されていなかったら、あるいはバントを絡めたいろいろな攻撃が考えられたかも知れません。しかしこの段階で4点差。これは更にランナーを貯めるしか無く、相手も味方も強攻策だろうとはっきりわかる形となってしまいました。そして、うまく引っかけさせられ、ダブルプレーとなってしまいます。
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そして途中出場の橘君が打ち上げた打球はセンターの守備範囲で万事休す。
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残念ながら2-6で敗れ、準決勝に駒を進めることは出来ませんでした。
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東海大相模の校歌斉唱後、応援席に挨拶に来てくれた野球部のメンバーのみなさん。
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深々と頭を下げていました。
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この試合を見ていて、選手たちの気持ちの強さは痛いほど伝わってきていました。試合直後に投稿した記事のタイトルを「君たちは勇者だ!」としたのも、まさにその気持ちの強さが伝わってきていたからでした。それはこの記事の写真をご覧になっても感じて頂けることと思います。
だからこそ、上田監督も「勝たせてあげたかった」と慨嘆されたのでしょう。
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泣き崩れる選手たちを見つめながら、監督の心の中に去来するものはなんだったのでしょうか。
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去年の桐蔭に負けた後の旭君の姿が印象的でした。そして今年は谷田君の姿が印象的でした。やはり主将になる人間というのは、それだけチームに対する想いが強いのでしょう。チーム谷田の逆襲に期待したいですね。
最後にしっかりと締めてくれた応援指導部。
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みなさん、本当にどうもありがとうございました!みなさんのお陰でとても濃密で楽しくもあり、辛くもあり、でも思い出深い時を過ごすことが出来ました。特に高校生のみなさんにとって、ここで流した汗も涙も、きっと大きな人生の糧となることでしょう。これからのみなさんの益々のご活躍を祈念して止みません。
ようやく、相模戦の記事が終わりました[E:coldsweats01]
この試合にタイトルを付けるとすると
「門馬監督の執念と上田監督の誤算」
というところでしょうか。上田監督が別に間違ったわけでも何でもなく、天運我に利あらずといったところだったのでしょう。これもまた人生ですね。こうやって人は様々な時を刻んでいくのでしょう。
なので、応援する我々とすれば運をこちらに招き入れるべく最大限の応援と験担ぎを・・・、ということはやっぱりカツ丼でしょうか?


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