選手の親御さん

前から神宮にはよく見に行っていました。自分はあの応援が大好きで、学生席に行っては喉を嗄らして応援し、応援している方々と共に喜び、共に悔しがったりしていました。
それが最近では写真をたくさん撮りたい気持ちが強くなってきて、さすがに応援席では一眼レフカメラを振り回すわけにもいかず、内野席に座るようになりました。そこでもまたたくさんの素敵な方々に巡り会うことが出来、いろいろな人の温かさを感じていました。
そんな中、最初は声を出さずに試合を見ていましたが、元来応援をするのが大好きな性分なので、内野席からも声を出すようになりました。もともと内野席はもっと紳士的な態度で観戦されている方が多いのですが、そんな中での応援だったので多少目立ってしまっていたようです。
そういったことからか、今年は何人かの選手の親御さんとスタンドでお話しする機会がありました。
自分にとってはあのグランドに立っていてくれるだけですでに神のような存在に見える選手のみなさんたち。その親御さんとお話しさせて頂けるというだけで舞い上がるような気持ちでした。
なんとなく選手の親御さんという存在は、一緒になって息子さんの活躍を喜ぶか、場合によってはそれが贔屓の引き倒しみたいになることもあるのかなあという認識がありました。
ところが、実際にお話しさせて頂くと、自分の認識が浅はかだったと思い知らされました。
例えばある投手が試合で打たれ、そしてその試合に負けてしまったとします。するとその投手の親御さんは皆さんに謝っていらっしゃるのです。試合を壊してしまってすみませんと。全く自分には無い発想でした。親御さんは、自分の息子さんと一緒になって試合で戦い、そしてその責任も感じ、担われていたのです。確かにあれだけ多くの観衆が集まる中、自分の息子の一挙手一投足によってその試合が動き、それによって多くの人々が喜んだり悲しんだりしている。そのプレッシャーの大きさを想像してみると、背負っていらっしゃるものの大きさに心が打たれます。しかも、親御さんは当然自分でどうこう出来る訳でもないのです。自分がグランドに立って投げたり打ったりするわけにもいかないのです。いやあ、本当に大変なんだなあと。
ちょっと前までは自分が選手になることは100%あり得ないので、もしも自分に息子でもいたら野球選手になったらいいなあなんて無邪気に夢想していましたが、今はちょっと躊躇してしまうかもしれません。もっともそこまでの選手になること自体、なかなか無いことでしょうけど。
そう言えばある試合でピンチを何度か迎えながらもしっかりと抑え、勝利投手になった時、「いやあ、ピンチでも堂々として抑えてくれましたね!本当に素晴らしいですね!」とお声掛けしたら、「いえいえ、うちのはピンチを作るのが上手いんです」と言われました。やはりどんな時でもウィットは大切ですね。そういった方だからこそ、そういった息子さんを育て上げることが出来るのでしょう。
今は学校の部活でも親御さんのサポートが無いと本当に何も出来ないようです。そう考えると、親の恩はまさに空より高く、海より深いものなんですね。
スポーツの試合である以上みんながみんな素晴らしい思いを出来る訳ではありませんが、一人でも多くの方が来年もいい笑顔が出来るようになってほしいですね。
いいぞ! いいぞ!選手の親御さん(全く語呂が合っていませんね[E:coldsweats01])

「選手の親御さん」に12件のコメントがあります

  1. みんな、文武両道を目指し本当にいい子が多いです。ブログでもわかりますが、実際選手と立ち話程度でも礼儀正しいし、本当に感心させられます。
    レギュラーを取れた選手も、ベンチに入れず4年間続けた選手も
    親御さんにしてみれば一緒なのかもしれません。慶早戦の時には4年生がグランドで練習ができます。その時、正選手のみならず、補欠やスタッフになられた部員の、何人かの親御さんをお見かけしました。
    一般席で応援してますが、塾の先輩がただけでなく、他校のOBの方からも勉強させられる事が多いです。小泉先生の伝統が今も生きているのだと、教え諭される光景を何度か目にしました。
    人生いくつになっても勉強ですね。

  2. 斎藤祐君のお父さん、お母さん、
    新谷君のお母さん
    山形君のお母さん、
    印象に残ります。
    みなさん、明るくて、
    とくにお母さんは天真爛漫。
    実の息子のように暖かく見守っておられる
    下田のご夫婦・・・
    因みに管理人さんがご一緒されたのを
    2階席から拝見したことも・・・
    皆さん、心温まります。

  3. http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2010/12/20/23.html
    昨日で練習納めだったようですね。
    私は、高校野球の方でお話をしたことがあります。
    今年は、ハマスタでの大飛球をキャッチし。。。
    その後の甲子園では背番号は2桁でしたか、毎試合スタメンだったあの彼のお父様とも。(スタンドではなくあそこででしたがね)
    大学や私立の多くが合宿所を設けてますが、確か塾高は自炊とか。そういった違いのお話とかをしました。なぜか?!それは後に判るかも!?…。
    経済的やそのほか色々とご父兄には実際ご負担があると思いますが、本当にスタンドでのお姿を見ていると感心させられぱなしです。本当になくてはならない存在ですね。

  4. http://pospelove.com/blognplus/index.php?e=906
    伊藤君の韓国戦でのホームラン
    斎藤君のガッツポーズも・・・
    今日の朝日の夕刊、
    堂林君を追って広島入りした磯村君。
    磯村君は残念ながら伊藤君の後輩にはなれませんでしたが、
    やっぱり「頭もいい、肩もいい」と評されています。

  5. どこで観るか?
    田淵の高く舞い上がる放物線が美しくて、
    もっぱら芝生席で観ていたころ・・・
    応援で声を出したくて、歌いたくて応援席で
    観ていたころ・・・
    年をとって元気がなくなって一般席へ・・・
    そのうち紫外線と危険なファウルが怖くなって
    屋根のある2階席へ・・・
    それでも寒くなると日の当たる場所へ・・・
    めったに移動しなくなってからも
    時たま移動したとときにめったに会わない方に
    会うことも・・・
    富山の塾員様の大先輩の方など・・・
    自己紹介しなくても「文武両道さん」でしょう、
    とばれてしまいますが・・・
    野球は、どこで観てもそれなりの楽しみがありますが、
    ラグビーはトライシーンが座った位置によって
    見えたり、見えなかったり・・・
    ラグビーの素人のせいもありますが、
    メインスタジアムよりも自陣のゴールポスト後ろに
    陣取ります。
    前後半は移動してしまいます。
    29日は帝京戦!

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