反日デモの時に感じていたこと


昨年を振り返ってみた時に、どうしても対中関係の問題を想起しないわけにはいかないでしょう。
どうしても隣国であり、また一方の国益は他方の国難になる場合も多々ある関係なので、衝突が起こらないとする方がおかしいと思います。
しかしながら、どうして日本、特にマスコミが憤らないか不思議に思うことがいつもありました。
それは「反日」という言葉に対して、そして日本国旗を貶める行為・映像に対してです。
例えばこんな感じのです。 →http://www.asahi.com/international/update/1024/TKY201010240073.html?ref=recb
我々は当然センセーショナルに反応するべきではなく、お互いの違いを認識しながら隣国として共通利益を求め、そして友好関係を維持していかなくてはならないと思います。しかし、それと同じくらい自らの国に対しての尊厳を護ろうとすべきでもあると思うのです。
したり顔に「反日デモは中国国内の不満を反映したもので、体制批判が形を変えたもの」という解説をしているだけではいけないと思います。中国政府当局者は反日デモを抑えようとしていたと言いますが、それと同じくして「愛国の熱情はよく理解するが、社会不安を煽ってはいけない」と国民向け談話を発表しています。我々は愛国の熱情の発露の相手としていつも日本を取り上げることについて、抑制された、しかし、しっかりとした意志を表示しなければいけないと思うのです。
「他国に対する敵意をもって愛国と表現するのは間違っている。意見の相違はあれど、そういったことは厳に慎むべきだ。貴国民が中国という国に誇りを持つのと同じように、我々日本人は日本という国に誇りを持っている」と。
先ほどの記事で触れた「練習は不可能を可能にす」に掲載されていた「塾の徽章-塾生への講話」という文章はこういった文から始まっています。

慶應義塾の徽章と制服の光輝ということについては、最近に三度話をしたが、重ねて諸君の注意を促したい。
吾々(われわれ)は国民として常にわが国旗の尊厳を護り、その光栄をねがい、もし万一にも他国人によってそれの軽んぜらるるが如きことがあったなら、決してこれを不問に附せず、必ず相当の処置を取るだけの覚悟を持っている。塾生の塾の徽章におけるも正に同様であるべきである。(中略)敬意の不充分であった場合に適当の処置を取るのは当たり前であるが、実はそれより先きに、諸君としては諸君の徽章と制服とをして自らにして人々の最高の畏敬と信頼との的とならしめるに遺憾なきことを期せねばならぬ。

これは昭和15年の講話ですから、時代背景が違うと言えばそれまでかもしれませんが、でもこういった今の世の中でも必要なのだと思います。それと共にこの講話が塾歌の3番の歌詞の一節、「執る筆かざすわが額(ぬか)の 徽章(しるし)の誉(ほまれ)世に布(し)かむ」に通じるものを感じます。
我々の国、組織を誇り高きものにするのは、その構成員たる国であれば我々国民であり、組織であればその組織の人そのものだと思います。そのためにも、あの反日デモが吹き荒れている時、したり顔の解説や反中デモでお返しするのではなく、我々の尊厳を主張する努力がマスコミ、そして我々国民に求められていたと思っています。
今年はどんな一年になるのでしょうか。


「反日デモの時に感じていたこと」に5件のコメントがあります

  1. 新年明けましておめでとうございます。
    昨年中はたびたびお邪魔させて頂まして誠に
    有難うございました。
    ご挨拶が遅くなり誠に申し訳ありません。
    管理人様、皆様、今年も宜しくお願い致します。
    健康に気をつけて良い一年になりますように願っております。楽しみな一年になると期待しております。

  2. 前原外相が日韓同盟?
    京都大学であの時代には希少価値だった
    リアリズムの政治学を学んだ前原さんが?
    案の定、韓国メディアの報道。
    外務省は抗議。
    竹島に実効支配をもくろみ、
    対馬まで手を伸ばそうとする国と
    安易に同盟関係を結べるはずもない。
    冷戦時代と異なり、錯綜する利害関係。
    安易に友好を打ち出すことはできません。

  3. 偶然にもトラップ一家を題材にした映画
    ドイツ映画「菩提樹」(NHK衛星)
    アメリカ映画「サウンド・オブ・ミュージック」
    (テレビ東京)が今日、放送されました。
    ドイツではサウンド・オブ・ミュージックは
    反ナチのプロパンダ映画として人気がないとか。
    アメリカ映画では一家が反ナチでアメリカに亡命しても入国が認められなかったことが
    一切描かれておらず、菩提樹では
    約束が違うと抗議する場面がでてきます。
    日系の子供たちが対日戦線に徴兵されたように
    トラップ一家の男の子も忠誠を試されるため
    ヨーロッパ戦線に駆り出されるというのが史実。
    慶應合格発表の日、有楽町で観た
    サウンド・オブ・ミュージックが大好きであることは変わりませんが・・・
    歴史はひとつである筈なのに・・・

  4. 三角(ベース)さん
    コメントありがとうございます。
    こちらこそ大変遅れてしまいましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
    以前ご卓説をお聞きしていた方がまさか拙ブログにお越しいただけるとは光栄でした。今年もどうぞよろしくお願いします。
    本当にまずは健康第一。大変寒く、また空気も乾燥していますので、くれぐれもお気を付け下さいね。
    それにしても野球小僧に大学・高校の4番打者が取り上げられるとは、すごい時代になったものです[E:coldsweats01]

  5. 文武両道さん
    コメントありがとうございます。
    報道による単なる印象ではありますが、最近は情報がやたら漏れるように感じます。日韓同盟も、歴史的経緯を考えると困難かも知れませんが、なかなか面白いアイディアのようにも感じます。お互いに並立していない時期が多いので難しいのかも知れませんが、利害を元に一致し、そのまま独仏関係のようになればいいのですが。
    ただ、それだけ困難なことがこんなに早い段階で漏れてしまうと、まずは消えたなと感じてしまいます。そういったことが多いですね。意表を突くのなら、しっかりと意表を突かないと。
    アメリカは素晴らしい面もたくさんある国ですが、巧妙なプロパガンダを作る印象もありますね。「真相はかうだ」なんかもその類ですね。
    結局、絶対の善意もなければ、絶対の悪意もないと思うのです。だからこそ、自らの足でしっかりと立つことが大事なんだと思いますね。

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