民主党の新しい代表選び


ようやく菅さんも辞意を表明して、代表選挙に向けた動きも活発になってきたようですね。

猫もしゃくしも小沢詣で 党員資格停止処分解除まで飛び出す(From 産経ニュース)
民主党代表選への立候補予定者の多くが小沢一郎元代表を持ち上げ、党員資格停止処分の解除まで口にする異様な事態が起きている。狙いは100人以上の勢力を誇る小沢グループの票だ。勝敗のカギを握るため今や猫もしゃくしも「小沢詣で」に躍起になっている。(坂井広志)

今回の代表選に向けての動きで、本来すべきであろう
1)震災復興対策
2)急激な円高、株価の下落等に対する経済政策
3)普天間を含む日米関係
4)周辺諸国との軋轢
5)社会保障問題と財政問題
といった今日本が直面する諸問題に対する各候補者の意見やその違いというものがさっぱりわからず、相も変わらず報道されているのは数合わせの論理ばかり。
でもって暫くすると、きっとマスコミはこう言うのでしょう。
「理念も政策も無く、ただ数合わせに終始し、またもや国民不在の中代表選挙が行われています」と。
じゃあ、本当にそうなのでしょうか・・・?
自分が思うに「理念も政策も無く、ただ数合わせに終始し、またもや国民不在の中代表選挙」報道をしているのは、あなた方では無いかと。
もしそれがいけないと思うのなら、ぶら下がりでも囲みでもどんなときでもいいから、上記のような問題に対する見解を各候補者に問いかけるべきだと思うのです。そう問いかけられて「そんな話しはどうでもいいから、私は小沢さんの所に会いに行くんだ!」とその方が言うんであればそれも良しです。でもきっとそんな風には答えないでしょう。何らかの答えを言うはずです。それを集めて、報道する。こういった姿勢をマスコミが打ち出せば、この非常事態の日本においてどのようなことをすべきだという論議が深まると思うのです。
政治家がだらしないからいけないのではなく、我々国民が政治家をだらしなくさせないようにする。そのためには、首相の仕事に対する認識をしっかりと聞いて、判断していかなくてはいけない。そういったこと無くしてただ、「政治家は自分たちのことしか考えていない」と批判するのは筋違いとしか言いようが無いと思うのです。


「民主党の新しい代表選び」に5件のコメントがあります

  1. いつもブログ、拝見してます。塾の後輩の者です。
    塾高・志木高・女子高を含むいわゆる難関校向けの進学塾の講師をしています。
    野球も大好きですが、この手のお話でのエントリーもいつも共感してしまいます。
    マスコミの報道姿勢にはうんざりしているんですが、たまに良質な報道もあります。
    土曜日の昼には日本経済新聞の論説委員であった田勢康弘氏の番組があり、
    そこでは先週は野田さん、今日は馬渕さんを呼んで、上で挙げられたような
    具体的な政策論についていろいろインタビューされてました。
    でも、こういう硬派な番組は視聴率が取れないんでしょうね…
    僕も大江麻理子アナと、スタジオに放し飼いされてる猫が目当てで見始めたので、
    あまり他人のこと言えないんですけど(^-^;
    今からでも遅くないので、政策論争主体の代表選挙になることを願ってます。
    次のわが国の宰相がどんな政策をお持ちなのか、わからないのは切ないですからね。

  2. 「現代の教養」という60年代の政治状況分析の本を本日の私塾で語ります。
    自民党の政治は、選挙民のたかりの構造によって支えられ、
    外交など国家の重要課題を選挙の争点としない。国家でなく地元に利益をもたらすのが良い政治家と選挙民も政治家も思っている。
    他方、社会党は派手なパフォーマンスで外交やイデオロギー優先の政治で、国民の身近な問題を選挙の争点としない。それゆえ国民は自民に不満があっても社会党には任せられない。
    この状況を打開するのは保守2大政党による切磋琢磨しかない。
    戦後の保守合同は国民の選択の自由を奪った。
    (自民・民主大連立は国民の選択の自由を奪うか?)
    「政治家にとっては、三つの素質がとくに決定的である。熱情、責任感、洞察力がそれである」マックス・ヴェーバーのいう熱情は、心理的な倫理観のみにかられて、現実の行為結果に責任をもたぬ「実らぬ興奮」ではなく、結果に対して現実的な責任を伴うものだ。この熱情と責任に、さらに洞察力を加えたものが、政治家たるものの素質だとヴェーバーは言う。菅、小沢、鳩山トロイカ体制は、政権の獲得、その温存については熱情的である。自民党を追い詰めた3人の熱情は、権力本能にもとづく私的熱情にすぎない。小沢、鳩山が退いたあと、菅をひきずりおろそうとし、菅が首相の座にしがみつくこの光景を見てそう思う。民主党の沖縄基地移転から脱原発に至る数々のスローガンはリップサービスにとどまって、事態の本質は一向に改善していない。場当たり的な小手先の取り繕いばかりで、事態の本質を正攻法で改善していく意欲に欠けている。政策全般に対するリップサービスの繰り返しにとどまり、体系的な論理が一向に示されない。場当たり的であって、そこにはヴェーバーのいう冷静、透徹した予見力もない。
    野党の反対論は、実行可能な、責任ある政策でなければならぬ。反対のための反対、与党への揺さぶりは国民の信用を失う。高坂は日本の知識人には稀有な保守の論客だった。高坂の名論文「宰相吉田茂論」において、吉田は現実から遊離した理想ではなく実現可能な(ベストではなくとも)ベターな選択を「単独講和、日米同盟」によって行ったと指摘した。理想としては全面講和、非武装中立であったが、現実には無理と見て、当時の世論を代表する東大総長の理想を「曲学阿世」と退けた。吉田はこの世論を対米交渉にも有利に活用し、再軍備を迫るダレスに世論をタテに拒否、経済復興にアメリカの協力をとりつけた。吉田は日独伊三国同盟に反対したが、これも当時の世界情勢を分析し、三国同盟により日本敗戦必至と見ていたから。以上が父高坂教授の指摘であるが、現在の理想と現実をどう見るか。原発の再稼働は許容しつつ代替エネルギーの道を模索する、というのが唯一残された道だと思うが・・・反原発と全面講和が理想であるとしても・・・

  3. TBSの某Aアナの習志野の件にしろ、本当になにを言っているんだろうとつくづく思います。
    今日から、まだ現実の世界、とりわけ政治の世界については、ため息ばかりばかりです…トホホ(涙)

  4. KahluaMilkさん
    お初のコメントですよね、どうもありがとうございます!
    難関校向けの進学塾ということですが、挙げられた校名を見るとちょうど中学生と向き合っていらっしゃるんですね。それ位の時期はちょうど子供の部分と大人の部分が不安定に融合しているような状態ですから苦労も多いでしょうし、また悦びも大きいのでしょうね。そういった未来の人材作りに尽力されている方々には本当に頭が下がります。どうぞこれからも頑張ってください。
    さて、確かに良質な報道、良質な論説は散見されますよね。但し口惜しいかな、メインの時間帯で無いところばかりでやるように感じます。朝のニュース、ワイドショー、昼のワイドショー、夜のニュースでどれだけの番組がそれをやっているのでしょう。きっとそんな固いことをやっても視聴率は取れないと決めかかっているように思います。その姿勢がどうかと思うのです。
    「今からでも遅くないので、政策論争主体の代表選挙になることを願ってます。
    次のわが国の宰相がどんな政策をお持ちなのか、わからないのは切ないですからね。」
    本当にそうですよね!
    では、今後ともどうぞ宜しくお願いします。

  5. 現在の理想と現実をどう見るか。原発の再稼働は許容しつつ代替エネルギーの道を模索する・・・
    という点ではより安全性の高いトリウム原発の開発をする(中国の新設はウラン型でなくトリウム型)
    今回の事故も電源喪失により下からのポンプによる水引き上げが出来なかったため、
    上から水をかけて冷却するシステムを技術開発すればよい。
    代替エネの中心は太陽光になるが、山間部が多く平地の少ない日本では周辺の海にいかだを浮かべて
    水産業養殖と共生を図る以外にない。
    投資額は莫大なものになるそのコスト負担に耐えられるか。
    エンジニアリングは失敗の原因を見つけそれを克服して発展するものだ。
    素朴な理想主義では国は成り立たない。
    原発撤退、脱原発の宣言はエンジニアを国外に流出させかねない。
    菅さんは理系であることを誇るなら理系らしく撤退の道筋を論理的に示すべきである。
    昨日私塾に参加した東大→MITの塾生の解説

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