東京六大学野球平成23年度秋季リーグ戦 慶法戦1回戦

秋晴れの爽やかな天気の中での試合です。先発は慶應義塾大学が竹内大君、法政大学が三上朋君とエース対決!

1回表 ランナーを一人出しますが、無難な立ち上がりで無得点に抑えます。
1回裏 影山君フルカウントまで粘りますが、ショートライナー、金田君ライトフライ、山﨑錬君セカンドゴロで無得点でした。
2回表 センターフライ、ライトライナー、三振。
2回裏 伊藤君四球、伊場君キャッチャーフライ、宮本真君センターフライ、阿加多君の時伊藤君二盗を試みるもアウトでチェンジ。
3回表 三振、セカンドゴロ、三振。緩急のバランスがよく取れたいいピッチングです!
3回裏 円陣が組まれて意思統一。阿加多君センター前ヒット。福富君うまく揺さぶり四球で無死12塁。竹内大君バントで1死23塁を作るも、影山君ショートフライ?、金田君痛烈なセカンドゴロで無得点。
4回表 レフトフライ、ショートフライ、センター前ヒット、ショートフライ(間に上がるフライを福富君が好捕!)
4回裏 山﨑錬君センター前ヒット、伊藤君四球、伊場君センターフライ、宮本真君三振、阿加多君セカンドボテボテのゴロ、錬君が最後三本間に挟まれアウト。
5回表 三振、センター前ヒット、パスボールで一気に三塁へ、三振、三上朋君センター前ヒットで1点、ファーストゴロでチェンジ。0−1で法政リード。
5回裏 福富君凡退、竹内大君レフト前ヒット、影山君センター前ヒット、金田君三振、山﨑錬君右中間を破るタイムリー2塁打、2−1で逆転。伊藤君四球、伊場君サードファウルフライ。2−1で塾野球部がリード!
6回表 この回からファーストに神田君。三振、12塁間のゴロを神田君が好捕!交替したところに打球が行くとはよく言ったものです。四球、3−2のフルカウントから牽制でアウト!無得点に抑えます。
6回裏 この回、法政が投手交代で吉越君をマウンドに。宮本君三振、阿加多君大きなセンターフライ、福富君ヒット、竹内大君レフト前ヒット、代打鈴木裕司君四球、代走に松本大君。金田君セカンドゴロでチェンジ。
7回表 センター前ヒット、エンドラン崩れのサードゴロで1死2塁。ショート付近のゴロ、守備妨害か当たったかでアピールするが受けいれられず1死13塁。サードゴロを判断良く錬君が2塁に送球、5−4−3のダブルプレー!無得点に抑えます。
7回裏 錬君ライト線ヒット、伊藤君12塁間を破るヒット、神田君バントで1死23塁。ここで法政投手交代、三嶋君。対する輪が塾野球部の代打は渡辺暁真君!1−2から三振、阿加多君ライトライナーでチェンジ。
8回表 塾野球部はこの回から投手交代、福谷君がマウンドへ。三振、ファーストゴロ、ショートフライで三者凡退。
8回裏 福富君ショートゴロ、福谷君ライトファウルフライ、松本大君セカンドゴロ。
9回表 多木君にセンター前ヒットを打たれますが、センターフライ、サードライナー、サードフライに抑え2−1で塾野球部が見後勝利しました!
取り敢えずこれから保土ヶ谷に向かいます!
・・・、到着してからのスコアは1−0なのですが、その前に1−4だったので、2−4で慶應義塾高校は残念ながらベスト8で敗退となりました。
さて、気を取り直して、まずは塾野球部の感想を。
1)今日の竹内大君は本当に良かったです。本人もそれなりに満足できたのではないでしょうか。「それなり」と書いたのは、5回の1失点が自分のワイルドピッチから生まれ、投手の三上朋君にヒットを打たれた場面を悔しがっていたので。しっかりとした体重移動、振り切っていた腕、初球のストライク率、緩急のバランス、どれも良かったと思います。これで、今後も安心して見ていけます。
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2)同じく竹内大君ネタですが、6回表の牽制に大変痺れました。あの場面は一年生ながら四番を任されている伊藤諒君が2死から四球で歩いたあとのところ。3−2のフルカウントで、自動的にダッシュの場面。1年生ながら4番を任されているプレッシャー、まだ無安打のプレッシャーなどが重なり、ここでしっかりダッシュしなければと彼の視野が狭くなっているところで放った矢のような牽制。素晴らしい!と思いました。何気にその写真がしっかり撮れているのはちょっと予期していたので・・・。
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3)相変わらずの勝負強さを見せてくれた山﨑錬君。あの2点タイムリーはさすがでした!
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見事に軸が前にずれず、左足内側当たりのラインで打っていることがわかります。チャンスになればなるほどそうやって冷静になる事が出来るからこそ、錬君はチャンスに強いのでしょう。
4)同じく錬君ネタですが、その前の時にはちょっとやってしまいました。4回裏、センター前ヒットで出塁して、2死12塁から阿加多君のボテボテのゴロの時、3塁を回ったところで挟まれてしまいました。これは3塁突入時にサードコーチャーと一緒に意思を統一すべき場面でした。
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問題はその後。どうしても自分のミスでアウトになったという思いが強いのはわかりますが、守備位置に入る時にまだシュンとしてしまっていたように見えたのは可愛いと言えばそうですが、しれっとして声を出した方がいいと思います。それが錬君に求められている部分だから。あれだけ的確な指示、みんなを鼓舞できる錬君だからこそ、下を向くわけにはいかないのです。極論を言えば錬君が前を向いていればこそ、塾野球部も前を向けるのですから。例えミスしても気にせず、前を向いて行きましょう!
5)またまた錬君ネタですが、7回表、微妙な空気が漂う中(アピールプレーがあったので)1死13塁の場面、ちょっと勢いのなかったゴロが錬君の前に。これを躊躇無くセカンドに投げ、5−4−3のダブルプレー!この思い切りの良さが錬君の魅力ですね。自分だったら安全策で本塁に投げてしまいそうです。このプレーで直前の変なモヤモヤが消えました。
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6)伊場君、今日はちょっと力んでしまっていましたね。
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凡退の後の「チクショー!」という声がスタンドまで聞こえてきたほどです。バッティングはうまくいくときもあればそうでない時もあるので仕方が無いと思います。ただ、反省点を挙げるとすれば守備の時ですね。阿加多君がボールを逸らした後しばらくボールを見失っていました。こういう時こそ、あのみんなを鼓舞する大きな声で伊場君がボールの位置を言うべきだと思います。あの時、つい見入ってしまっていたように見えました。このプレーをしっかりとやっていれば、次の回から交替させられるという憂き目に遭わずに済んだと思います。
7)逆に替わった神田君は好守が光りましたね。直後の6回の12塁間のゴロを飛びついて捕ったシーンは、試合を落ち着かせる意味で大きなプレーだったと思います。
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また、自ら牽制を促すなど積極的に声も出していて、良かったと思います。結果的に得点には繋がりませんでしたが、送りバントもしっかり決めていましたね。
8)問題の1失点の場面で言うと、先ほどの指示の仕方の問題と共に、もう一つの問題点も。阿加多君が急いで三塁に送球した場面ですが、
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本塁寄りに投げてしまっているのがわかると思います。この時点で走者が写っていないことから考えると、二塁側の方に送球すればタイミングはアウトだったように思います。盗塁を刺す時も同じでしょうが、基本は塁上より前の塁よりに低い球を投げることが、タッチの最短距離を生みます。投げる際は常にそのことを意識するといいように思います。
9)三上朋君の打席ですが、見ていてとてもわかりやすいと言うか、打席に入る前にブンブン振っている時は打ち気満々の時、ゆっくりとしたスイングで入る時はミートを心がけている時のように見えました。相手の観察もいろいろすると面白いかも知れません。
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10)最後はさすがさすがの福谷君でしたが、変化球を投げる時、手投げになってしまうことがあったのが気になりました。同じフォームで変化球を投げれば相手はもっと空振りしてくれることと思います。しっかり腕は振り抜くように心がけてもらえればと思います。速球だけだと、やはりみんな合わせてきますよね。多木君、原田君はしっかり速球に合わせていました。とは言え、しっかり2回を無失点で切り抜けてくれ、本当に安心して見ていられました。今後とも頼みます!
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今日福谷君をリリーフで出したと言うことは、やはり明日は世代最強を目指すH君だと思います。それを口にしても決して笑い話に聞こえない、底知れないポテンシャルを持つ投手です。そのためにも小手先のコントロールで何とかしようとするのではなく、腕を振り切った上でしっかりと抑えてもらえればと思います。
勝つぞ勝つぞ!慶應!

「東京六大学野球平成23年度秋季リーグ戦 慶法戦1回戦」に6件のコメントがあります

  1. 観戦記ありがとうございます。
    投手が猛打法大を抑え、3四球1安打の伊藤君、タイムリーの山崎君、
    理想的な戦いで、
    金光監督も1点差だが慶應との差は大きいとインタビュー。
    明日は観に行けます。
    白村君、平常心で投げてください。

  2. 今日一日。慶応、立教共に兄弟勝利とはいかなかったようですね。
    山崎くん、もってますね〜立教の小室くんは豆を潰したのですね(六大学野球ホームページより)
    大野くんは、自信をつけちゃったかな〜[E:coldsweats02]

  3. いつも楽しく読ませて頂いております。僕は阿加多選手のファンで、能力が優れていてプロで存分に活躍する逸材だと思っています。これからますます注目、評価されていく選手でしょう。来年は4番、ドラ1を期待しています。

  4. 立教も慶應も優勝を意識しすぎて、恐いもの知らずの積極性がなく大事に行きすぎている。
    伊藤君の初球打ちが1度もなく四球も警戒されてというより消極的慎重の印象。
    山崎君が3塁打を放ち、伊藤君に明らかな敬遠ではなく勝負されての四球、
    そのあとは見逃し三振。フルカウントでの四球、三振からそろそろ初球打ちに!
    今のところ打つのは山崎君だけという印象。
    初戦2点、今日1点、いずれも山崎君の打点のみ。

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