連続写真シリーズその4 〜竹内大助君

連続写真シリーズその4は、2年生の時から塾野球部の屋台骨を背負ってくれている竹内大助君です。彼の沈着冷静な投球のお陰で、我々は二度も優勝の歓喜を味わうことが出来ました。
しかし竹内君にとっては三年生の時の投球は決して満足のいくものではなかったことは、いろいろなインタビューで彼も語っています。実際昨年は抑える日と打たれる日、もっと言えば打たれるイニングというのが両極端で現れ、それがフラストレーションとして彼に溜まっていたようにも感じていました。
まずは平成23年9月24日対法政大1回戦の時のものです。この時は素晴らしい投球で、打っても活躍し、見事勝利を収めた試合です。
Takeuchi1
続いての写真は平成23年10月3日対明治大3回戦の時のものです。初回をしっかり抑えたものの、2回に掴まり、3点を奪われました。その2回、タイムリーを打たれたときのものです。
Takeuchi2
見ての通り、竹内君はフォームのばらつきがなく、殆ど同じフォームで投げているように感じます。但し、フィニッシュの時、法政戦では沈み込んだ姿勢をキープしているのに対して明治戦では早く起き上がってしまっているようにも見えます。どうしてもボールの行方が気になってしまい、いわゆるボールを置きにいってしまっているんでしょうね。そうなると、例えば落ちる球が手前で落ちてしまう。直球の伸びがなくなってしまう、などで空振りが取れなかったりボールに詰まってくれない。同じボールを投げているつもりなのになぜ打たれるんだ?と考えてしまい、より球威を出そうとする余り、逆に自分の良さをなくしてしまう。そんなところではなかったのかなあと愚考します。
というのは彼は大舞台を経験していくうちに、怖い場面を何度も味わってしまったからかなと。2年生の頃はただ自分が投げれば良く、また大きな結果が出てくるので楽しかったのが、3年生になると責任感と勝負の怖さが身に染みるようになり、結果がどうしても気になってしまい、ボールを置きに行くというか投げるときに踏み出した足に身体を乗せきる前にボールの行方が気になってしまうのかなあと勝手に想像しています。
彼は圧倒的な球威やすごい変化球で抑えるのではなく、コンビネーションで抑えていく頭脳的な投手だと思っています。(学業の傾向から福谷君を秀才と評する向きも多いですが、こと野球に関してはクレバーな竹内君と熱情の福谷君だと思っています)。だからこそいかに自分を冷静に保つかが生命線だと思うのです。一旦自分で投げる球を決めたら後はそれをしっかり投げ込むことを意識し、結果を気にしないようにしたいですね。2年生の頃だって走者は結構だしてはいるものの、後続を断つという投球だったんですから。相手を観察し、自分のやるべきことをしっかりやることに集中!だと思います。
竹内大助君が言葉通り相手を呑んでかかり、冷静に投球を続けられるとき、塾野球部の勝利が見えてくると思います。Be cool!竹内君。

「連続写真シリーズその4 〜竹内大助君」に8件のコメントがあります

  1. 志村さんのアドバイス
    「竹内は低めのコントロール投手。低めのボールがストライクに判定されないからといって甘く入ってはいけない。もともとコントロールの良い投手なので出しても1イニング1つの四球。四球で自滅しないと自信をもって低めに投げ続けること」
    小宮山さんのアドバイス
    「新人吉沢がストレート勝負で竹内から三球三振にとられたとき、竹内のキャリアの勝ちと思った。早稲田の打者に聞くと竹内の高めのストレートは速く威力もある。実際に打席に立たないとわからないと言う。高めのストレートを自信をもって投げること」

  2. 文武両道さん
    コメントありがとうございます。
    以前にも多少触れられていましたが、竹内君は昨年は低めのストライクゾーンに苦労したようですね。コントロールピッチャーにとってきわどいコースをストライクに取ってもらえないのは、それは大きなストレスでしょう。でも意地になってそこに投げ続けてみて逆に自分のストライクゾーンと認めさせた大投手もいたりしますし、審判に一喜一憂せず自分に自信を持って投げ抜くことこそが一番大事なんでしょうね。無論そんな簡単にはいかない訳ですが。
    とにかくストレートにしても変化球にしてもキレを大事に、自分に自信を持って投げ抜いて欲しいですね。

  3. 黄色と黒は勇気のしるし♪さん
    コメントありがとうございます。
    興味深い記事のご紹介、ありがとうございます。建学の精神でもあったのですね。野球は。なるほどなるほど。

  4. 前田さんが石黒さんをスカウト?に行ったとき、校長から「もうひとり慶應に行きたい生徒がいます」
    と言われて、会ったのが江藤さん。「慶應は勉強しないと入れないよ」と前田さんが注文をつけ
    見事合格。石黒さんはロッテ、江藤さんは巨人に。
    千賀君が中京を受ける前、校長が学校を案内。野球推薦ではなく勉強の秀才として中京に入った。
    慶應では玉川、青島とクリーンアップを組んだ。
    伊藤君は千賀君以来の秀才。やはり野球推薦ではなく一般入試で理系特別クラス。
    だから1年時は練習も野球推薦組とは別コース。雨の日の素振りを監督から見られて
    そのスイングに驚かれ中心打者に。慶應でも新人戦で活躍するまで試合出場なし。
    リーグ戦は2年秋からだった。
    ラグビーの大八木さんが同志社3連覇は花園組、付属高組、進学校組がバランスよく
    レギュラーで活躍したので成し遂げられた、と語っていたが、
    ここ数年、そして今年もこのバランスがとれた構成がチームを活性化させていると思う。
    福富君、鈴木君、山崎君、横尾君、山形君、谷田君・・・
    自らも厳しい大学での内野競争で鍛えられプロ入りした江藤さんがどう内野陣を鍛えるか、
    楽しみです。

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