今、日本政府がすべきと思うこと

今日はニュースを見ると、どこもトップニュースは中国に吹き荒れる反日暴動(デモだけとは言えないでしょう)。
反日デモ拡大、80都市超す 中国当局は抑制の動き
デモ襲撃 店のガラス散乱・工場の車横転(青島ルポ)
暴徒乱入、無言で破壊・放火…工場再起不能
深センでは武装警察と衝突 反日デモ、数十都市で発生
今回の前の記事で、石原都知事の火遊びについて批判させて頂きました。見通しの立っていない中で徒に両国のナショナリズムを刺激した行為についてです。
で、上記のような状態になりました。
こうなってしまった以上、はっきり言いましょう。今日本は、中国・韓国と外交戦争状態に入ったと。本意であるかどうかは別にして。
この状態を見て、色々な人が「中国人のように粗野なふるまいをしたら同類になるから、飽くまで冷静に、感情的にならずに」と言っていますが、認識が甘すぎると思います。じゃあ、その話通りだと
日「そんなことやっていないで冷静になりなよ。」
中「うん、考えてみればそうだね。こっちもちょっと熱くなりすぎちゃったね。」
なんて青春ドラマみたいになると思っているのでしょうか?
こうなっている以上は、外交的にいかに相手国を攻撃するかを考えなければいけない。しかし、現在の日本の軍事的実力、士気を考えたとき、武力衝突にまで事態が進むことは、そのままとんでもない敗戦につながらないとも限らない。だいたいそのような思考で日本政府が計画を立てているとはとても思えない。
であれば、相手の失態をとことん突き、相手の謝罪を引き出す。今まで戦後において、対中韓外交上相手から謝罪の言質を取った事は無く、何かと言うと彼の国たちは、自分たちが正義、日本は歴史上の大悪人としての態度しか取っていません。その状況に風穴を開けることを第一義とすべきです。
現在の反日暴動が起こっていること自体は由々しきことですが、これは中国政府にとっても大失態となっていることに気付いているでしょうか?何の罪も犯していない外国人やその企業を、その国籍だけを理由にして暴行・危害を加えるということは、その国の政府がきちんと統治をしていないことであり、外資導入を積極的に図っている国としても、大きなミスを今は犯しています。
そんな時に、
邦人への危害防止要請 首相、国旗損壊抗議も(産経ニュース)
 野田佳彦首相は16日のフジテレビ番組で、沖縄県・尖閣諸島の国有化に反発する中国での反日デモに関し「邦人、企業に危害が及ばないよう厳重に監視してもらわないといけない。国旗を踏んづけたり燃やしたりという損壊が起こっているので、厳重に抗議している」と述べた。
 同時に「大局観を持って毅然とした対応をとり続けるが、冷静さは失わないようにしたい。そのことは中国にも求めていきたい」と強調した。
なんて、いかにも中国政府に気を遣ったような言い方をするのではなく、こういった時こそ強い口調で相手政府を非難すべきです。
「せっかく中国政府も頑張っているんだから・・・」
なんて思っているのなら、平和ボケもいいところ。中国政府が負い目を感じている事象に対して、強く当たるべきです。今の状況は「義和団の乱」みたいなもの。あれも結果的には、より欧米日列強の中国支配を強める結果になりました。清朝のだらしなさを各国が非難し、そして居留民保護を名目に出兵したからです。外交戦争とはそんなものだと思います。
尖閣のような領土問題は、正解が無い分、武力衝突で白黒を付けない限りなかなか解決しないもの。
しかし外国人の生存権・財産権の保護は、その国の政府が責任をもっておこなわなければいけない。すなわち正解がはっきりしているだけに、相手の反論できない。そういった項目だからこそ攻め立てるべきです。
ここで中国政府が本腰を入れて保護に入ればそれでよし。
反論してきたなら、それこそ反論しかえせばいいだけ。
対策を約束しながら効果が出なかったら、もっと抗議すればいいだけ。
けんかとはタイミングであり、空気の流れみたいなもの。今は相手が失策を犯している大チャンスです。丹羽大使の国旗争奪の時にも思っていましたが、今こそ、強力な抗議をすべきで、こんな時こそ石原さんもアメリカに行って日本人とその企業が危害を加えられていることに対して、たっぷりといつもの上から目線で強い抗議声明を出した方がいいんじゃないですか?尖閣購入の募金を募るよりよっぽど意味がありますよ。
中国政府だってこんな感じで神経を尖らせているのですよ。

80都市以上に拡大 中国当局、容認から抑制へ
(前略)デモを報じる中国紙に略奪や破壊行為については言及させないなど、暴徒化の連鎖を封じようと苦心している。

前にも書きましたが、太平洋戦争で日本が学んだ一番の大きな事は「戦争に敗れるとは悲惨なもの。」ということ。事が始まってしまっている現況を考えれば、いかにしてこの戦いに勝つかということをもっと真剣に考えないといけないと思うのです。
でも、本当は累卵のようなものかもしれませんが、両国の政府が細心の注意を払いながら、日中友好と親善の空気を育んだ方がよっぽどいいんですけどね。

「今、日本政府がすべきと思うこと」に8件のコメントがあります

  1. 防衛副大臣だったころフジの報道番組でおなじみだった渡辺さんのご子息
    静岡高校のエースが合格。
    横浜高校から松井君の11を上回る12奪三振の逸材。
    お姉さんは女子高から現在大学2年だそうです。

  2. 山崎君のビッグトリックプレー
    政治や外交の世界でビッグトリックプレーを観たい。
    相手の思いもつかない

  3. 一度やっておくと相手が警戒する。
    今度はサードランナーのリードを抑える効果がある。
    慶應もこんなプレーができるんだ。
    慶應を日本に置き換えて・・・
    外交無策の日本ではないところを!

  4. 早稲田で国際政治を教えている友人から
    「国際政治では敵の敵は味方。法政を倒す明治を応援するため明治の応援に行こう」
    とお誘いがありました。
    こちらは土曜は幸いテレビ生中継があるのでと断りましたが・・・
    日曜は急遽組まれたオープン戦を観戦するつもり。

  5. 今の日本は「言うだけ」の人が多すぎる、つまりは責任を持てない、責任感のない発言が多い、と思われます。発言によりどのような影響が及ぶか想像できない、匿名のネットの暴言、などが顕著です。それはマスコミにも言えて、また国民にも言えること。自分たちが選んだ国会議員の体たらくを議員の所為にする、そのしっぺ返しが自分に返ってきているのがわからない、わかったとしてその責任を政治に押し付ける…。
    今の日本、責任をもった発言を求めるべきではないかと考えます。多少言論の自由が抑えられたくらいがちょうどよいのでは…。そして、流されやすい国民を煽る無責任なマスコミに矛先を向けては…。

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