【新春(?)企画】小山君とお話ししてみました


だいぶ長い間ブログを空けてしまい、申し訳ございませんでした。なかなか書く時間を見つけられず、気付いたら1ヶ月以上空けてしまっていました。これからゆるりゆるりとなるかとは思いますが、無理の無い範囲で続けていきたいと思います。
さて、新春(?)特別企画で、こんな記事を。
先日とあるところで2012年度慶應義塾大学体育会応援指導部主将を務められていた小山太輝くんとお話しする機会がありました。そこで大変に興味深いお話しを伺う事が出来たので、インタビュー形式風にしてご紹介させていただければと思います。
□応援指導部に入るきっかけ
管理人 中林君達が甲子園に行った時、小山君はいくつくらいでしたか?
小山君 ちょうど普通部2年生から3年生になる春でした。
管理人 やっぱり、甲子園に行ったとか?
小山君 いえ、実は余り興味がありませんでした。父達は「すごいことだ!」と言って騒いでいましたが、自分はその重みも凄さもわからなかったので、「へえ〜、すごいんだ」くらいにしか思っていませんでした。
管理人 じゃあ、あの甲子園がきっかけで塾高で応援指導部に入ったわけでは無いんですね?
小山君 はい、そうです。きっかけは水上スキー部(小山君のご家庭は塾体育会水上スキー部と深い関わり合いがあるそうです)の当時の大学生の方でとても尊敬している方がいて、その方が塾高では応援指導部、大学で水上スキー部という経歴だったので、その方に影響を受けて高校では応援指導部を志しました。
管理人 では、大学では応援指導部は?
小山君 全く考えていなかったですね。
管理人 水上スキー部?
小山君 はい!塾高の時に応援指導部に入ったのも、夏は結構休みがあるみたいだったので、その時に水上スキーも出来るなあと思ったくらいで。
管理人 へえ〜。
□伝統ある部での変革
管理人 小山君が主将になって、いろいろと変革の試みをしていたように感じましたが、あれだけの伝統のある部でよく出来ましたね。
小山君 あれだけ歴史があると、得てしてそれを守ることが一番の目的になってしまいます。なので、以前と同じ型で出来たかどうかが大事となってしまっていたところがありました。そしてそこから少しでも違うと怒られるといったような具合に。でも、それはいかがなものかと。応援なんだから、どうやって観客がのっていくか、そして選手たちを励ますことが出来るかが一番大事だと思っていました。例えば、慶應では4文字の名前の選手だと拍も4つとっていましたが、それだと間が抜けたようにも聞こえる。それよりは、3拍でしている方が自然だし、ノリも良くなる。(管理人注:「たーかーはーしー」か、「たーかっはしー」かの違い)であれば、後者を取るといった具合に。
管理人 でもそれだと色々と大変だったり悩んだりすることもあったのではないですか?
小山君 自分にとって良かったのは塾高時代にも応援指導部をやっていたので、自分の中で比較対象があったことです。そういったものが無かったら、大事にすべき物がわからず、このような試みも出来なかったかも知れません。
□リーグ戦とトーナメント戦の応援の違い
小山君 ただ、塾高時代はトーナメントでしたが、大学はリーグ戦。応援も違うことに戸惑いました。
管理人 とおっしゃいますと?
小山君 トーナメントは兎に角勝たないと明日が無いので、がむしゃらに勝つことだけを目指していました。それに対して大学はリーグ戦。勝っても負けても明日があります。その違いがありました。
管理人 応援ではどんなことが違うのですか?
小山君 これは実は早稲田の応援団の方にお聞きしたのですが、負けている時のあるべき応援というものもあるんです。負けている時に、ただがむしゃらに勝つぞ!勝つぞ!とやっていても、現実との乖離に観客の方も白けてしまい、その次の試合にはお越し頂けなくなるかもしれません。それでは無く、次の試合にまた来たくなるような、次に繋がるような雰囲気作りを目指した応援があるのです。
管理人 それは奥が深いですね。
□最近満足出来たのは春の慶早戦2回戦
小山君 実は満足出来た試合というのは負けた試合でもあるんです。最近で言うと春の慶早戦の2回戦です。
管理人 確か4−11と大敗した試合ですね。(試合結果はこちら
小山君 はい。この試合、おっしゃるように厳しい試合ではあったのですが、指導部の仲間が自分たちなりに考え、何とか次につながる試合としようと頑張りました。その結果、試合終了まで殆ど帰る人も出ず、エールまで殆どの方が残って頂きました。そして次の日の3回戦で見事勝利を収めたので、自分としては満足のいくものとなりました。
管理人 そういうものなのですね。
□満足出来なかったのは優勝決定の時
小山君 逆に満足出来なかった試合として覚えているのが、優勝が決定した試合です(そう言えばどちらの試合かお聞きするのを忘れました)。
管理人 自分としてはとても感動したのですが、そういうものですか。
小山君 試合終了前には、塾旗を用意し、他にも色々と準備することがあるので、一旦台から退きます。でも、スタンドはとても盛り上がっている。何だか自分たちの存在意義が無いのではと思ってしまい、素直に優勝を喜ぶような気持ちにはなりませんでした。
□慶早戦にはそれだけで人を集める力がある
管理人 それにしても秋の慶早戦は、よく人が集まりましたね。
小山君 今回ので改めて、慶早戦はそれだけで人を集める魔力があるんだと思いました。よく慶早戦は特別だと言われていますが、優勝もかからない試合であったにも関わらず、あれだけの人数が集まるわけですから、それで押し切るの有りだと思いました。
管理人 それは小山君が慶應が強い時期に過ごすことが出来たから感じることかもしれませんね。慶早戦に優勝がかからないことも今までには多々有り、それでも最終週は慶早戦をやらせて頂いているということが、両校に慶早戦を特別なものにしなければいけないという責任感を持たせたんだと思うのです。それが慶早戦を両校生徒にとっても特別な存在とさせ、結果慶早戦はどの時期もそれだけで観客が集まっていたんだと思います。
□応援をやりやすい所とやりにくい所がある
小山君 慶早戦を始め、応援指導部は色々な体育会の部の応援に行きます。むしろそういった時こそ、応援指導部の真価が問われるのですが、応援がやりやすい所とやりにくい所があります。例えばソッカー部は昨年度は強く、応援も色々と出来たのですが、それでも国立競技場での応援はやりにくかったです。声が拡散してしまうのです。
管理人 箱は大事ですね。
小山君 配置も考えさせられました。味方サイドに均等に配置し、盛り上げようとしたのですが、先ほど申したように声が拡散してしまい、閑散とした感じになってしまいました。仕切りが無いので、応援指導部員は端から端まで行けます。だから広く配置したのですが。それよりも、真ん中で一つに固まって熱い応援を行い、周りに伝播するような形の方が良かったのかなと思いました。
なんてことをお話しさせて貰いました。少々お酒も入っており、かつ今週はいつも午前様のため文章をまとめたのが1週間以上経ってからのことなので、正確性にはかなり欠けていると思いますが、大体の趣旨はこのようなものでした。
小山君というと「熱い男」というイメージが強かったのですが、実は冷静にいろいろなことを見ていることを強く感じました。だからこそ、色々な試みにも取り組み、そして成果を挙げていたんだなと改めて思いました。
「伝統ある部では、前と同じ形であることが重視される」
「改革する時、自分の中に基準となる経験があったからこそ、やり通せた」
「負けている時には、負けている時の応援がある」
などは、日頃の仕事に於いて感じていることに通じるところであり、学生時代に全身全霊を傾けて努力していることは、そのまま社会に出てからの自分の行動に繋がることだと思いました。
いやあ、とてもいいお話しが聞けて、本当に楽しかったです。これからの小山君の人生に大いなる幸あらんことを心よりお祈り申し上げます。素晴らしいお話し、本当にありがとう!


「【新春(?)企画】小山君とお話ししてみました」に5件のコメントがあります

  1. 文武両道さん
    コメントありがとうございます。
    いいえ、あの写真は慶早戦終了直後です。

  2. 私は小山君が塾高応援指導部の時に慶早戦で「働いて」いるのを見て、これはタダ者じゃない、何と言う人を引きつける魅力を持ったヤツなんだろう! と大いに感心したものでした。
    その後、大学の応援指導部に進み、彼のリーダーシップとそれを支える仲間を得て、素晴らしい応援席を作り上げたと思っています。
    「応援しに行かなくっちゃ!」 とか 「チーム小山のリードの下に一緒に応援したい!」 と言う気にさせる不思議な魅力がありました。
    定期演奏会の冊子に「歩く慶應義塾」と紹介されていましたが、上手い事書くなあと感心していました。

  3. B717さん
    コメントありがとうございます。
    「歩く慶應義塾」とは確かに言い得て妙ですよね。ただ、単純に「慶應大好き!」みたいなものとは違うものを、この前お話しした時に感じました。悪い意味では無く、ちょっと冷めた目で全体を俯瞰しているというか、自分の立ち位置をよく意識しようとしているというか。
    文才が乏しいので、なかなか上手く再現出来ませんでしたが、小山君と話して、とても大人だなあと思ったのです。Cool head,Warm Heartな人でした。
    そんな彼だからこそ、現役塾生のみならず、われわれOBも引き連れられていったのだと思います。
    では、今後ともよろしくおねがいします。

  4. 「新春企画」お待ちしておりました。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。塾高出身の多くの高校野球ファンを神宮へと導いてくれた小山君、山崎君は勿論ですが彼もまた未来への先導者予備軍のひとりですね。

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