今年のピアノの発表会

最初は「のだめカンタービレ」のマンガを読んでからでした。

もともとクラシックを聴くのが好きだったので、ピアノの音色は親しみがあったのですが、弾くことは全く考えられなかったのです。ところがあのマンガを読んで、ただ音符の通り弾いているのでは無く、一つ一つの曲に何を表現するかを散々考え、作曲家の意図を理解し、想いを乗せてといった作業がとても素晴らしく感じ、思い立ったが吉日とばかり家の近所のピアノ教室に行きました。

そしてちょうどネギをしょった鴨さんが受付の人に「自分は指がこんなに短い(本当に短いんです。成人男性で自分より手が小さい人を見掛けたことは殆どありません)のですが、ピアノ弾けますか?」と聞いたら、側にいたピアノの先生が「お子様でも弾けるので、大丈夫ですよ♡」と温かいお言葉。以来、気付いてみたらもう9年も続けています。

最初は「ヘ音記号って何ですか?」くらいからのスタートでしたが、昨年から楽譜も基本原譜で(4分の時間制限があるので、途中端折りますが)弾くようにしています。

そして選んだ曲が「ベートーヴェン ピアノソナタ 第14番 月光 第一楽章」です。最初先生にこの曲にしたいと言ったら

「第三楽章(https://youtu.be/1We4njxD_0o)はいかがですか?」

と言われたのですが、丁重にお断りして(^_^;、この曲にしました。

発表会はいつも緊張します。本番に強いと言っていただくこともあり、それはそれでありがたいのですが、当人はドキドキです。

今まで思い返しても、「頭の中が真っ白」「手の指の汗で鍵盤が滑る」「楽譜がわからなくなり、今どこを弾いているかわからなくなる」「指が震える」「練習中ではミスしなかったところでまさかのミス」など、よくあるパターンを発表会で経験しています。

今回は発表会を迎えるに当たって、とにかく通しで何回も弾いて、なるべくたくさん間違えて、その間違えた経験をよく覚えることでミスを減らすことを目標にしました。そしてなるべく情景を浮かべ、弾くのでは無く何かを伝えることを目標にしたいなとも思っていました。

直前の1か月(ここまでは神宮通いがあるので、なかなか追い込めないのです・・・)でいつものごとく追い込みをかけ、そうしてなんとか仕上がったなと思いました。そして、今日、本番前の練習をしていたらまさかのミス!ここまでは想定内だったのですが、それを聞いたうちの連れ合いが「ダメダメじゃん」と呟いたところで歯車がガラッと崩れました。あとは何回練習しても同じ所がつっかかります。「ダメダメじゃん」が頭に浮かぶんです。これはあかんなあと思いながら本番を迎えることに。

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実際に本番を迎えると、なんとか無難に始まり、通称「ダメダメじゃん」パートもなんとか越え、いつもつっかかるところも過ぎることが出来ました!何個かの自分なりのチェックポイントも越え、自分の中でも「これはミスが殆ど出ないでいけるんじゃないか」と邪念が浮かんできました。

そして最後の方の右手も左手も一音づつ横に動かせば良いだけのところで、まさかのミス!!何故か上下にクロスしてしまいました・・・。むむむ・・・。やっぱり地上が見えてきた時こそ、気を引き締めないといけないですね・・・。そうです、ちょうど木登りの名人(http://manapedia.jp/text/1652)の教訓通りですね。

来年の目標は「最後まで気を抜かない」にしたいと思います。

では、前置きがやたら長くなりましたが、もし宜しかったらどうぞお聞き下さいませ<(_ _)>

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