繰り返される日韓の葛藤


韓国軍艦艇が自衛隊機に火器管制レーダー照射をしたとの問題について、また日韓関係に暗雲が立ちこめています。


韓国軍側の反応として、12/21夜には「日本の哨戒機を追跡する目的でレーダーを運用した事実はない。日本側に誤解がないよう十分に説明したい」と説明していましたが、

12/23夜には韓国軍関係者の名で「日本の哨戒機は我々の艦艇が捜索救助作戦を開始したずっと後に接近し、我々の艦艇の上を飛行するなど、むしろ(日本側が)威嚇的だった」とどんどん方向性を変えてきています。

ロンドン五輪のサッカーの猿まね行為が当初は「侮辱するつもりはなかった」から「旭日旗を見て、愛国心の発露からそうした」と変わった経緯に似ていますね。

ここで考えていきたいのは、「だからあの国はダメなんだ」という話では無く、どうしてこのような問題が発生したのだろう?と相手側の事情を類推することです。

こういったことを起こせば日韓関係にヒビが入ることは誰しもわかっています。韓国軍も当初は事を荒立てない方向のコメントから始まっていることから、少なくとも韓国軍中枢は不意を突かれたようにも見えます。

今、日本と韓国の関係が疎遠になって得をするところ、損をするところはどこでしょうか?そこに思いを致すと、違った風景が見えるのでは無いかと思うのです。

日本と韓国の国民感情の操作は割と簡単で、歴史問題をちょっとくすぐれば、すぐに両国民の感情は離れていくのは、今までの経緯を見てきても明らかです。しかし、なかなか外れない環が2つありました。1つは企業間。もう一つは自衛隊と韓国軍です。いずれも概念的な問題でいくらくすぐろうとも、実益があり現実がある中で概念的な揺さぶりはなかなか難しい状況です。ここになかなか楔を打てなかったのですが、今年に入ってそれぞれに楔、ないしは橋頭堡を築くことに成功したようです。企業に於いては徴用工と呼ばれる人たちの問題で、韓国への投資環境を冷え込ませること、軍関係、特に海上関係に於いて観艦式での旭日旗掲揚問題と、今回の火器管制レーダー照射の問題で現場同士での信頼関係の破壊です。この結果得をするところはどこか?ということです。

私は、この問題は北の国とそこと血盟関係にあると言っている国が引き起こしているように思えてなりません。今、北の国は核開発・ミサイル開発を理由に国際的な制裁を強められて未だ解除に至っていません。アメリカと交渉をしたとは言え、何も実益を得られていません。南の大統領は制裁解除を欧米各国に説いていましたが、何も成果は上がっていません。この結果の国民の困窮は北の一党独裁体制の維持に大変マイナスです。また、血盟関係の国はアメリカと貿易というか覇権争いに突入して、とてもアメリカと第二次世界大戦の勝者同士として太平洋を2分割しようといった話が現実化する見込みも無く、どのようにして10億の民を一党独裁でまとめていけるのかを不安視しています。この両国にとって、日米韓がまとまりを強め、強固な防衛体制を維持発展させることは、ますます自分たちの選べる手段を狭め、煎じ詰めれば両国の政府の力の源である軍事力の相対的な低下はとても大きな問題になりかねません。であれば、大した費用も葛藤も生じない日韓離間の策は容易かつ必然的な作戦であると思うのです。

今の韓国の政権の大統領は、盧武鉉政権の時に重要閣僚をつとめていました。そしてその政権は2006年当時、こんなことをアメリカに提議しています。

彼が就任して以来、表だって対立を煽るようなことはせず、戦略的放置と別働隊の動きで、着実に日韓関係の毀損を進めています。それに比べれば保守政権はそこまで言うんだったらみたいな流れで進めていた(竹島上陸、慰安婦告げ口外交)ので、よほど稚拙な動きでした。今の相手はよほど洗練されていると考えて良いかと思います。

なのでただ相手の行動に対して反応するのでは無く、現状の韓国を見つめた上で

1)それでも韓国という国は安全保障上大切な国であり近隣諸国とは善隣外交を旨とすべきなので、外部勢力から容易に毀損できないような関係を作る方策を考える。

2)何をやっても、結局外部勢力に動かされやすい変数にしかなりえないので、表面上の関係は保ちつつ、韓国抜きでの安全保障・防衛体制の構築を粛々と進める

の両方の観点から対処するしかないのではと思うのです。少なくとも今の、外部勢力からの煽りを両国民がまともに受け止めてカッカときている状況こそが、外部勢力が望んでいる状況ではないのでしょうか?


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