引き続き、3回戦です。日曜日は予定が入っていたため、もう平成内で試合を見ることは無いかな?と思っていたら、ばっちりもう一試合用意して貰っていました。これもまた、野球の神様のご配慮でしょうか?
1回戦で塾野球部が勝つも、2回戦は初回に4点を奪った法政に対して塾野球部も食い下がり1点差まで追い上げるも、最後は8回から三浦君が連投で塾野球部を抑え込み、勝ち点の行方は第3戦に。
H 013 000 000 =4
K 001 033 000 =7
H 高田、三浦、内沢
K 高橋佑、増居、高橋亮、佐藤
本塁打 毛利(H)、安本(H)、正木(K)、柳町(K)
慶應義塾は第1戦に続いて高橋佑君(以降ボンバーと称します)、法政は平塚学園出身の3年生高田君が先発です。
この試合も先手を取ったのは法政。2回表に毛利君のソロホームランで1点先制すると、3回表には安本君に3ランホームランで第2試合と同じように4点のビハインドを負います。
追う展開となった慶應義塾の3回裏はボンバーから。粘ってからボールに食らい付いて当てた打球は、センターとライトとセカンドの中間点にポトリと落ち、積極的なボンバーの好走塁もあり一挙二塁へ。序盤に4点失って気落ちしそうな場面で、今やれる事に全力を尽くしたボンバーの姿勢は見事です。
次打者の渡部遼君がしぶとくライト前ヒットを放ち、1点返します。
なおも無死12塁からボークで23塁と絶好のチャンスを迎えます。が、中村君が三振、郡司君死球で1死満塁と更にチャンスを広げるものの正木君ショートライナー、嶋田君三振でこの回は1点止まり。嫌な流れが残ります。
この流れを引き摺らず、4回はエースボンバーが2三振を含む三者凡退に抑えますが、
4回裏は立ち直った高田君に同じく2三振を含む三者凡退に抑え込まれます。
ここで、ふと思いました。高田君は確かにコントロールも良く、素晴らしい投手に見えるけど、高めの球を殆ど使っていないのでは?いつも低く捕手は構え、その通りに高田君が投げ込む。そこに糸口があるかな・・・?
5回表からは前の回でボンバーに代打が出たことから、ひこにゃんこと(一部方面のみかもしれませんが)1年生の増居君が登板。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、スタンドでの管理人はとにかくうるさいと思います。1球1球毎になんやかんや叫んでいて、ニッポン放送のアナウンサーの方にも触れられてしまったそうですが😅、そんな自分も一応自分の中では、基本選手の心理状態を感じ、励ますことを旨としています。ところが増居君は、心に揺らぎが感じられず、何を言えばいいかわからないのです。こういった気分になるのも自分の中では珍しいこと。往年の志村さんを思い出す雰囲気です。
そんな彼が内角もつかってグイグイと攻め、5回、6回と合わせて3本もバットをへし折る力投。そこまでの球威を感じるわけでは無かったので、バットの芯をしっかり外しているんでしょうね。増居君、なんて恐ろしい子。
5回裏、先頭の柳町君が低めのボールに手を出さず四球で出塁。そしてすかさず盗塁で無死2塁。
私はこの判断は、素晴らしいと思いました。確かに柳町君の足ならば本塁に突入できたかも知れません。しかし、それでは1点は返せるもののランナーは1塁のみ。相手の投手にプレッシャーをかけるにはランナーを溜めていく方が良いと思うからです。サードコーチのナイス判断でした。
そして渡部遼君はすかさず盗塁で無死23塁とチャンスを広げます。
自分の好みを言えば、この時に3塁ランナーの柳町君はフェイクでもいいので、本塁を伺う姿勢を見せてくれれば最高ですね。
そして、中村君三振の後、郡司君が大きな飛球を右中間へ!船曳君の好捕に阻まれますが、それでも3塁ランナーの柳町君は悠々ホームイン。
しかし、なぜか2塁ランナーの渡部遼君はタッチアップ出来ず。結果的に命取りとはなりませんでしたが、こういった走塁面でもこれから洗練させていくことは出来そうですね。
チャンスは続き、2死2塁で、待ちに待ったこの男のリーグ戦初ホームランが飛び出しました。5番、正木君!!ローボールヒッターだけに、きっと高田君は相性の良いピッチャーだと思っていました。それにしても軸がしっかりと後に残っていて、力感の無いフォーム。チャンスで打てそうな打ち方です。
5回が終わり4−4の同点となりましたが、残っている投手の札数では慶應義塾が若干有利か?と思われる展開。法政は6回表は5番から始まる打順で、本当はランナーを2人出して、9番で代打を出すのが理想だったのでしょう。しかし、小原君の好捕もあり、
増居君が三者凡退に仕留め、ベンチとしても悩ましい状況の中、6回裏から三連投の三浦君を投入します。
ここで、先ほど好捕した小原君がレフト前ヒットで出塁。
瀬戸西君がバントで送ろうとしますが、2度失敗で2ストライクと追い込まれてしまいます。ここでベンチの指示はランエンドヒット。何が何でも転がさないといけない(ライナーを打ったり、三振したらゲッツーの怖れあり)プレッシャーのかかる場面となりますが、根性で転がし、ランナーを進めます。
続く代打若林君(2年生、履正社)もバットを折られながらもレフト前に運び、1死13塁のチャンスを作ります。
やはり三浦君は三連投の疲れが残っていたんでしょうね。高田君と比べてもボールがずっと高い感じです。そして、柳町君が慶應義塾の勝ち点を引き寄せる3ランホームランを右中間スタンドへ放り込みます!!
これで7−4となり、その後はまたもや小原君の好捕もあり、
(赤丸の中をご覧下さい。グローブからボールが出かかっているのを収めたままで)
(クルッと一回転して)
(送球!)
7−4で慶應義塾が勝利を収め、勝ち点1を勝ち取りました。
細かいゲームの進め方にまだ改善の余地は見えるものの、選手層も厚く、今後に期待が持てる試合展開でした。これにて幾多の名勝負を繰り広げた明治神宮球場での東京六大学野球の平成での公式戦は終わり、今後は令和の名勝負を待つこととなります。各校の今後の奮闘が楽しみですね☺️
ふう、何とか平成内で、平成の試合の観戦記を書き終えられました。ホッと一安心。