大東亜戦争とスターリンの謀略を読んで ーレーニンの言葉・コミンテルン第6回大会の決議


年末年始を利用して読もうと思って手に取った「大東亜戦争とスターリンの謀略」。

昭和25年に刊行されるもGHQにより発禁処分となった本ですが、内容が大変興味深いです。よく司馬遼太郎さんが「歴史を俯瞰して見る」といった言葉を発していましたが、令和に御代も変わって、以前の歴史を知りながら読むと、ただただ凄いとしか言い様の無い感情になります。

この本はタイトルこそ「スターリンの謀略」ですが、スターリンが謀略を張り巡らせる場面は全くと言っていいほどなく、共産主義としての考え方の紹介と、それに忠実たらんとした傑物と言っていい「尾崎秀実」の考えについて記されたものです。筆者の三田村武夫さんの経歴も大変興味深いのですが、ここでは本筋の中で印象深かった言葉をご紹介します。一応3回シリーズで考えていて、次回は尾崎秀実の全体観、最後は感じたことを書くといった構成です。

まずは、ソ連成立時の指導者レーニンの言葉

「ロシアの労働者階級ならびに勤労大衆の見地から言えば、ツアー君主制の敗北が望ましいことは一点の疑いも容れない」

「われわれ革命的マルクス主義者にとってはどちらが勝とうが大した違いはないのだ。至る所で帝国主義戦争を内乱に転化するよう努力することが、われわれの仕事なのだ」

「戦争は資本主義の不可避的な一部である。それは資本主義の正当な形態である。良心的な反戦論者のストライキや同じ種類の戦争反対は、あわれむべき、卑怯な、下らぬ夢にすぎない。闘争無くして武装したブルジョアを倒せると信ずるのは馬鹿の骨頂だ。」

「戦争は資本主義のもとでも廃止することができるーという僧侶的な、小ブルジョア的な平和主義論ほど有害なものはない。資本主義のもとでは戦争は不可避である。資本主義が転覆され社会主義が全世界で勝利を得た場合のみ戦争の廃止が可能となる。」

続いて、コミンテルン第6回大会(昭和3年、1928年)で決議された「帝国主義戦争と各国共産党の任務に関するテーゼ」より

「帝国主義戦争が勃発した場合に於ける共産主義者の政治綱領は、1)自国政府の敗北を助成すること。2)帝国主義戦争を自己崩壊の内乱戦たらしめること3)民主的な方法による正義の平和は到底不可能なるが故に、戦争を通じてプロレタリア革命を遂行することである。」

「共産主義者はその国の軍隊が如何なる階級又は政策の武器であるかを充分に検討して、その態度を決めなければならないが、その場合決定的な意義を有するものは。当該国家の軍事組織の如何にあるのではなく、その軍隊の性格が帝国主義的であるか又はプロレタリア的であるかにある。」

「現在の帝国主義国家の軍隊はブルジョア国家機関の一部ではあるが、最近の傾向は第二次大戦の危機を前にして各国共に、人民の全部を軍隊化する傾向が増大して来ている。この現象は搾取者と被搾取者の関係を軍隊内に発生せしめるものであって、大衆の軍隊化は「エンゲルス」に従えばブルジョアの軍隊を内部から崩壊せしめる力となるものである。この故に共産主義者はブルジョアの軍隊に反対すべきに非ずして進んで入隊し、之を内部から崩壊せしめることに努力しなければならない」

「共産主義者は、いかなる犠牲も辞さない覚悟がなければならない。あらゆる種類の詐術、手管、及び策略を用いて非合法的方法を活用し、真実をごまかしかつ隠蔽しても差し支え無い」


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください