平成22年東京六大学野球春季リーグ 慶立戦 二回戦 観戦記

今日は会社でお客様との打合せが13時過ぎまであり、17時には家に戻らないといけないというタイトなスケジュールの中でしたが、何とか神宮球場に観戦に行くことができました。

試合内容はご存知の方も多いと思いますが、なかなかなかった「惨敗」という感じでした。が、これはある意味とても素晴らしいことだと思います。「負けに不思議の負け無し」とは野村さんの言葉ですが、やはり敗戦の中からいろいろと教訓は導き出せます。勝ち点制ですから要は明日勝てばいいのです。

というわけで試合を時系列に追っていくのではなく、見て感じたことを中心に今回は観戦記を綴ってみます。

1)福谷君の焦りと手投げ

法政戦で見せた初球の変化球のコントロールの良さが無くなり、ストレート一本に頼ろうとしていた感じでしたね。

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ストレートの威力がある素晴らしい投手ですが、単調になると東大打線でも打ち込まれるのです。今日はタメをしっかりとらなくてはいけない(とろうではありません)と考える余り、最初のタメは作っているものの、その後が腕だけで投げてしまう、つまり手投げの状態になっていました。よく「ゆっくり投げよう!」って声をかけるのですが、ゆっくり投げるのは左足をついた後のイメージなんです。そこからの時間を長く感じられると、伸びのある球を投げられると思うのです。この写真では、福谷君は早めに目を切ってしまっていますし、肩が変によじれ、左足のつま先も違う方向に向いてしまっています。勿論打った長谷川君とかを褒めるべきですが、落ち着いてしっかりと投げれば、違った結果が生まれたと思います。こういう得難い経験を一つ一つ積み重ねていくことが、土壇場での度胸を付ける道だと思うので、今日は良い経験をした!と思って欲しいですね。だって、まだ大舞台で投げたことが殆どない投手なんだから。今のうちは、「俺ってわけわかんなくなるとこうなるんだ。だから今度はこうしよう」と考えて欲しいですね。
また長﨑君も前回の時は山なりのボールを投げたりして福谷君をリラックスさせようとしていましたが、今回は普通に投げていました。なんだか落ち着きがない印象でしたね。
2)手計君はまずは初球ストライクを取ること。野手と捕手は、唖然とするような事態が起こっても集中力を途切らせないこと。
初めて見たのですが、面白いテンポで投げる投手ですね。長﨑君がまずテンポを外されていたのが、なんだか面白かったです。

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ちょっとクイック気味で、なかなか打者も戸惑っていましたが、いかんせん初球が殆どボールだったのが問題でした。自ずと自分の立場を不利にし、仕方なく投じたボールを痛打されていましたね。特に5回裏の立教の猛攻の時は、打順上どうしても手計くんにチェンジまで投げて欲しかったでしょうが、投手も、野手も。

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そして長﨑君も何が何だかわからない状態に入り込んでいましたね。2塁送球はいつもは正確なのですが、この時は明後日の方向に投げていました。

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こういう時は自分のことを考えるのではなく、相手の目を見た方が良いと思います。そして何を考えてんだろう、相手は?と思うのです。つまり何が何だかわからん!という状態に自分をするのではなく、目線をちょっと高くして、相手への興味から自己を取り戻すようにすると良いと思います。
そんな訳で長﨑君も途中交代することに。

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流れが悪くなった時、いかに普段通りの気持ちで野球に取り組むことが出来るか。これは大事に試合で必ず生きてくるお話しです。5回裏のラビリンスに迷い込んだ皆様、より動くことのない平常心をどうぞ養って下さい。

3)4年生の踏ん張り
田中君

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松本君
ショートバウンドの捕球

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低目一杯の球

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4)伊藤君の復調

この前の法政戦2回戦の時は、どうしても打ちたい気持ちが強かったのか少々突っ込みにボールを迎えにいっていましたが、この試合ではどっしりとしていました。胸元のボールにも体勢を崩されずに見切り、

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そして好球必打で、しっかりと振り抜く。

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このスイングをしていてくれれば、自ずと結果はついてきそうです。自分の型を崩さないように、3回戦も頑張って下さい!
ちなみに義兄の松本君、良いスイングだからこそ同じように突っ込まず、ボールを迎えに行くのではなくしっかりとミートポイントにバットを持っていくようにすればきっと良い結果が出そうな気がします。やはりあれだけブログに素晴らしいことを書いていると無条件に応援したくなりますし、結果も出して欲しくなるものですね。周りにとても気を配れる人だからこそ、自分自身の幸せを掴んで欲しいと思ってしまうのです。

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5)渕上君、ナイスバント!

セーフティ気味に決めた渕上君のバント、本当にいいバントでした。シンプルに目的を持ってする、すなわちセーフティ気味に三塁前に転がそうと考えたのが吉と出たように見えました。これも是非、3回戦以降に出して欲しいですね。

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体の前でボールをしっかりと捉えているのがわかります。

6)仁平君の特徴

 最後の9回の攻撃を見ていないので(しかも錬君が打ったとは!見たかったです)最後はわかったのかもしれませんが、自分の見ていた限りでは仁平君に全くタイミングが合っていないように見えたので。
彼は独特のリズムで投げ、他の人とちょっと違うのでスイングの始動のタイミングをみなさん取りかねていたように見えました。ここで、初登場のハイスピードモード(と勝手に命名)で撮った写真をご紹介。

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ここまでは普通なんですが、

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この段階に来ても、まだ腕は後の方に残ったままで、

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打者としてはまだ投げ出さない、まだ投げ出さないとタイミングを取りあぐね、

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リリースポイントが割と後のため、やっと正面を向いたと思ったらすぐ投げてきて、変に振り遅れたり、おっとっととつんのめったようなスイングになっている打者が多かったように思います。

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結局は始動のタイミングだと思います。それまでは体を前に突っ込まず、正面から撮ったビデオはきっとあると思いますので、どのタイミングで振り出せばいいかを図っておけば、球速がそれほどある投手ではありませんから大丈夫だと思うのです。あれだけ素振りを繰り返してきた塾野球部の打者なら、十分に打てるスイングスピードを身に付けているんですから。岡部君も丸山君もそれなりに捉えていたので、仁平君さえしっかり打てれば、必ずや3回戦は良い結果が出ると思います[E:happy01]

ちょっとギリギリの投稿になっているので、推敲もしていませんし、一部コメントの入っていない写真もまだある未完成な記事ですが、3回戦前にアップしたく、取り敢えず未完成のまま投稿します。おいおい、加筆します。
では、勝ち点の奪取を目指して、頑張れ!塾野球部。

「平成22年東京六大学野球春季リーグ 慶立戦 二回戦 観戦記」に5件のコメントがあります

  1. 慶大江藤監督 きのうのお返しを食らったね。
    (先発の)福谷は調子が良すぎて、慎重さがなくなってしまった。
    スポニチです。
    初回のピッチングでスカウトの方が、
    「これは要注意!」
    同じ主旨ですね。

  2. せっかくの観戦が[E:weep] 今日は体調もバッチシ[E:scissors]管理人さまの分まで…といいつつひょっこり現われるのを期待してます[E:smile]   ひとまず、電車の中では、発売になったなんとか小僧を読みながら[E:book]   
    今日は、精一杯の声援しか差し入れをできませんが、こんな記事が(あの方には特に参考になると思いますが[E:catface])  
    http://www.hb-nippon.com/column/45-hb-nippon-columneiyou/5684-clmn2009-08-date20100509no22e

  3. 文武両道さん
    コメントありがとうございます。
    福谷君、気持ちの強い選手だと言うことは見ていてひしひしと伝わってきますね。
    であればこそ、慶早戦では何としても活躍して欲しいのですが、あの雰囲気、特に優勝決定戦ともなれば、それこそ異様な雰囲気がその場を支配することでしょう。そこでのキーマンは、自分はやはり長﨑君だと思います。長﨑君が周りの空気に飲まれることなく、自分のペースでプレイ出来れば自ずと福谷君も活躍してくれるのではないかと思っています。

  4. 黄色と黒は勇気のしるし♪さん
    コメントありがとうございます。
    えへっ、ひょっこり行っちゃいました。ってもう2週間前の話ですね・・・。
    差し入れ、何をすればいいのかって悩み出すときりがないですよね。そんな中でのあのブログの記事は、なるほどなあと思いました。もっとも私も塾野球部に対しては、声援くらいしか出来ないのですが・・・。何とかお力になりたいものですね。

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