東京六大学野球平成23年度春季リーグ戦 慶早戦1回戦

最初の仕事が終わり、雨なので一旦着替え、そして電車で神宮球場に向かっています。試合開始に間に合えば良いのですが[E:coldsweats01]

なんとか開始寸前に間に合ったのですが、さすがにあの雨の中タイプするのは不可能だったので写真だけでお楽しみ頂こうかと思ったのですが、いかがでしたでしょうか?
取り敢えずスコアは6-1で見事塾野球部が勝利を収めました!
もっと打ちたいのですが、間も無く会社の近くの駅に着くので、感想等はまた後程。

2011-05-28 (by Eye-Fi)

(ちなみに写真の一覧をご覧になる方はこちらをクリックしてみてください)
試合経過についてはこちらより。
さて、この試合は何だか部分的には事前に予想していたような流れとなりましたね。6回表までのジリジリとした展開は。では、まず6回表までで思っていたことを。
1)今日の大野君はキーマンとなるバッターに対しては死球を恐れず内角を攻めていましたね。これが功を奏していたのが伊藤君の打席。第1、第2と内角の球でどん詰まりにさせていました。これは天晴れだと思います。これで伊藤君は内角を意識してしまい、バッティングを狂わされたように感じました。
2)伊藤君の初回のベースへの駆け抜け。ちゃんと右足でベースを踏むのはいいのですが、
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ベースの真ん中より左側を踏んでしまっていたため、交錯してしまっていましたね。
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ちょっとヒヤッとしました。こういう時に安全に駆け抜けるのは、右の手前の角を右足で踏んでファウルゾーンに駆け抜けるのいいと思います。やっぱりこれからのことを考えても不要な怪我が一番勿体ないので、気をつけた方が良いですね。
3)不用意な怪我と言えば、6回表2死の時の錬君と裕司君の交錯プレーもありました。
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錬君の顔が裕司君の左脇に入り込んでしまっています。フライが上がったら捕る人が「マイボー(ル)!」と叫び優先権を主張。2人以上が声を出していたらどちらに優先権を与えるかをしっかり意思統一しておくべきだと思います。本当にヒヤッとしました。
4)早稲田の1点も、セーフティスクイズとはなっていますが3塁ランナーはスタートを切らず。ボールも割と投手正面への勢いのあるゴロだったので、本来で言えば刺せる打球だったと思います。ただ、この時竹内君は雨で足を滑らせてしまい、本塁でアウトを取ることが出来ませんでした。
5)塾野球部の最初の1点はワイルドピッチ。その後も満塁と攻め立てながらゲッツーでチャンスを潰してしまうといった流れに乗りきれない攻撃でした。
と、ここまで言えば、いや~な風は塾野球部に吹いていましたが、結果的には思い切って竹内君から山形君にスイッチし抑えたことと、あの交錯プレーで見せた錬君の気合いがあの嫌な雰囲気を吹き飛ばしてくれました。
6)6回表1-1の同点、ランナー3塁。バッターは4番杉山君という場面で、なんと竹内君に替えて山形君が登板!2ランスクイズもそうですが、一番驚いた采配はこれでした。竹内君の何とも言えない表情がそれを物語っています。
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このプレッシャーのかかる場面で、しかも今までの印象だとプレッシャーのかかる場面ではコントロールの定まらない印象のあった山形君ですから。しかし、確かに今日の竹内君は右足の着地点がぬかるんでいるらしく、うまくコントロールが出来ていない印象でした。(相手の大野君も同じですが)
そういった場面で、細かいコントロールより何より球の勢いを重視して山形君を起用されたのでは?と思います。
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ここで、山形君が監督の期待に応え、しっかりと抑えてくれました。昨年の春の慶早戦以来のトラウマも取れ、これを自信の糧とし、より一層の飛躍をしてくれそうな予感すらするほどです。素晴らしい!ただ、この場面で大事なのは、2死3塁だったこと。万が一、四球となってもまだ手の打ちようがあるということ。これと以て非なるものが、
7)6回裏、無死満塁で大野君から有原君にスイッチした場面です。これはありがたいと正直思いました。こちらは満塁。おいそれと四球を出せる場面では無い。しかも同点の場面ですから。こうなると打者はボールを絞りやすくなりますよね。そしてその状況でしっかりと初球から振っていき結果を出した裕司君。見事です!
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そりゃあ、こんな顔もしたくなるでしょう[E:happy01]
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8)今日の試合と言えば、大多数の人はツーランスクイズを挙げるのではないでしょうか。そこに至るまでのそつの無い走塁も含め、見事でした。
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(タイトル:ボールと競走)
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(タイトル:突入)
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(タイトル:セーフの舞二重奏)
こういった点の取り方は、相手に大きなダメージを与えますね。相手はこんなに高度な野球をするんだ!みたいに思われますから。(春の雨の好走塁と言うと、3年前の上本君のホームスチール(当時はまだ慶早戦では写真を掲載出来ませんでした。学生席にいたので。)を思い出します。ようやく借りを返せた気分です)
9)点差は6-1と大きく開いたゲームですが、安打数は共に「5」でした。雨の試合、しかも木製バットなのでグリップが滑るから、なかなかしっかりとしたスイングが出来ないのでしょうね。自分が思うに、
投手は細かいコントロールを狙っていくと、足元が悪いことも有り四球がどうしても増えてしまう。ある程度アバウトに投げ、勢いとキレで勝負するよう意識する。
打者は相手がコントロールに苦しみやすいという事情をよく理解してボックスに入る。その上で出来れば滑りにくいバッティンググローブを着用するとか、ロージンをしっかりとグリップに付けるとか、すべり止め対策をしっかりと施す。
ことが雨の試合では大事なのかなあと思いました。
課題の初戦を乗り越え、見事勝利を掴んだ塾野球部。このまま、優勝に向かって突き進んでいきましょう!
頑張ろう!日本。勝つぞ勝つぞ!慶應。

「東京六大学野球平成23年度春季リーグ戦 慶早戦1回戦」に25件のコメントがあります

  1. 江藤監督は左打線を変えず、苦戦。
    大野君、高梨君を全く打てず。
    有原君に代わってくれてホッと
    しました。
    伊藤君を初め左は無安打。
    途中出場の鈴木君の殊勲打をはじめ
    ヒットはすべて右打者。
    今日は高梨君を温存するのかと
    思っていましたが、最後に出しました。
    ということは2戦目は横山君。
    横山君、有原君なら安心ですが。
    明日雨なら3戦目は
    大野君、横山君の左腕継投でしょう。
    結果完勝ですが、安心はできません。
    「優勝すれば(三冠王は)いい」
    一人蚊帳の外の伊藤君の心中は?
    明治戦も初戦無安打であと発奮。
    「伊藤にはいい薬になった」と言っていた江藤さん、
    また同じことを言うかも・・・
    それにしても江藤さんの采配はすごい。
    ヒットの本数よりいつも得点が上。
    いやがる竹内君をおろして山形君の継投成功。

  2. 鈴木君のインタビュー
    「高校の後輩にポジションを奪われて
    悔しかった」
    江藤監督の隣での発言、印象深かった。
    同じ立場の伊場君
    捕られたけれど火の出るような当り。
    やっぱり悔しさをぶつけた感じ。
    勝ったけれど
    竹内君、伊藤君も悔しかっただろう。
    竹内君に代わった山形君
    「いつでも準備している」
    その悔しさといつでも代わって出てやる
    という切磋琢磨を引き出す
    江藤さんの手腕

  3. 「9回表の早大の攻撃。岡村監督は代打に羽鳥達郎(文構4=埼玉・伊奈学園総合)を起用した。羽鳥は期待に応え、リーグ戦初安打でつなぐとさらに続く代打は市丸大介(教4=佐賀北)。結果として勝利には結びつかなかったが、4番の杉山翔大(スポ3=千葉・東総工)、地引、羽鳥、市丸と4人の捕手経験者が同時に出場するという珍しい事態が発生した。
    早稲田スポーツの記述だが、
    大型捕手をコンバートして打力優先にすると
    今日のように雨の場合、守備力に劣るので不利。
    杉山も記録はヒットだが本職なら捕れた。
    雨のときはボールがスライドするので
    気づいたときには横にボールが抜けている。
    本職なら正面で捕球できるボールだ。」
    早稲田OBの指摘は、
    青池、佐藤など大型捕手を同時に捕った
    数年前のことを思い出す。
    なぜプロも羨望するような大型捕手を何人も
    捕るのか、結局守備が気にかかって
    打力にも影響する。

  4. 第2戦の先発は白村君と伊場君のバッテリーを
    観たいが、
    明治3戦、4戦と同じ先発バッテリーだろう。
    たとえ明日やっても、順延になれば必ず。
    そして中継ぎを早めに2枚看板白村君、山形君、
    そして抑え福谷君。
    早稲田は左封じにやはり左腕2枚のいずれかを
    先発させるだろうから、
    宮本君、鈴木君の先発に代えるだろう。
    絶対連勝を狙うという江藤采配。

  5. 優勝を決める試合も
    観戦記を期待しています。
    ぜひ、お得意先、社員の皆さま
    ご協力を!

  6. 文武両道さん
    コメントありがとうございます。
    返信が大変滞っていて申し訳ございません。
    さて、江藤監督の采配ですが、作戦そのものは奇をてらったものではなく、オーソドックスな感じがしますが、選手の状態をよく見極め、ベンチの選手たちも含め緊張感とやる気を高めているところが素晴らしいですよね。
    また、辰巳君のちょっとずれてしまっていたネジをスリーバントスクイズできっかけを作ってあげて、好走塁を引き出すといった、選手の精神状況にも気を配った采配も見受けられます。
    なので、「江藤マジック」と言われると、本人が一番面映ゆいのかもしれません。選手たちが目立つべきで、ご自身は目立たないようにされている気がしますから。
    監督が自己アピールに走らず、選手の力を引き出すとは当たり前のようにも感じますが、いろいろなチームを見ると、これがなかなか難しいのだろうと思います。
    栄光と挫折の両方を知っているからこそ、こういったことが出来るのかも知れませんね。
    さて、明日以降はどんなイキの良い選手を見せてくれるんでしょうか?

  7. 黄色と黒は勇気のしるし♪さん
    コメントありがとうございます。
    確かに伊藤君も人の子ですよね。でもあれだけ三冠王、三冠王と言われてしまえば、意識するな!って言ってもねえ・・・。いつもは守備位置から戻ってくる時の「ナイスピーナイスピー」の声が目立ちますが、昨日の試合は守備に向かう時に「ゴメンゴメン」と野手や投手に声を掛けている姿が目立っていました[E:coldsweats01]
    もっとご紹介いただいた記事で一番つぼに填ったのは、錬君のこの言葉でした。
    試合中も、らしくなかった。第1打席からチャンスで凡打を重ね、みるみる表情が硬くなっていった。5回終了時の円陣で「結果が出てない人も切り替えていこう」とナインに声をかけても、山崎錬に「伊藤さんが一番切り替えてください」とツッコまれる始末だった。
    いやあ、まさに塾高出身者だなあと[E:coldsweats01]
    まあ、伊藤君にはこれからの野球人生でも色々とプレッシャーのかかる場面があるでしょうから、ここはいい経験だと思って明日以降の試合にも臨んでいってほしいですね!

  8. 「今日のミスは帳消し」
    江藤監督のインタビューでの指摘は、
    やはり山崎君にぶつかった鈴木君。
    捕手が山崎君が捕球するように声を出していたのに、
    鈴木君が突っ込んだこと。
    竹内君交代、
    山崎君、伊藤君の3、4番無安打
    それでも完勝、
    それだけ強いということ?

  9. 福富君がセンターに抜けるヒット性を
    ファーストに送球した鈴木君が捕球したとき、
    応援指導部が、
    なぜか
    「ナイス福富」と言わず、
    「ナイス鈴木」と言ったそうです。
    そのあたりも何気なく不安?

  10. 法政戦で左打者にも打ちこまれた大野君を
    観たのですが、
    昨日は伊藤君のときだけ素晴らしい投球!
    内角にコースギリギリ、
    外角いっぱいのストレート。
    伊藤君を警戒するあまり、打ち取ったあと
    ホッとして・・・
    ということであれば、
    首位打者をとれなくても優勝に貢献、
    の伊藤君。

  11. 早稲田OBのダジャレ
    「雨天(打てん)中止」
    早稲田OB
    「何故、渡邊を使わない。佐々木、渡邊の1,2番
    は足があるから、打率に関係なく使うべきだ。
    昨年秋、明治は前半、荒木を使わなかった。
     打てない時は足を使う、
    それが明治の対慶應初戦勝利、早慶戦慶應初戦勝利
    の見本。
     法政に立教が勝ったのも足だ。
    センターのポテンヒットを9回2塁打にした。
    通常ならサードまでのところ連携を観て
    ホームインした選手の勇気と判断力。
     野手は殆ど残っているのだから、
    足りないのは勇気だ。」
     

  12. 神宮で1年生デビューした
    塾高エース吉原君の朝日スポーツ欄コラム
    ヤクルトの急降下についての記事のなかで、
    「打撃、投手の好不調はつきもの、
    こういう時こそ守り勝つ、ひとつひとつの
    プレーを大切に」
    同じ紙面で「内心してやったりの落合監督」
    不調のときも焦らず、
    「そのうち良くなるでしょう」
    荒木の「つなぐ意識の持続」という言葉に
    打てなくても焦らない、
    ドラゴンズの監督と選手のプロ意識を感じた。
    優勝を決める試合、
    守り勝つ、ひとつひとつのプレーを大切に!

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