新しい総理大臣

新しい総理大臣が野田佳彦さんに決まりましたね。
報道では一時圏外になったこともありましたが、土壇場で巻き返した印象です。実質的には両陣営の自滅に助けられた感もありますが、何はともあれ代表選を勝ち抜いたのだから素晴らしいです。その後の人事を見ても、なかなかの人事巧者のように感じます。何はともあれ、頑張ってほしいものです。
今まで拙ブログにおいて、政治に対する感想は述べておりましたが、誰がいいとかは余り言わないようようにしていました。当然いろいろな意見があるわけで、そこに自分の主観的な意見をぶつけるのもいかがなものかと。
ただ、民主党政権になってからこの2年、正直目を疑うような発言、行動を見ることが多く、その結果とも言うべき政治の混乱、経済の低迷を見ていると、座して見ているだけがいいのかと思うようになりました。
なので、別になんのインパクトがあるわけでもないでしょうが、自分なりの意見を言うこともたまにはいいのではと思い、自分は誰を推しているかを書いてみることにしたのです。
この2年を見ていて特に、総理大臣という一国のリーダーとなる人に求められるのは正しい理念や信念といった類のものでは無く、端的に言えばリーダーとしての資質があるかどうかが一番大事なんだと思うようになりました。
例えば、今年は塾野球部の主将は伊藤君が務めています。彼がバント主義者か、一発主義者か、機動力野球を好むかどうかはさっぱり知りません。でも彼はとてもいい主将だと思います。それはチームを良い方向に引っ張っているように思えるからです。国のキャプテンを選ぶわけですから、真のリーダーとしての資質があるかどうかが一番問われると思うようになったのです。そう考えた時、有力候補だった2人には残念ながらその資質が感じられず、彼らが日本のリーダーになったら益々混乱すると思いました。だから自分としては今回の結果にホッとしております。鳩山さん、菅さん、野田さんの今までの3人の首相の中で初めて、言動や行動が理解出来ると感じる人です。
勿論これからが野田さんの真価が問われるわけですが、祈る思いも含め、是非頑張ってこの国をより良い国として欲しいと思います。
自民党は谷垣さんが後でたしなめられてはいましたが、野田さんに最初エールを送っていました。彼の素性の良さを感じました。石原幹事長が代表選の当選後、野田さんの歴史認識を問うと息巻いていました。まずはご自身のお父様の歴史認識を確認し、それに反発するのであればやってみればいいと思います。こういうのを党利党略と言うんだなあと思って見ていました。そう言えばお父様は「大いに期待する」とコメントしていました。
これからのしばらくの各政治家の動きで、国益を考えて行動しているのか、党益や私益を考えて行動しているのかが見えるような気がします。見どころですね。
自分はもし今総選挙があったら自民党に投票すると思います。でも、日本国の首相である以上、野田さんには期待すべきだと思うのです。そして彼が成果を上げたら、次の投票行動はどうするかわかりません。しっかりと国益を見据えて政治が出来るか、民主党にも自民党にも大きな問いが投げかけられているし、それをしっかり見たり支えたり方向性をただすことが出来るか、我々有権者が問われているのだと思っています。
日本という国に住んでいる以上、政治は決して人ごとでは無いのだから。

「新しい総理大臣」に11件のコメントがあります

  1. 試合中の主審への挨拶、試合後の相手チーム主将への握手、
    試合後の相手ベンチへ出向いての相手監督へのお礼、
    どれをとっても清々しさを感じる伊藤君です。
    野田さんも松下幸之助さんがほれ込んだ人柄、
    期待してます。
    石原君、ちょっと塾生の誇りをもちなさい。
    政権とれれば何してもいいんですか!
    長島君には期待してます。外務大臣になってほしい。

  2. 企業経営者ならではの見解、思わず膝を打ちました。何度も読み返してしまいました。予てより感じていたことですが、やはり管理人さんは現代のオピニオンリーダーのおひとりですね。塾員ばかりではなく、我が子を含め未来を担う若人の多くにも読んでもらいたい内容だと思いました。未来への先導、宜しくお願いしますよ。新首相には、この非常時に相応しいリーダーシップを期待しましょう。
    ところで、独特の表現で野田首相にエールを送った東京都知事が我々戦後世代に向けて「新・堕落論」を発表されましたが、もうお読みになりましたか?昨今の政治家からはなかなか聞くことのできない、戦後世代の私などには胸を衝かれるような重い言葉の数々がありました。石原幹事長もこの父に追いつくにはまだ相当の覚悟と努力が必要かもしれません。

  3. 1ヶ月前の7月31日、震災で延期になった127三田会大同窓会が開催され、
    総合司会が石原理紗君、石原幹事長夫人でした。
    http://www.keio127mitakai.com/dousoukai/daidousoukai.pdf
    http://www.nobuteru.or.jp/hoticons/tsuma.html
    大同窓会では恒例のようですが
    長島氏の後輩で我らが同期の元応援指導部の面々が
    突撃~コール~ダッシュ を
    五十路前の体を揺すりながら披露してくれました。
    さて、石原夫人
    美味しい柳川鍋を旦那さんに食べさせているでしょうか。

  4. どじょう。と聞けば柳川かこれをふと



    日本にも、1日も早い夜明けが来るといいですね。

  5. 昨夜、某サイトをみていたら、あの方が衆院外務委員会委員長にとか
    数年前に大臣を更迭され。。おまけに今は、党員資格停止中。

  6. 日経BPの記事、面白いですね。
    結論は出ませんが・・・
    いっそのこと再編は賛成と反対が各々政党つくったら
    わかりやすい。
    交渉能力が劣る日本としては
    米中両方に誘い水をかけて米中を牽制することも・・・
    必要かも?

  7. 文武両道さん
    コメントありがとうございます。
    まずは当初の部分のことについて。
    伊藤君は秋季は大変苦労し、気持ちも辛い中でのシーズンとなりましたが、最後まで主審への丁寧な挨拶、相手主将との握手、相手校の監督へのお礼をしっかりと続けていました。自分が見ている限り他にしっかり挨拶しているのは塾野球部では福谷君くらいです。自分がどのような状況になっていようとも、相手に対する礼は忘れない。これはなかなか出来るものではありません。彼の心は本当に素晴らしいと思います。
    野田さんもいろいろ言われていますが、自分はやっぱり評価しています。言っていることが、言ってみればまともであり、決断する時はしっかりと決断しているからです。前に出てこないことに対して物足りなさを指摘する声もありますが、自分のやり方で、しっかりとリーダーシップを取っていただければと思います。
    石原さん、問題大臣のリストを作り、徹底的に追及していくそうですね。まあ頑張って野党の幹事長を謳歌していて下さい。まったく・・・。
    長島さん、今一体何をされているのでしょうか・・・?

  8. kktfさん
    コメントありがとうございます。
    なんともすごいお褒めの言葉を頂戴していますが、自分はさっぱりそんなすごい人間ではありません。親知らずを抜くくらいでひーひー言っている位ですから[E:coldsweats01]
    それはさておき、堕落論は戦後すぐの時期に日本人の豹変振りに坂口安吾が思ったことを書いた物です。
    http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42620_21407.html
    これは極限を経て辿り着いた人間の性(さが)を描いたものと言えましょう。それに対して石原さんの新・堕落論は現代日本に対する慨嘆の書と言えますが、どうしても彼の自己陶酔を感じずにはいられません。どうも彼は育ちの良さからか、自分の固定概念に固執する癖があるように感じるのです。とは言え、そういった筋の通った言葉を確かに今の政治家が発することは少なくなりましたね。残念ながら。
    返信が大変遅くなってしまい恐縮ではございますが、今後とも宜しくお願いします。

  9. 神宮通いさん
    コメントありがとうございます。
    へえ〜そうなんですか!
    三田会の独特の雰囲気って、言葉になかなか言い表せない物がありますよね。そういった時にまた昔取った杵柄で、応援指導部の方々が魅せてくれるのは本当に素晴らしいことだと思います。
    石原さん、柳川鍋は食べているのでしょうか?

  10. 黄色と黒は勇気のしるし♪さん
    コメントありがとうございます。
    なんだかホッとする歌ですね。
    さて、当初の人事で一番おや?っと思ったのがおっしゃった人事でした。
    人への悪口で話題を取るやりかたは、自分は好きになれません。この前も変なことを言っていましたが、野田さんの名前を書きたくなかったら、そもそも外務委員会委員長も受けなければいいのに・・・。

  11. 文武両道さん
    コメントありがとうございます。
    自分も本当にTPPに賛成か否かで党をそれぞれ分けた方がよっぽどいいのでは?と思いました。今は自民党も民主党も政治的主張によってわかれているのではなく、政治家になる経緯によってわかれているので、訳がわからない状況になっているように思いますね。
    米中それぞれに誘い水をかけるくらい外交上手ならいいのですが、気位ばかり高くどちらにも戦略的対案持ちかけられず、双方から相手にされないといった状況にはならないようにしてもらいたいものです。なんと言っても冷戦の真っ只中で周恩来とキッシンジャーが日本を嗤った会談がありましたからね。

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