立教戦で気になったこと

う〜ん、取り敢えず今春の優勝は残念ながらなくなってしまいました。
優勝しないからといって意味が無い訳でも無く、また応援する気持ちに一点の曇りも無い訳ですが、第2戦でちょっと気になったことを今回は挙げてみます。
1)采配批判って余りしていないと思いますが、今回は一つだけさせて貰います。4回裏、1死12塁から福谷君がタイムリー3塁打を放ったところ辺りです。まず3塁まで走らせたことにちょっとびっくりしましたが、これは次のチャンスに繋げることを考えればギリギリやむを得ずだと思います。しかし、その後の大川君のところでの2回にわたるスクイズは目を疑いました。
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そのたびに足がまだ本調子で無い福谷君にダッシュと、もし外れた時には体をムリに反転したりしなければなりません。これは彼にとってとてもきついことだったと思うのです。将来ある彼のために先発をさせていないという言葉を聞けば、ではなぜ4回の時にこのようなことを?と思ったのです。
そんなことも影響してか、6回に異変が起こります。この福谷君のフォームを見てください。
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どこをどう見ても力が入っていません。この後、ピンチを迎え、福谷君は再びギアを上げて何とか抑えます。ただこのフォームを見た段階でベンチは何らかの対処をとってほしかったです。
そして、6回表が終わって漸くお役ご免となったのですが、こういう時に限ってチャンスに打順が回ってきてしまいます。確かに前の打席でタイムリーを打った強打者ですが、ここはやはり代打にしてほしかった。彼の将来を考えればそこでムリはさせてほしくなかったです。タイムリーを打った時と比べて左足の膝は伸びきっているように感じます。
○タイムリー時
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○最終打席時
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彼が素晴らしい選手だからこそ、追い込むべき時は追い込むとしても、怪我だけはさせないようにしてあげてほしいのです。無事彼が慶早戦のグランドに出てきてくれることを祈ってやみません。
2)最終回、最終打者の時
この時もちょっと首を傾げていました。9回裏2死後横尾君がセンター前タイムリーで出塁。荒川君はすでに守備で出していたので、代走は齊籐雄太君。ここまではよくわかる選択です。そして代打古市君。ここもいいです。初球ストライク。そして2球目です。齊籐雄太君が自分が見ていた限り、完全にモーションを盗んでスタートを切りました。これは盗塁成功だ、2塁になれば1ヒットで同点だ。延長も無いから負けがなくなる。そう思ったのも束の間、古市君はスイングしてファウルとなり、ボールカウント0−2,ランナー1塁となりました。
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ここの作戦は何だったのでしょうか?エンドラン?それとも個々に行ったこと?次の辰巳君で点を取ろうという考えも合ったのかも知れませんが、雄太君のスタートは盗塁企図のタイミングだったように見えました。実際にこの試合、塾野球部も何度も盗塁を決めていましたし。結果論かも知れませんが、追い込まれた後は別にして、2球目はやはり打者はヒッティングすべきではなかったと思います。こういったところに戦術のちぐはぐさを感じていました。
3)捕手の2塁送球
いろいろなことはあると思いますが、やはりオールフリーで走られてしまうと投手も内野手も違った神経を遣わされてしまうように見えます。これは捕手交替直前の松本幸君の盗塁シーンですが、内野手がベースカバーに入らないという変なシーンになってしまいました。やはりここは改善しないと捕手というより、投手・内野手のリズムを悪くしてしまうと思うのです。奮起を期待したいと思いますし、内野は如何なる時も声を掛け合って、集中力を切らさないようにしてもらいたいと思いました。
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4)ちょっといいことも。自分は初めて理工学部同士のバッテリーを神宮の公式戦で見ることが出来ました。すごいなあ〜。
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さて、修正点はしっかり修正して、慶早戦は勝って締めたいですね。この2週間、休養を取るところは取って、練習すべきところは練習して、そして試合では大暴れしている姿を見せてくれることを祈っています。頑張れ!塾野球部。

「立教戦で気になったこと」に6件のコメントがあります

  1. 福谷くんを、こういう使い方をしなければならない。それが今の野球部の現状にあるかと。怪我人でも、使わなければいけない。。
    監督も大変です。
    今日は、早稲田が敢えてか?不振なキャプテンをスタメンから外し…。最後はそのキャプテンが決勝点。意地ですよねキャプテンの。
    早慶戦。意地をみせるか、コテンパにやられるか。楽しみです。

  2. 早慶戦の翌日も早慶戦ですね。(新人戦の日程より)

  3. いつも素晴しい分析に勉強させてもらっています。 日曜日の立教との2回戦を外野で応援していました。塾の応援者なので後ろ向きな事を言うのも気がひけますが聞いてください。福谷君が投げている時に、ライトの投球練習場では、5回から竹内大投手が、その後に山形投手がブルペンで投げていました。ブルペン捕手は、慶應の攻撃が気になるのか、ブルペン捕手の役割を忘れて試合に見入っています。思い出したように、時々捕球する。でもテンポよく投球練習はできていない。挙句の果てに、投手への返球がそれて、ライトのポール下にてんてんと転がる暴投になり、竹内君もムッとして走って取りに行く、そのあと山形君にも同じことをし、山形君もまた走ってボールを取りに行きました(審判は気づかずインプレー中)。もっと真剣に仕事せんかい、と思いました。  次の明治の試合も見ましたが、ブルペンでは、先発の関谷君がつかまって3点を取られたとき、すでに次の投手と捕手はわき目も振らずテンポよく練習していました。塾は竹内コーチが見ていないと集中していない。これは慶應義塾の他の試合、練習試合などでもよく見る光景です。相手の胸に投げること、キャッチボールの基本ができるまでもっと練習でしょう。そんなことができない第2捕手は、レベルも知れてます。本当に一人残らず全員が立教に勝ちたかったのだろうか、錬主将の気持ちを分かっていたのだろうか、とがっかりしました。

  4. 黄色と黒は勇気のしるし♪さん
    コメントありがとうございます。
    う~ん、怪我人でも使わないといけない時もある。確かにその通りです。ただ、必然性があるとは言えない作戦で怪我人を消耗させるような使い方はどうかなと思ったのです。まあそれはともかく、自分みたいな部外者は勝手なことを言えますが、実際に選手を預かる監督他首脳陣の皆さんは本当に大変ですよね。その情熱に感謝します。
    主将の意地、是非見たいですね。気負うこと無く意地を見せる。2週間間が空くことですし、期待しています!!

  5. グレースさん
    お初のコメントですよね。ようこそおいでくださいました。
    そうだったのですか。ブルペンはよく見えていなかったので詳細はわからないのですが、もしそういうことがあったとすれば、やはりそのブルペン捕手は反省すべきでしょうね。
    全員が主役になれればいいのですが、チームの中ではそれぞれの役割が、持っている能力、試合状況、場面場面によってありますよね。その中でのいわゆる自分の役割というのが、各人にとって明確になっていなかったようなに思える時もありました。自分が今チームのために何をすればいいか?それを今一度考えてみるのも良いかもしれませんね。
    それにしても、試合展開だけで無く、そういった場面にもきちんと目を配っていらっしゃるグレースさんも相当野球がお好きですね!そういう場面を見ることが出来るからこそ、テレビとはではなく、球場で観戦したくなるんですよね。是非今後ともよろしくお願いします[E:happy01]

  6. 立教2回戦についてはコメント自粛の決意でしたが、やはりこうした説得力ある説を聞くのは嬉しい。
    これは封印していた情報
    志村君が最後の代打、横尾君がヒットを打ったとき、
    「自分は地方大会で負けている。横尾君は雲の上の存在、どうしても意識してしまう」
    と立教投手の気持ちを代弁。
    立教の坂口前監督も
    「小室の他は実績のない投手。江藤さんが考えすぎて横尾君を先発から外したのはありがたかった。
    横尾、谷田がスタメンだったら名前で負けていたかも・・・」

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