やっぱりこうなる中国の反応

やっぱりとしか言いようがありませんが、中国からの反応はこんな感じです。両方とも全文掲載してみます。
「日本は沖縄から退くべき」中国軍少将がラジオで暴言 韓国紙報道
 【ソウル=加藤達也】中国軍の現役少将が中国のラジオで、「日本は沖縄から退くべきだ」と主張していたことが13日分かった。韓国紙の東亜日報が同日、北京発で報じた。
 報道によると発言したのは中国国防大学戦略研究所長の金一南少将。金氏は12日に放送された中国ラジオ公社とのインタビューで、「釣魚島(沖縄県・尖閣諸島の中国名)に関しては日本側に必ず、行動で見せてやらなければならないが、問題の視野をさらに広げて沖縄の(中国への)帰属問題を正式に議論しなければならない」と述べた。
 金氏はさらに「沖縄は本来、琉球という王国だったが1879年に日本が強制的に占領。当時使われていた清国の年号と漢字などを捨て去った」などと指摘。そのうえで「琉球がどの国に帰属し日本がいかに占領したのか、詳しく見なければならない」と強調。結論として「日本は琉球から退くのが当然だ」と主張したという。
 中国軍高官の発言の狙いについて東亜日報は、「日本側の周辺領海に対する領有権主張の正当性を弱め、中国側主張の外交的な位置づけを強めるため」と分析している。
From 産経ニュース
日本の近視眼的戦略は自他共に欺く臆病者の心理
釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題をめぐる遊びじみた行いに日本は余りにも没入し、余りにも自己陶酔している。いつか遊びの度が過ぎて釣魚島問題が制御不能に陥る危険性が絶対にないとは決して言えない。釣魚島問題を利用して内政・外交的得点を得ようとしている日本の政治屋達に、その準備はできているのか?
国と国の関係は子どものままごと遊びではない。前者にははっきりした現実感、緻密な推断、十分に遠大な卓見が必要であるという点が1つの重要な違いだ。一言で言えば、好き勝手に弄ぶことはできないのだ。釣魚島問題をめぐる日本の行動は全くもってお世辞の余地もなく、遠慮なく言うなら、嫌気のさすみみっちさが滲み出ている。
中国の漁民と漁船の不法拿捕から「命名」「島購入」「視察」「魚釣り」の茶番、そして周辺の軍事力強化の仰々しい発表–。日本外交は見たところ確かにいくぶん「勇猛果敢さ」がある。しかし、こうした諸々によって釣魚島とその付属島嶼が中国固有の領土であり、中国が争う余地のない主権を有しているという歴史的事実を変えることができるのか?中国の漁業監視船の釣魚島周辺海域での正常な公務執行に対する不当な抗議も、断固たる反駁に遭ったのではないのか?中日関係の大局を損なう以外に、日本が挑発的行為によってほんの少しでもうまい汁を吸うことはあり得ない。もし何か利得があるとすれば、国内の政界闘争のために数枚のカードを手に入れることと、臆病者の心理が一瞬満たされることくらいだ。
国家の核心的利益に関わる問題において中国は半歩たりとも退くことはないし、退く余地もない。中国人は友好を重んじ、原則も重んじる。中国の隣国で、中国と悠久かつ複雑な交流の歴史を持っている日本は、中華民族の善隣友好の度量と不撓不屈の民族性をなおさらに深いレベルで体験し、観察しているはずだ。中国の平和的発展は、ひたすら我慢して譲歩するという意味ではない。領土問題の原則的是非の前では、日本はみみっちい算盤を弾くことはできないのだ。既成事実を作り、大国の後ろ盾を得ることで、中国を脅し、服従させられると考えるのは余りにも無邪気だ。
釣魚島問題をめぐる遊びじみた行いに日本は余りにも没入し、余りにも自己陶酔している。いつか遊びの度が過ぎて釣魚島問題が制御不能に陥る危険性が絶対にないとは決して言えない。釣魚島問題を利用して内政・外交的得点を得ようとしている日本の政治屋達に、その準備はできているのか?
実際、日に日に緊迫の度を増す事態を前に、すでに日本メディアは「戦争」の憶測を始めている。中国社会でも「日本に反撃せよ」などの発言が出ている。憤激の高まりは必ず中日関係の民意の基礎を損なう。民意の基礎がいったん破壊されれば、中日関係に悪影響がおよぶのは必至だ。これは中日関係の重要性を熟している有識者が目にしたくない事態だ。日本世論の本流は日本政府への批判の声に事欠かない。北海道新聞は係争を棚上げにして良好な日中関係を維持する必要性を強調し、中国を怒らせないよう日本政府に警告した。東京新聞は社説で、日本政府は日中関係の緊張回避に知恵を集中しなければならないと指摘した。
中国人民の感情を傷つけるたびに、日本の指導者は「日中関係の回復」と「両国の戦略的互恵関係の拡充」を望むと、誠実で信じられる誓いのように表明する。国家間の交流は誠実さと信用を重んじなければならない。言行不一致は内心の迷いの表面化であり、自らのイメージも損なう。経済大国になってから、日本は尊厳ある政治大国になることをずっと望んできたのではないのか?近視眼的戦略は自他共に欺く臆病者の心理であり、こうした心理状態で政治大国を支えることは不可能だ。
国交正常化後の40年間で中日関係は一連の重要な成果を上げた。中日関係の健全で安定した発展の促進は、両国および両国人民共通の利益だ。釣魚島問題において中国は十分な辛抱強さと善意を示している。日本が二国間のこれまでの合意や了解を的確かつ誠実に守り、中国側との対話や協議を通じた溝の管理・コントロールという正しい道に立ち戻り、的確な行動によって両国関係の大局を守ることを希望する。
中日関係を発展させるには、もう少し長期的な視点が必要だ。ましてや火遊びはだめだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年7月13日
石原都知事に喝采を送っていた人にお聞きしたい。この中国の反応は想定内ですか?こんな中国に対する対応策は何か練っていますか?
自衛隊を駐留させるぞと言うだけより国益を損ないます。駐留させてから、駐留したと言うべきです。どこの軍隊が行くぞ行くぞと予告して攻めに行きますか?ブラフをかければ引く相手ではありません。実際にどんな行動を取るかが問われていることを認識すべきだと思っています。ロシアもそして韓国も日本を攻め立てる姿勢を取る中、一体どんな戦略眼を持って行動しているのでしょうか?
上記の人民日報の社説には不快感を覚えますが、最初の3行はその通りと思います。頼みますから、冷静な戦略眼を!

「尖閣諸島(中国名・釣魚島)問題をめぐる遊びじみた行いに日本は余りにも没入し、余りにも自己陶酔している。いつか遊びの度が過ぎて釣魚島問題が制御不能に陥る危険性が絶対にないとは決して言えない。釣魚島問題を利用して内政・外交的得点を得ようとしている日本の政治屋達に、その準備はできているのか?」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください