第90回全国高等学校野球選手権記念 北神奈川大会 決勝 対東海大相模高校戦観戦記


すっかり音沙汰もなく、書き込みもしなかったこの夏の北神奈川の予選。
もちろん見ていなかったわけでもなく、何回か観戦もしていました。ただ勝手な思い込みですが、書き込みをするといい流れが止まってしまいそうな気がして、書くなら決勝が終わってからと思っていました。
で、あのなんとも表現の仕方に苦しむような、死闘の果てに46年ぶりの扉が開いたわけです。
今年の夏の予選を最初に見たときにまず思ったのが、「バント上手くなったなあ。というか意識付けが変わったなあ。」ということです。春の甲子園の試合だとバットを引いてバントしていましたが、今大会ではどの選手も体の前で壁を作って、打球を殺していこうとする意識の強さを感じました。春の後、みんなでつなぐ野球を考えていったということですが、それが十分に感じられました。
また、投手に対して積極的にみんなが声を掛けているのも印象的でした。3年生が多いこともあって、みんなの力を合わせて勝ちきるんだという意識が強かったのでしょう。準決勝の桐光戦の時のインタビューでは鈴木(裕)くんが、今日の決勝の東海大相模戦のインタビューでは山﨑くんがそれぞれ「よく声を掛けていますが、なんていっているんですか?」って聞かれていましたね。それくらいインタビューアーにとっても印象的だったのでしょう。
あと塾野球部(つまり大学)と比べても、試合運びが落ち着いていましたね(除く今日の延長戦)。じっくりと攻めるときは攻める。動いて攻めるときも徒に結果を最初から意識することなく、やるべきことをきちんとやる。あれだけ多くの強豪校と試合を重ねたからでしょうか、落ち着きがありました。
なるべく簡単に点を取る、それは一死の段階で三塁にランナーを進めることだと思います。今までは出来ていましたが、今日はうわついてしまうところがありましたね。ただ、今日は決勝戦。浮き足立つなというのが無理というもの。
今日の試合展開については、このブログを読まれるような方なら百も承知のことでしょう。応援している途中から、いつもとは違った、大袈裟に言うと「今、この歴史的な時間の中に身を浸し、この場所にいることが出来るありがたさと不思議さ」を感じていました。誰がいいとかわるいとかではなく、ただ選手たちを信じる、ベンチを信じる、そういった心境になりました。13回の山﨑君の本塁打の時は、周り中が半狂乱のような状態でした。たぶん、この日を一生忘れないんでしょうね。
と言いながら、本題の今日の観戦記です。思ったことをブログのタイトル通りつれづれなるままに書きつくろってみます。
1)今日の勝因は、2本(+1本)の投手陣を作り上げた上田監督以下チーム全体の勝利だということです。3年前の神奈川大会決勝戦、中林君がここまで力投を続けてきたものの、7回に明らかに彼が力尽きた形で4点のリードを保てず敗退したその日から、このチーム体制を作り上げてきたのでしょう。毎日に近い形でやるプロのチームと違い、勝ち点制の大学野球とも違い、高校野球は休みの日にぽつりぽつりと練習試合をするわけで、どうしても主戦+αみたいな投手陣の構成になってしまいがちです。でも田村くんも只野くんも共に主戦として育てるという意志の元、この体制を3年かかって作り上げたのだと思います。この体制は神奈川のみならず、全国を勝ち抜くためにも必要な形だと思います。
2)サッカーで言うところのマリーシアみたいな部分では、東海大相模の方が上手でしたね。こけたような振りをして飛び出してしまった二塁走者を助けようとしたり(結果はアウト)、田村くんの時に1塁のコーチャーズボックスの子がしきりと変な動きをしたり(左投手なので、どうしても視界に入りがち)、わざとリードをとらず油断した隙をついて盗塁を仕掛けたり、単打性の当たりを二塁打にする積極的な走塁だったり(これはマリーシアではないかな・・・)。ある意味野球をよく知っているなあなんて思っていました。それに比べて塾高の子たちは素直ですね。ただ、スクイズ失敗の時に一塁走者はそのまま立ちすくんでしまい、二塁に走りませんでした。あれはいけないですねえ。せっかくまだチャンスに出来たところでしたから。
3)3塁コーチャーの恐れず特攻精神で走らせる姿は、ある意味とても爽快ではありますが、見ていて怖いです。
今度は是非試合前の練習の時、外野手は必ずバックホームの練習をしますから、ストップウオッチを片手に捕球してから何秒で本塁に到達しているかきちんとチェックしてみてください。そして少なくともレギュラーメンバーの走力は数値化して、2塁走者の時は3塁から何秒で本塁に到達できるのかを覚えておきましょう。この両方の数値は余り変わるものではありません。これを知っているだけで確率がグンと上がると思いますよ。
4)守備の時の同じ話ですが、外野手の人は捕球してから何秒で本塁に投げることが出来るかも数値化するといいです。そうすればもう1点もやれないとき、どの位置で守ればいいか自ずと答えが出るはずです。7回の時は相手の押せ押せムードもありましたが、肩の強さと比較して外野が少し後ろ過ぎましたね。もっとも、延長に入ってからはきちんと修正できていたのでさすが!と思いましたが。
5)只野くんの投球には本当にしびれました(いい意味でも悪い意味でも)。7回に点を取られた後8回~13回までの6イニングを無失点。あの東海大相模の強力打線を考えると、驚異的でした。失策とかが出てもくさらず淡々と投げるあの精神力は是非見習いたいものです。ただ、いつも変わった直後が打たれますね・・・。なんでなんでしょう?
春の甲子園を経験した今のチームは、甲子園に出ることがゴールでは決してないはずです。春に甲子園に置いてきた忘れ物を取りに、夏の甲子園に行くんだと思います。強い気持ちと冷静な頭、そして熱い心で甲子園の栄冠を目指して頑張ってほしいです。
でも、関係者のみなさん、今日あれだけ熱い応援を繰り広げてくれたみなさん、あんな素晴らしい試合を見せてくれて、本当にありがとう!!!!!!!
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試合後の校歌(塾歌?)斉唱です。
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終わった後選手たちがスタンドに駆け寄り、深々とお辞儀してくれました。こちらの方がお辞儀したい気分でした[E:happy01]
P.S.応援席の素晴らしさというのは、言葉には代えがたいものがありますよね。今日の試合、応援席で録音していました。mp3ファイルですが、もし聞きたい方がいらっしゃるならコメントにそんなことを書いていただけますか?それなりの数があって、かつ殺人的に多くもなければメールとかでお送りさせていただきたいと思います。


“第90回全国高等学校野球選手権記念 北神奈川大会 決勝 対東海大相模高校戦観戦記” への18件のフィードバック

  1. はじめまして。
    塾高の55回生のものです。
    昨日の熱戦を生で見られたことは一生忘れられないと思います。
    応援というのはあくまで外部の人間が行うもの。
    試合をやるのは選手なのに、なんで外野が騒いでるの?
    そういう風に言う人も少なくないかもしれません。
    でも私は応援の力を信じます。
    応援には計り知れないパワーがあると信じています。
    もしよろしければmp3の音源をいただけないでしょうか?
    きっと日々の活力になることでしょう(笑)
    よろしくお願いします。
    そしておめでとう!塾高ナイン!!

  2. 早速のコメント、ありがとうございました。
    私も応援の力を信じています。みんなの思いが伝わったからこそ、昨日の勝利をつかめたのだと確信しています。
    ファイル転送サービスにてお送りさせていただきました。どうぞ、日々の活力にしてください(*^。^*)

  3. 北神奈川決勝戦は自宅で、甲子園1回戦は会社でこっそり観戦していました。
    そしていよいよ2回戦は甲子園へ応援に行きます!
    私にもぜひmp3ファイルをください!
    よろしくお願いしますm(_ _)m

  4. 11日は行きます!さん、コメントありがとうございます。
    そうですか、11日に行かれるとはうらやましいです。頑張って応援してきてください。暑いので水分補給だけは忘れずに。甲子園駅周辺のコンビニかダイエーで凍らせたドリンクを買うことをお勧めします。
    mp3ファイルもお送りいたしました。どうぞお楽しみください。

  5. ありがとうございます!
    早速ダウンロードしました。
    11日はがんぱって応援してきます。

  6. 北神奈川決勝戦は凄かったですね!
    私も半狂乱になり、時に奇声を上げながら応援に燃えてました(笑
    so-onさん、宜しければ私もmp3いただけないでしょうか??
    宜しく御願いします☆  
    そして、今後もがんばれ塾高!!!

  7. ククさん、遅くなって申し訳ありません!
    あの場で奇声を上げていない人などいたのでしょうか。(いやない。反語)
    とりあえずお送りします。もしも届いていなかったら教えてくださいね。

  8. so-onさん無事届きました、有難う御座います!
    私は学生席前方で応援していたので、後方応援席が正直どんなか分かりませんでした(周りの野球部員&塾高生&ブラバン等の応援が凄かった為、自分の周り以外の状況が全く分からなかった)。しかし戴いたmp3を聞いて、何等変わりがないことが分かりました(笑!!
    一体感に浸れて最高です♪
    今後も、塾高野球部同様、so-onさんの活躍も期待しております!

  9. JR東日本とのオープン戦、
    投手はベンチ入り候補をすべて帯同。
    (リーグ戦では他校が6,7人入れているのに、
    5人しか入れていません。
    山形君、菊池君、只野君が外れるのは、
    よく観ますが、東大2回戦ではエース竹内君が
    外れているのに驚きました。)
    しかも投げさせたのは、
    すべてベンチ入り当落線上の投手・・・
    山形君、田村君、只野君、金子君・・・
    最初から、そう言われていたのか・・・
    竹内君は投球練習もせず、
    福谷君、菊池君は試合中、肩慣らし程度、
    投げる予定なし、というのんびりムード。
    捕手は先発がベンチ入りするも未だ
    リーグ戦に登場しない茅野君以下、
    4人以上を次々投入。
    不思議なことに伊場君帯同せず・・・
    打線はオール左の先発。
    相手投手は新人でオープン戦初先発。
    内懐に落ちるスライダーと外角に落とすボール多投。
    山崎、伊藤君はヒットもアウトも1、2塁間のゴロ
    エンドランをかけまくり・・・
    川島君を終盤、外野で使う。
    勝つことに全くこだわっていませんから、
    打たれても、四球、パスボールがあっても
    責任回数はバッテリーとも交代させず・・・
    オープン戦、しかもリーグ戦最中のお試し試合は、
    観る者にとって、「監督自身の選手起用の方針」
    を考えさせる頭の体操になりました。
    いずれにせよこの試合の塾高メンバーが
    もっとも長く試合に出ておりました。
    東大戦ノーヒットの山崎君のみ交代なく、
    最後まで出ていました。

  10. 太田君。ようやく結果がでましたね。おめでとう。
    それにしても『ボール欲しい』は本音ですね♪

  11. 東神奈川にあるお好み焼き屋さん『おおきに』さん
    一度は行ってみたいお店であります。
    そこのブログに、山崎錬くん登場してました。
    ユニホーム姿はもちろんいいですが、プライベートでの私服姿もなかなかですね♪
    他にも、主務や影山君の姿も♪♪

  12. 補足
    主務は、『前』主務 のです。
    個人的にですが、建長寺の前を通るたび、影山君や前主務のことを思い出します(当たり前か!?)
    もちろん、けんちん汁も。

  13. 本年の最初のブログ、トップバッターが岐阜高出身の川島君でした。
    山崎主将が川島君の母校岐阜高出身の後輩を指導する様子を伝えていて、
    あの試合の山崎君のホームランを思い出しました。
    岐阜高といえば巨人の名捕手森、そして六大学三冠王の後藤元大学監督・・・
    そして今年、北川監督が付け加わりました。

  14. 大学ブログコメント欄が復活してます。上記コメントを転載させていただきました。

  15. 山崎・小山コンビがいよいよ船出というニュースを聞き、久しぶりにこの観戦記を訪れてみました。この試合観戦記のもうひとつのお勧めは「ポポのがんがれ日記」のあの力作ですね。

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