総選挙での選び方についてふと思ったこと

総選挙の日程も決まりました。政党が生まれては合わさり、そして消えと目まぐるしく変わる状況となり、全く混沌とした状況に見えます。
総選挙(衆議院選挙のことです)は政権選択の選挙と言われています。まさにそうなのですが、自分たちが与えられている選択の権利は自分が居住する選挙区で立候補した候補者の中から選ぶというもの。
特段存じ上げているほど地域で有名な方ばかりとはならず、結局何となくの見た目やイメージか、その人が所属している政党を頼りに選ぶしかないわけです。理論的には投票したい人がいなければ、自分が立候補すればということになりますが、なかなかそれも非現実的。
政策に何を掲げるかも当然大事と言えるのですが、刻々と変化する情勢の中、最長で4年前に想定したことと同じ情勢になっていることの方が確率はうんと低く、全く選挙時と変わらない政策を講じるのは無理だと思います。
大体民主党が政権に就いて、やっぱりというかわかったのは、大まかに見て今ある情勢に対しての方策は大体似通ったところにいくものであるというもの。例に出してなんですが、一番閣僚内で原発批判を強めていた枝野さんも経済産業大臣になったら、いかに原発と共存するかを考えていました。福島みずほさんだって、入閣する時には自衛隊を合憲としました。別に変節漢とかではなく、責任持った立場に就けば誰だって同じような着地点を目指すものだと。最近だと国防軍論争がありますが、万が一尖閣に中国軍が上陸した時に今声高に話している方々はどのようなことを言うのか、これはこれで興味があります。
以上のようなことを考えていると、よく言う政策論争であったり、各党の政策の違いを比較して検討するのがどれほど意味があるのだろうかと思ってしまっています。
それよりもこの国のリーダーとしてその人はふさわしいのか、重要政策を遂行する閣僚の構成は国の行く末を任せるに足る方々かどうか、それこそが大事なのではと思うようになりました。
なので、自分としては総選挙の前だけは、政権の大まかな枠組みを示してくれればいいのにと思うのです。総理大臣は誰というのは党首で何となくわかりますが、重要閣僚、例えば財務大臣、外務大臣、経済産業大臣、国土交通大臣、厚生労働大臣、防衛大臣だけでも各党は明示してくれないかと。そうでないとどこの党に国政を運営して貰うのが安心かがわからないのです。リーダーも確かに選びたいですが、それであれば首相公選制でないとダメでしょう。今の議院内閣制で行くのであれば、チームを選ぶと言うことであり、であればどのようなチームメンバーで国政に向かうのか形を明示してほしいと思うのです。
今回の選挙、とにかくムードだけで選ぶこと、そして積極的に支持する人がいないから棄権・白票というのだけは避けたいものです。それは白紙委任状を出したことに他ならないからです。
しかし、今回は本当にどこに投票すれば良いのか悩みます・・・。

「総選挙での選び方についてふと思ったこと」に11件のコメントがあります

  1. 田中大臣がおっしゃってました。
    皆さん、自民党の大幹部でいらっしゃったときに出来なかった方たちで
    ばらばらになっただけ・・・
    小沢さん、平沼さん、渡辺さん舛添さん・・・
    政党助成金は税金です、無駄遣いが出来るのでしょう。
    小沢さんの新党参加で大量につくったポスターはゴミ箱へ。
    「ポスターなんか大した問題ではない」
    国民の生活第一だったら、そんなこと言えますか?

  2. 今回の選挙の争点は何でしょうか? マスコミが取り上げる「原発」ではないことは確か。それをいうならエネルギー政策でなければならない。原発を廃止する党はそれにより電気料金の上昇分を払ってくれるのでしょうか?
    そうではなくて、本当に大切なのは、経済、外交、国の借金、などの根本的問題をいかに解決するか、どのように実践するか、ではないでしょうか? 発言されているのかもしれませんが、報道ではまったく聞こえてきません。頼りになるのは、専門のジャーナリストのコラムだけ…
    これだけ党が多いと、それぞれを詳細に調べる時間など国民にはありません。

  3. 自民党が脱原発を言わないのは、直前に行われた3自治体の首長選挙で
    いずれも脱原発を主張した候補が敗れているからだそうです。
    その敗れた候補の一人が元橋下の参謀飯田で、今はいつの間にか
    新党の代表代行。
    新党では子供手当を2倍にすると公約、
    女性知事は小沢を役職につけない、と言いつつ、小沢から公約に入れろ
    と言われたとかで、小沢新党を認めてしまった。

  4. 原発については即原発廃止はそのための人材さえ育たず海外流出という安倍さんの指摘を支持、国防軍については中国との貿易で自動車輸出が壊滅的打撃を受けている時期に中国を刺激するのは反対。これが経済界の正直な気持。経済界でさえ自民党支持にいけない政策のねじれ。政策ごとに自民、民主、維新と比例で意思表示出来ないのが残念。

  5. 昨日の勉強会で感じたこと
    ① 維新橋下に賭けてみたい。発言が変わるのは現実を理想に動かしていく意識の現れ
    ② 社民党の一貫変わらないことの自慢は理想が「絵に描いた餅」に終わることを暗示させる
    ③ 小沢の戦略は政治家としてはさすがだが、国民としては大迷惑。選挙に勝てれば誰とでも組む。自民分裂以降、最大の敵同士だった小沢・亀井連合も胡散臭い。
    ④ 公明が政権担当と野党経験のバランス感覚で自民、維新のチェック役になってきた。
    ⑤ 自民・民主・維新・公明の4党連携が望ましい。
    ⑥ 地方では自民が圧勝。都市部では維新。結局その他の政党は整理されていく(または、望ましい)

  6. 栗山監督は大谷に「翻意させに来たのではない。どうやったら夢をかなえるための手伝いができるか」と熱い言葉で訴えた。
    自分を押し付けないで相手の事を大切に思う
    こんな熱い言葉は政治家から聞けない。

  7. 民主党によって潰された土木保守財団にいた塾生からのメールです。
    「トンネルや橋は建設にコストがかかりますが、耐用年数持たせるには建設費と同じだけの維持管理費がかかると考えられております。しかし、国家予算の削減あるいは企業としての利益追求のために「コスト削減」が行われると、この維持管理費が真っ先に削られているのが現状です。それにより、検査の回数の削減、検査方法の簡素化(少ない人数で多くのところを見るため)、清掃(含む草刈り)の回数削減、等によって現場は対応せざるを得ません。
    近年は、この維持管理費を削減できるように、建設時に良いものをつくる(強度アップ、メンテナンスフリー、等)、検査のための施設(監査廊、作業場の設置、等)を事前に設置する、等を行って、その構造物が一生涯にかかるコスト(LCC:ライフサイクルコスト)を少なくしよう、という考え方が出てきております。しかし、発注者側としては、どうしてもイニシャルコスト(建設費)を少しでも抑えたいという要望は根強く(金利や予算枠の影響が大きい)、このような考えもなかなか広まらないことが現状です。
    以上、潰された財団で学んだ一端です。ご参考まで。
    追記:LCCというと、ライフサイクルコストをイメージしますが、最近は"Low-Cost Carrier(格安航空会社)"を言います。安全は大丈夫なんでしょうか?」

  8. 応援指導部OBの長島さんと来季入る渡辺君のお父さん、
    民主党なので気になっていましたが当選。
    やっぱり主義主張に関係なく当選してほしいという気持ちはあるものです。

  9. 昨日の勉強会で
    ① 小泉政権のとき東電は福島第1の立て替えを申請したが小泉首相に拒否された。第2が大丈夫だったのに第1は!
    ② 民主党政権のとき公共事業の削減のしわ寄せが保守点検部門に一番しわ寄せされたため保守の出来る人材組織がない。官民ともに大幅にリストラされた。予算が今更増えても対応出来ない。
    ③ 原発も同じ。縮小するところに人材は来ない。全国の原子力分野の人材、大学、民間とも対応出来ないレベルに落ち込んでいる。
    ④ 安倍政権の財政規模に比べ取り上げる項目が景気浮揚につながりそうにない。やはり人気取りの項目が多い。
    ⑤ 会計検査院に技術がわかる要員が必要。浜岡原発の堤防2メートルのかさ上げを拒否された。
    ⑥ 笹子トンネルの事故は土木の設計思想が建築並の安全水準にないことを示した。
    ⑦ いずれの事故も初歩的な処置をしていれば防げた。これが全体に波及して過大な安全基準になればコスト高を産み、日本経済はやっていけない。
    ⑧ 理学系の地震学者が江戸時代に一度起きた地震から起こる可能性を煽り全国の原発の再稼働を認めないなら電力需要を賄えない。
    現在、東京電力の電力需要は94%

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