物珍しさか、これで5日連続で投稿を続けております。いつまで続くやら。
今日はお客さんのところでたまたまこの前行った家族旅行について話す機会があり、そこで思い出したのでちょっと。
この夏、わたくしは北海道に行ってきました。
そして知床半島に行った際、クルーザーに乗りました。小さな船で10数人しか乗れず結構揺れますが、その代わり観光船では行かないような半島の先端やら、入り江の方に行ってくれます。知床は世界遺産に登録されているので、一般人は入れないことになっているので、クルーザーとかで行くしかないのです。その景色の雄大さとか爽快さはなかなか言葉に出来ないものでした。
もっとも、話の主題はそこではありません。
そのクルーザーは先ほども書いた通り大変揺れました。そのクルーザーには自分たちの他に2家族ほど乗っていたのですが、小学校低学年くらいの女の子が船酔いをしてしまい、もどしてしまいました。
自分はそのとき一番風当たりの良いところにいたのですが、女の子がそんな状態だったので席を譲ってあげました。
女の子も幾分かは気分が楽になった様子でした。ただ、まだ気持ち悪そうでしたが。
そしてクルージングも無事終わり下船したときです。さっき席を譲ってあげた女の子が声をかけてきたので振り向くと、女の子はこう言いました。
「席を譲ってくださってどうもありがとうございました。おかげで楽になりました。」
こういうと何ですが、最近の子の印象だと下船して女の子が最初に取りそうな態度が、親にむかって「なんでこんな辛い目にあわせるの?」となじるか、「やっと陸に戻れた」と言うか、つまりは自分主体に物事を考えそうなものです。
でも、その女の子はまだ気分も悪いだろうに、他人にむかってきちんと感謝の言葉をわざわざ言いに来た。この気持ちに大げさですが感動しました。きっと、その子の心が澄んでいるんだろうし、また親御さんの躾も良かったんでしょう。自分が辛い状況下にあろうと他人に対する感謝の気持ちを忘れない。これはなかなかできないことです。
身を美しくすると書いて躾ですが、本当にそうだなと実感しました。
この夏の旅行で、一番のいい思い出です。