参議院選挙後に望むこと

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(From 東京新聞
最近の選挙は、結果が極端に出る気がします。
ここ3回の国会議員を選ぶ選挙は、全て政権与党が「歴史的敗北」を喫しています。
以前から政権与党はマスコミに叩かれる傾向にあります。吉田茂さんにしても、今でこそ偉人扱いですが、在任中のマスコミの扱い方はひどかったそうです。佐藤栄作さんに至ってはあまりにも新聞報道に腹を据え兼ねたのか、退任の記者会見で「新聞報道は偏向しているので、この会議場から出て行ってほしい。私はテレビカメラを通じて直接国民と話す」と言ったような趣旨を述べ、実際に無人の会場で話したほどです。
でも判断する国民は、それほどぶれた判断をしなかった。これは、政権を担える他の政党が無かったということもあったのでしょうが、やはり一人一人の判断の軸があったからだとも思うのです。
今回の選挙でもよく聞かれた「投票したい政党がない。候補者がどんな人だかわからない。」という言葉。これを報道では政治がだらしないからという論調で捉えられていましたが、有権者たちの定見の無さと言うことも出来るのではないでしょうか?
今回の結果、自分の考えに近い人々達が当選していたので、めでたいことだと言うことも出来ます。投票した二人とも当選していたので、死に票にならずにすんだとホッとすることも出来ます。
でもあまりにも空気に左右される最近の選挙結果が、何だか怖く感じるのです。実は有権者たちが政治を考える気力が無くなってきているのでは?と。
これだけ日本という国の地盤沈下が顕著になっている今、対策を打たずにそのまま見ていられる余裕がこの国には無いと思います。それと共に、今しっかりとした対策を取れば、この国の持っている底力はすごいのだから、必ずやまた日は昇ると思うのです。
民主党の一部の方は、前回やっていた否認戦術がブーメランのように戻ってくるでは?と心配しているようですが、野党の皆さんは単なる党利党略に走ることなく、この国の行く末を案じて、自分達が正しいと思う政策の遂行に寄与してほしい。そして報道も政局のみを喜々として報じるのでは無く、ちゃんと各政党の意図を報じてほしい。国民もただ求めるのではなく、しっかりとした目で政治を見つめてほしい。心からそう思うのです。
さて、深夜残業に向けて頑張るぞ!

「参議院選挙後に望むこと」に2件のコメントがあります

  1. 昨晩はどうせ(って言い方は失礼かもしれませんが)選挙番組オンリーと思い西麻布で角ハイ20杯を飲んでました。帰ってきてテレビをつけたら。。。。想像以上の惨敗ぶりに。
    この先、この国の財政等を考えた場合、いったいどうなるんでしょう…。逃げているのは国民だと思います。このジャッチはこの先、恐ろしい結果が待っているような。
    そういえば、野球のジャッチもきちんとしてもらいたいですね。(確か、春のあの子ホームランが?になったとかで)
    http://blog.canpan.info/kanbe-c/daily/201007/13

  2. 黄色と黒は勇気のしるし♪さん
    コメントありがとうございます。
    この選挙、民主党の敗因は消費税と言われていますが、では比較第一党だった自民党は消費税10%と民主党以上に明言しているわけです。
    なのに、そのことに殆ど触れないマスコミ各社。きっと消費税のせいにしないと、普天間のせいにしないといけないんでしょうね。
    同じことばかり言っている気がしますが、だからこそ有権者一人一人がしっかりと見極める覚悟をもって投票しないといけないんでしょうね。「どこに投票すればいいかわかんない」じゃなくて。
    いずれにせよ、消費税をこのまま放っておいて、万が一所得税等で社会保障費をどうにかしようとしたら、ますます世代間格差が広がってしまう気がします。
    野球のジャッジも、常にヒヤヒヤしているんでしょうね。ジャッジを下すとは、やはりよくよく覚悟が必要なんですね。

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