カネと政治の問題?

時間が遅いので内容が余り書けなくて申し訳ありません。
今日からいよいよ始まった民主党の代表選。
報道ではほぼ同じ論調で「小沢氏のカネと政治の問題が焦点」とされています。
自分は前にも書きましたが、小沢さんを推していません。
でも、それは「カネと政治」の問題ではないんです。
もちろん倫理的に為政者は潔白であるべきだとは思いますが、それではいわゆる儒者というだけではないかと。
それよりも、国のためになる政治をしてくれる、これこそが政治家に求める一番の事柄だと思います。
小沢さんは政権を取る前に「財源は政権を取ればなんぼでも出てくる」と言って、今まで理想主義的だった民主党のマニュフェストをばらまき型にしました。そして実際政権をとった後、幹事長という要職にありながら、財源問題について何ら解決に寄与しようとせず、支持団体のスピーカーと化していました。
また政権を取る前の運営では、ただ駄々をこねてこまらせているとしか思えないような、インド洋給油問題、ガソリン税問題、日銀総裁問題での拒否の嵐で、国政を著しく停滞させていました。また昨年末の日米関係の重大局面の時に、わざわざ国会議員を多数連れて中国詣でをしていました。これもまた?です。そういえばその前はその中国訪問が大事だと言って、国会を止めていましたね。リーマン・ショック直後だったのに。
この方には日本という国がどうなるかというよりも、自分の権力闘争での勝利こそが、政治家としての唯一の関心なのではと思えるのです。
でも、一番大事にして貰いたいのは国を思う心。
自由党くらいまでは実は小沢さんは好きな政治家でした。でも政権奪取が目に見えてくると、なんだかがむしゃらに突進して、理念を放り投げてしまう人のように見えます。
これが支持出来ない理由です。
この代表戦を単純に「政治とカネ」の問題に矮小化しないことを望みます。

「カネと政治の問題?」に6件のコメントがあります

  1. 小沢氏は衆院選マニフェスト(政権公約)を「国民との約束」と位置づけ、平成24年度に子ども手当の満額支給などを実現すると強調。政権構想には地方経済立て直しのための中核都市整備も盛り込んだ。公約が完全実施されれば、国民総生産(GDP)を約0・3%押し上げるとの試算もあり、市場からは「景気刺激に有効で株価も上昇する」と期待する声もあがる。
     ただ、財源をめぐる小沢氏の説明は説得力に欠ける。共同記者会見でも国有財産の証券化といった腹案を示し、「任期中は無駄を省く。消費税はその後だ」と強調したが、無駄削減の余地が小さいことは政府の「事業仕分け」などで実証済み。大和総研の熊谷亮丸(みつまる)チーフエコノミストは「バラマキの印象がぬぐえない」と語る。実際、小沢氏の立候補で財政悪化への警戒感は高まり、1日の東京債券市場で長期金利が上昇した。短期的には景気浮揚をもたらしそうな「小沢流経済」も長期的には市場の失望を招く恐れのある“もろ刃の剣”だといえる。
    産経新聞の論説ですが、
    経済学部の先輩、「小沢流経済」について
    管理人さんの見解は?

  2. 文武両道さん
    コメントありがとうございます。
    小沢さんに対する期待は、その政策にあるのではなく、実行力断行力、すなわち剛腕ぶりで、この閉塞感を打破してくれるのでは?というものだと思います。
    新聞を時系列で読むといいのですが、1990年代後半に「日本経済はかくあるべし」と言っていたことと、最近も専門家が言っていることは殆ど同じです。小さな政府にして、民間の活力を活かし、そのためにも規制緩和を行い、新規産業を育成し、民間投資や海外投資を招くためにも法人税を下げ、政府支出は戦略的にしがらみにとらわれずに行い、といった具合です。つまり処方䇳はもう何度も出ているのです。ただ為政者となった殆どの人が採用しないだけです。
    小泉竹中ラインの時にそれに近い政策を実施していた時だけが最近では株価上昇基調でした。分配を重視した政策が効果を上げないのは散々見て来ているはずですが。そう言えば亀井さんの肝いりで作ったモラトリアム法案、案の定使用する会社は少ないわ、実際に使うと金融機関内で要注意債権に分類されるため、逆に新規融資を起こしにくい状況となってしまったようですね。こう言ってはなんですが、わかりきっていたことなのに。
    「お金は使おうと思えば使えるんだ!」は経済政策ではないと思います。
    いかに民間が自主独立の気風の中で、新たな産業を生み出せるか。ここに繋がらない話しをしていてもどうにもならないと思ってしまうのです。なので「日本の政局が一番大事」な政党に見えてしまうのが、本当に残念なのです。
    そういった時に、野党の第一党は内輪の参議院議員会長の裏切りだとかなんだとかで、黒幕を気取っていたW大出身の方が退会届を出したとかやっているんですから、これまた、、、ですね。
    なので、今回の小沢さんの経済政策は??だと思っています。

  3. もっと政策の優先順位付けを具体的にして欲しいのと,用意させているであろう?政策腹案を明示してもらいたいです。どの党の誰に,という訳ではなく,次の総理大臣を務めたい方には。

  4. げんきさん
    コメントありがとうございます。
    「この国をこうしたいからトップになるんだ!」と言って貰いたいのですが、片方は「自分は総理大臣になりたいんだ!」となることが目的化しているように見えますし、もう片方は「ここで立たないと自分とそのグループが崩壊してしまうからここで立たねば!」と言っているように見えます。
    手段と目的がごっちゃになってしまっているように感じるのです。
    げんきさんのおっしゃる通り、「優先順位付け」をはっきりしてほしい。ちゃんとした政策論争をしてほしい。最近の選挙報道はそれに近くなったかなあと思っていましたが、今回の代表戦は単なる野次馬状態に逆戻りしていますね。

  5. どうやら政治の世界にも「流れ」があるようですね。尖閣諸島を巡る中国の強気姿勢と我が国総理大臣の弱気発言、国策捜査に敢然と立ち向かったものの結局は最高裁判断をこの時期に引き出してしまった鈴木議員、某銀行の破綻・・・。流れを掴んで勝利するのはKでしょうかOでしょうか?
    一年生議員の方々の判断に委ねるしかない国民のひとりとして、もどかしさを感じます。さて、政局の神様は果たしてどちらに微笑むのでしょうか?

  6. kktfさん
    コメントありがとうございます。
    さて、流れを起こすにはその大本があるわけで、中国の強気さも民主党政権になった後の動きと歴史的記念日を組み合わせたもの、鈴木議員の状況がわかっていながら敢えて外交委員長に据えていたことなど、原因というのはどこにでもあるものだなあと思います。
    今回の代表戦は菅さんの圧勝に終わりました。これは小沢さん支持の方がおっしゃっていた言葉らしいですが「反小沢とか脱小沢とかで見るのではなく」、これからは「脱閉塞感」でいってもらいたいものですね。

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