平成23年全国高校野球選手権神奈川大会 慶應義塾対百合丘の録画を見て

昨日は雨の降りしきる中、接戦をものにした塾高野球部。その試合のビデオをようやく見ることができました。
いずれにしても思ったのが、勝手にアタフタして接戦となったのでは無く、強いチームと戦ったから苦戦したんだという話し。
1)佐々木君の印象
彼はコースをつけるというよりは、ピッチャーマウンドから見て右側低めにしっかりといつも投げることが出来る投手なんだということ。なので右打者にとっては内角低め、左打者にとっては外角低めにビシッと決まる印象です。腕の振りより若干遅めにボールが来ることもあり、打者もタイミングが狂っているようでした。右投手に対して野村克也さんがよく言っていた基本線、すなわち外角低めの直球がしっかり投げることの大事さを改めて感じさせてくれました。
2)谷田君の印象
そんな訳でタイミングがとりずらそうだった谷田君。バットエンドが身体から離れ気味にスイングしていたことと、腰が開くタイミングが早かったように見えました。それゆえ、内角に来た直球をうまく捌いてライト線へのタイムリーを放ち、外角に来た球にタイミングが合わなかったのだと思います。今からスイングを変えるのでは無く、左投手の外角については踏み込んで打つ勇気を持つ方がいいのかもしれませんね。あとは昨日の試合では打撃のみならず守備が光りましたね。こんな記事もありました。

“76発男”慶応谷田、守備でもチームけん引(From DAILY SPORTS ONLINE)
 右翼の守備でも貢献した。四回1死一、三塁ではハーフライナーに猛ダッシュ。水しぶきが上がるほどのダイビングキャッチでピンチを防いだ。続く五回にもファウルゾーンのフェンスに激突しながら、飛球をキャッチした。
 上田誠監督は「あんな守備は見たことない。きょうは守備キャラだったね。ほめてやりたい」と主将のガッツあふれるプレーに眼鏡の奥の目を細めた。
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3)頑張れ!投手陣
昨日は加藤君、舟波君が登板していましたね。気持ちが乗っていてそれぞれ持ち味を出していたように思います。5回裏の2死12塁の場面でも舟波君に任せきった上田監督の胆力にも恐れ入りました。
後は2人とも共通して思うのが、投げ急がないことをもっと意識した方がいいのではということ。1,2,3ではなく1,2〜の、3といった具合に(なんだかよくわからないですね[E:sweat01])。あるいは前足を突っ張らせず、送り出すようにと言った方がいいのでしょうか。「〜の」がないと、うまくいくタイミングが狭まってしまうので、ピンチになればなるほどコントロールが定まらないか、もしくは手投げになってしまい棒球がいってしまうこともあるからです。そして前へのフォロースルーは大きく。ゆっくり大きく投げるようになれば、もっともっと活躍できると思うのです。三宮くんだけでは勝ち抜けないので、齋藤君も含め、頑張ってくださいね!
4)さすがの三宮君
9回裏、先頭を四球で出した後、捕逸でいきなり無死2塁。こうなると、頭の上でお星様がクルクルと回ってしまうことがあります。しかし、ここで恵みの雨。この中断で我に返った感じでした。あとは自分のストレートを投げ込み、2打者ともボールについて行けず、連続三振で締めていました。まさに辛い時にこそ、頼りになるグランド上でのリーダーとなっていましたね!この前の記事で紹介した写真がとっても印象的でした。
5)木村君の好リードと捕球
この時期はエースが登場する前だけに、いろいろとリードの苦労もあるかと思います。但し木村君は投手を乗せるのが上手いですね。気持ちよく投げさせて、良い面を引き出しているように見えます。まだ捕手になって間もないのに、相手の心を掴むその力は素晴らしいですね!
後ちょっと気になったのは捕球の仕方。5回裏の谷田君のバックホームの時、9回裏の捕逸の時、いずれもしっかりと捕らないといけないボールだと思います。どうやってミットを使えば良いか、どういうモーションがいいかをコーチとも相談しながらしっくりといく形を見つけてくれればと思います。どんなことがあってボールは弾かないという強い意志で今後の戦いに臨んでもらえればと思います。
最初にも書きましたが、普通にいいチーム同士のいい試合でした。この試合をしっかり勝つことが出来たのは意義深いと思います。今後もしっかりとやるべきことを一人一人が出来るよう、頑張っていきましょう。
勝つぞ勝つぞ!慶應。
(番外 上田監督の笑顔も素晴らしかったと思います[E:coldsweats01])

「平成23年全国高校野球選手権神奈川大会 慶應義塾対百合丘の録画を見て」に10件のコメントがあります

  1. 負けるわけにはいきませんが、
    楽な相手にコールド勝ちするより厳しい相手に競って勝つほうが、
    頂点にたどり着くにはベターと思います。
    選抜で「島根の高校に負けた」とか、
    今回も「無名の公立校に苦戦した」とか言っている方は、
    実際に相手校の実力を知らずに言っているのでしょう。

  2. ママ記者さんブログにも記事が。 ウムウム。ペコペコ王子か(^_^;)

  3. 予選の注目(選手在籍)高校。長崎の波佐見、広島の広陵、岡山の創志学園、新潟の佐渡、東東京の足立学園等も。特に長崎、岡山は緒戦[E:crying]難しいですね。神奈川は、明後日注目の相模対横浜ですね!岩手・盛岡一は勝ち進んでますね。西東京では、今日辺り、明大中野八王子対早大学院だったはずでは? 塾野球部は再開しましたからどうでしょう?田中マネージャーは明日は見に来るのかな?

  4. 盛岡一は負けました。愛知の刈谷も。
    きっと練習会には両チームのエースが参加してくれることでしょう。
    明大中野八王子の大森2世、初戦は不発でしたが、これからです。
    飛距離は父親並みとか。
    日大系列、法政系列は塾野球部にいますが、明大、早大系列は無理でしょうな。

  5. 新人戦のとき宇部商と専大松戸から入ったと喜んでいたOB
    東京学館浦安も・・・
    専大松戸は近年強くなっている。
    ただ旧来の名門高で最近は・・・という点では宇部商、香川の尽誠学園がなぜか弱くなっている。
    塾高の胸を借りた塾野球部OBが監督の小豆島が2回戦突破。
    岩国、土佐もまだ残っている。

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