H24秋慶立戦1回戦で印象に残ったところ

近年塾野球部は立教に対して苦戦を強いられることが多いですが、この試合もまたシーソーゲームとなり、最後は劇的な山﨑錬君のサヨナラ本塁打で勝利を収めました。では、印象に残ったところを写真を交えて書き連ねてみます。
1.錬君のバッティング
今日は一人で4打点を叩き出し、正に主将としての活躍を見せてくれた錬君。2安打とも長打でしたが、その結果とは裏腹にスイングは余り力感のないものでした。
まずは2回裏の勝ち越し2塁打の時。
Ren1
うまくバットですくい上げている感じです。
続いてサヨナラ本塁打の時。
Ren2
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春の時は主将の重圧か、はたまたプロ入りを意識してか、スイングを力強くしようとしているような印象がありました。ただ錬君の場合はチャンスでも力まずミートポイントをずらさないのが持ち味だったように感じていたのでどうかな?と思っていたのですが、今日の錬君はチャンスに強い錬君そのものでした。この調子で頑張ってください!
2.お帰りなさい、白村君
この言葉の意味は、昨春の話しで言っているのではありません。丁度4年前の今頃、全く打たれる気がしなかった頃の白村君のことです。
今日の投球フォームはこんな感じでした。
Hakumura
テークバックが見事に後ろに伸びて、左手と右手が横一直線に伸びています。これはあの秋で肘を痛めて以来、とんと見なくなったフォームです。次の写真がその時のフォームです。
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このフォームで投げてくれれば、スピンのかかった良いボールが行くんですよね。この春のトレーニングの成果で身体もより万全になったのかもしれませんね。これからが楽しみです。こんな笑顔も見せてくれましたし。
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3.福谷君のチームバッティング
1点ビハインドで迎えた8回裏。先頭の阿加多君がヒットで出塁後代走に辰巳君が出ます。続く谷田君が2塁打(後述あり)で無死23塁。しかし植田君が三球三振でちょっと雰囲気が悪くなったときに福谷君に打順が回ってきました。
きっと彼は3塁ランナーが辰巳君であることを考え、叩きつければ1点は確実に入ると考えたのでしょう。そしてそれを実行します。
Fukutani
写真にある赤い線にご注目ください。グリップを一回上げて振り下ろしているのがわかると思います。彼はあの高く跳ねる打球を意図的に打ったのです。ちょっとその後の走塁があったので印象が薄れがちですが、彼の状況判断の良さがあの場面に現れていたと思います。彼も最終シーズンを何としても優勝で飾りたいと思っているんだなあとしみじみ思いました。どうかすぐに戻ってきてくれますように。でも、無理して戻って来ることは絶対厳禁ですよ。
4.谷田君の覚醒
塾高時代から彼の長打力にはほれぼれとしていたのですが、反面チャンスに余り強くない印象を持っていました。それは彼が打席でどうしてもスウェー(後から前に体重移動すること)してしまうからでした。確かにスウェーすればより打球は飛ぶと思うのですが、どうしても打点が固定しづらく、力が入る場面になればなるほどその精度が落ちるだろうなと思っていたのです。
しかし、この前のオール慶早戦での打席で、スウェーしなくなっていた谷田君を見てオッと思いました。そして今日の試合を見て、谷田君はこれから大活躍してくれると確信に近い思いを抱きました。それがこの2枚に現れていると思います。
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ご覧の通り、回転軸が前に動かないんですよね。これはこれは期待させていただきます[E:happy01]
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うんうん、それは嬉しかろう(*^。^*)
5.辰巳君のスライディングキャッチ
白村君の復活を祝うことが出来たのも、9回にサヨナラ本塁打が飛び出したのもこのプレーがあったからこそと思います。
Tatsumi
同点のホームインもしかり、今日の試合の影のキーマンは辰巳君だったと思います。ナイスプレー!!
6.内野守備における指示
ちょっと疑問も呈してみます。素人なので的外れな点は平にご容赦を。
6回表、1死23塁のピンチ。塾野球部は前進守備を敷きます。ここでサードにボールが飛びました。
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上の写真で見ていただきたいのは竹内大助君も福富君もホームを手で指しているところです。これはホーム送球を指示しているようにも見えます。
しかし、横尾君は1塁に送球。しかも後に2塁ランナーが写っていますが、2塁ランナーは3塁に進塁してしまいました。これが結果的に一時は逆転を許すことにつながりました。
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試合後たまたま竹内大助君が通りかかったので、勇気を出してその場面を聞いてみました。あの時は大助君はホームに投げて欲しかったのではないですか?と。すると大助君の答えは「点が入っても同点だったのでどっちでもいいやと思いました。間に合えば投げて欲しかったですが。」でした。
大助君、見ず知らずの人なのにいきなり聞いてしまってすみませんでした<(_ _)>
それはさておき、とは言えあの場面は一番良いのはホームで刺すこと。例え刺すことが出来なかったとしても2塁ランナーを釘付けにして、1塁のアウトを取る。2塁ランナーが飛び出しているのなら2塁ランナーを刺すべきだったと思います。
となると、誰がその指示をするか?そして当人はどうやって守るかが大事になってきます。
今回のプレーを見る限り、その部分での徹底がなされていないように感じました。ああいった時に誰がどの判断するかを練習やミーティングで明確にしておいた方が良いと思います。ホームに投げるか1塁かの判断。2塁ランナーの状況で2塁ランナーを刺しに行くかどうかの判断。この2つの判断をチーム内で明確に出来た方がより良い結果を生みやすいと思います。こういったことは競った試合になればなるほど影響が大きくなるので、是非再確認をお願い出来ればと思います。
色々な事がありましたが、勢いに乗れそうな一勝を手にした塾野球部。明日の試合もその流れを継続して、まずは勝ち点1を取りましょう。明日は地鎮祭と契約がど真ん中の時間に入っているので神宮に行くのはまず無理なので、神宮に向かってお祈りさせていただきます。頑張れ!塾野球部。

「H24秋慶立戦1回戦で印象に残ったところ」に18件のコメントがあります

  1. 土曜も日曜も高校野球、大学野球、高校生と数学勉強会で、自分の家庭崩壊?!
    谷田君、白村君からは目が離せないですね!

  2. 試合前バックネット前で江藤監督が右手でボールを転がす、横尾君が左手(素手)でとって右手に持ち替えて監督に投げる反復練習をしていました。
    白村君不運な当りエラーなどで2点はとられましたが7回途中まで試合をつくりました。
    山崎君今日は3三振、山崎君で切れるも今日は横尾君があわやホームランの大2塁打など2安打でチャンスメークしました。ハイライトは代打鈴木君が満塁で走者一掃の長打。
    竹内君があわやのところ最後にバッテリーが只野君、黒須君に代わって危機一髪の勝利。
    まさに全員野球の勝利。福谷君はベンチ入りしていませんでした。ともかく苦手の小室君を打ち崩しての連勝は大きい。帰りに立教の斎藤君の応援にかけつけた御一家とお話しました。斎藤君が代わっていなかったら立教に負けていました、これから他校には脅威となる投手です。

  3. 今日は休みなのですが、おじが書いた本の映画を観るために出掛けるのでちょいと早起き。ちなみに、主演の方の意向で『ソフト化』はされないとかで。 土日。しっかりと勝利を収める事ができてよかったですね。中には、スタメンを見ただけで…って方も多数いらっしゃったかも。でも、色んな血が混じってよさも発揮される事もありますからね(^-^)v で、土日は仕事だったので行けませんでした。残念と思っていたら…もっと残念な…。『美酒早慶戦』という企画に参加出来なかった事。折角見つけて『さぁ〜』と思ったら、今年は先週だったとか(-_-;) 来年はぜひ!
    ちなみに、あれで『日本酒』から検索すると『いいね日本酒』がでてきますので

  4. 管理人さんには是非オフィシャルテレビで2回戦の白村君を観てほしい。オープン戦からずっと観ていますが、芯に当たったヒットではなく球威があるためテキサスヒット、不運なゴロヒット、当りが詰まっているため野手が獲りにくくエラーしてしまう。普通なら併殺なのに当りが緩いためランナーを残してしまう。そういうケースが殆どです。確かにストレートは高めに浮きますが球威があるのでかえって打者は打ちにくい。変化球でストライクはとれますからストレートはボールでもいいと割り切っていいと思います。不運な当りで無死一塁のケースが毎回のように続きましたが、併殺崩れの1点を含めて2点しか獲られていない。首脳陣も白村君の内容が竹内君、福谷君より上と観ているように思います。

  5. 昨日帰りがけ斎藤君の御一家と別れた後、先週お会いした記者さんとまたバッタリ。
    「立教は何故、斎藤君を小室君に代えたんでしょうか?」という問いに
    「熱中症で主審が交代したのが立教に響きましたね。大塚監督が斎藤君を代えたのはそのせいでしょう」
    バックネット裏で観ていた記者さんだけに主審の癖に気付いていたようです。

  6. 山崎君と横尾君のいい話
    ① 横尾と一緒に風呂に入っている時、
    このチームには勝つ執念がないと言われて、その通りと思った(春開幕戦のあと)
    ② 横尾がロッテが使っている重量球を買ってほしいが1年生からは言えないというので主将として買った。その打ちこみの成果が出た(秋開幕戦のあと)
    ③ 山崎さんがわざわざ部屋まで来てくれて「1年生ですべて責任をしょいこむな」と言われて気持ちが楽になったその成果が出ました(昨日1安打のあと)

  7. 適時2塁打3打点
    「うれしくて泣きそう」鈴木君
    「ここは打つしかないと思った」先輩高橋
    朝日

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