東京六大学野球平成23年度秋季リーグ戦 慶明戦3回戦

ここで行かないと後悔すると思い、勢いで神宮へ!
先発は塾野球部が竹内大助君、明治が野村君のエース対決第2弾。

1回表 三振、四球、1−6−3のダブルプレーで三者凡退にきって取りました。
1回裏 辰巳君センター前ヒットで出塁、影山君がしっかり送り1死2塁でしたが、山﨑錬君、伊藤君が連続三振。無得点に終わります。
2回表 中嶋君凡退の後、阿部寿君が四球。・・・
と進み、終わってみれば7−0で完敗の試合となってしまいました。
自らの力不足を愧じるのみです・・・。
さて、暫く虚脱状態に陥っていましたが、気を取り直して、今日の試合の感想なぞ。
1)今日は野村君に「ピッチングとは」を改めて教えて貰ったような試合でした。ストライク先行で追い込み、最後は縦と横と緩急を自在に使われ自分の型でスイングをさせない投球。
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加えてムダな四球を出さない無四球ピッチング。
更には素晴らしいフィールディング、特にベースカバー。ファーストが飛びついた球、ことごとく余裕でアウトにされていたのは、野村君の素早いベースカバーがあったからでしょう。
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ここで勝てば優勝に近付くと野村君もわかっていただけに、この4年間の集大成とも言うべき気持ちで投げていたのでしょう。試合終了後の伊藤君とのやりとりの表情に何かを成し遂げたという達成感と敗れた相手を慮る気持ちが表れていたように感じました。
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野村君はいわゆる勝てる投手だと思うので、プロで活躍してくれるのを楽しみにしています。
2)そんな今日の彼を打つには、追い込まれる前に打つという作戦しかなかったかなと思いました。追い込まれるともう相手の自由自在で、ラッキーヒットしか考えづらい状況でしたから。そのためには初球から積極的に振っていくしかなかったのですが、結構見逃してしまうことも多かったように思います。それほど、彼のボールがきれていたのでしょう。
3)ターニングポイントは初回の1死2塁の場面だったように思います。あそこでの3番、4番の連続三振が結果的にこの試合を象徴してしまっていました。また今までは1番2番の出塁率が悪いのが問題点だったように思いますが、今日は辰巳君・影山君がチャンスメイクしていました。5安打のうち辰巳君が1安打1エラー、影山君が2安打でしたから。完璧にクリーンアップを抑えられてしまったといった感じです。繰り返しますが、自分のスイングをさせてくれなかった、素晴らしい投球でした。
4)対照的に今日の竹内大助君は、相手の待ち球作戦にやられた気がします。低めのボールを徹底的に待たれ、一昨日の試合では振ってくれていた球がことごとくボールに。2回1/3で5つの与四球というおよそ竹内大助君らしくない数字に、明治の徹底した作戦が表れていたと思います。
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であれば、早いカウントではストライクゾーンで勝負すべきだったかもしれませんね。ちょっと空振りをほしがった投球にも見えました。相手の狙いを察知して、配球を組み立てることも大事なのでしょう。あくまで素人の推測ですが。
5)錬君はとても大好きな選手ですし、チャンスに強いバッターで頼りになる選手ですが、ここは敢えて苦言を呈します。確か8回表、先頭の中嶋君が右中間をやぶる三塁打を打った時、三塁にむかってくる中嶋君に対してボールも持っていないのに空タッチをしていました。これはいただけません。試合展開とも関係無く、これをやったからと言って何か意味があるわけでもないことで、我々の品位を落とすことをしてはいけないと思います。塁審の方にも注意されていましたね。面白くない今日までの流れ、そして試合展開だったと思いますが、だからこそああいったくだらないことはやってほしくなかった。これからは二度とあんなことはしないようにしてもらいたいと思います。
6)初回ダブルプレーでベンチに戻ってきた時、円陣で塾野球部はすごく大きな声を出していました。気合いが入っていていいなあと思っていましたが、もしかすると入れ込み過ぎだったのかもしれません。精神状態とは難しいものです。
7)伊場君は試合が劣勢になってからも、「声出していくよ!」とファーストから大きな声で鼓舞し続けていました。その気持ちが嬉しかったです。錬君もまたよく投手に声を掛けていました。人は劣勢の時こそ真価が出ると思います。彼ら二人の折れない心は、きっとこれからに繋がることでしょう。
8)今日の収穫のひとつに山形君の復活が挙げられます。伸びのある速球を軸に、ストライク先行でいい投球内容でした。これは今後の試合に向けて大きな意味を持つと思います。
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さあ、次の立教戦に向けて、前を向いて歩いて行こう!

「東京六大学野球平成23年度秋季リーグ戦 慶明戦3回戦」に7件のコメントがあります

  1. オープン戦からの打撃不振が続いて、投手が踏ん張れなかったシーズンでした。
    スカウトさんから伊藤君の指名はないかも知れない・・・
    慶應の選手を指名するのは相当の勇気が必要だそうです。
    就職であれば一流企業に入れるので指名する側も・・・
    とにかく落とされると打てない・・・・
    残念ながら一言もありません。
    春の早稲田のようです。気持ちが受けに入ると短いシーズンアリ地獄。
    明治も3シーズン連続で慶應に苦杯してきたので、
    最後の野村君のガッツポーズ気持ちが入っていました。

  2. 不安が的中してしまいました・・・・・。残念で仕方がありません。
    それにしても、全勝優勝がなくなり、完全優勝がなくなり、まさか優勝も。
    連覇は堅いと信じていただけに悔いが残ります。でも東大戦で「黄色信号」が点滅して
    いたと思うんですけどね~。
    4年生には慶早戦で有終の美を飾ってほしいです。
    伊藤君を近くで見ましたが、いい身体しています、でもプロでは「?」と正直思いました。

  3. 応援するものとして言わせてもらえば
    まだ何も終わっちゃいねえや!まだ何もな!
    まだ2カードも残っているのであれば
    楽しみはまだ尽きやしないし
    応援するものとしての真価が問われるこれからだ!
    次の立教戦も楽しみで仕方ない!
    繰り返し言おう
    まだ何も終わっちゃいねえや!!

  4. ・一回裏、伊藤君対野村君
    管理人さんが「ターニングポイント」とされている場面です。
    時間のかかった(をかけた)対決でしたね。
    徐々にカウントを悪くしながらも間合いを取って自分を見失わないようにした
    野村君が最後にビシッと抑えました。
    塾高対横浜商戦のコメントで
    向上高戦を見ての舟波君への期待として私は
    「間合いを取るなど自分の雰囲気を作れるようになったら」と書いたのですが、
    見本となるようなマウンドでした。
    ・可哀そうな竹内君
    ①序盤点を重ねられた2回と3回、点を取られる前のことですが、
     キャッチャーが捕球し損なう場面がありました。
     (2回は前にはじき、3回は後にコロコロ・・・)
     いずれもピンチを広げたりするものではありませんでしたが
     良い時の低めに決まる球が殆ど見られないまま、降板になってしまいました。
    ②2回先制点に繋がるライトオーバーのヒットがありました。
     打った瞬間、大きい飛球だなと思ってライト方向に目をやると、
     ライトは最初前進し、その後慌てて向きを変えましたが・・・
    「竹内大の乱調が誤算」と書いているスポーツ紙もありますが、
    彼だけに責任を負わすのは可哀そうな試合でした。
    夏の暑さが秋の涼しさに一変したように
    リーグ戦の注目も、「春秋連覇」から「(野村君の)集大成」に変わった感があります。
    塾野球部の4年生もそれぞれ納得いく集大成とし、
    結果的にAクラスを死守して欲しいものです。

  5. 高校全日本の合宿にソフトバンクの王さんがいらしたようです。
    スポーツ記者が伊藤君のスランプについて尋ねると
    「心配ない。変化球が打てないのは入ってから学べばいい。
    内角速球にスイングで負けないのが唯一評価のポイント」
    内角をひっぱってホームランできる王さんの言葉に一安心。
    あと2カード変化球は捨てて、内角速球だけを待ってライトに放り込め!
    言うことが変わってごめんなさい。
    第3戦の野村君の変化球はプロでも打てない。

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