ん・・・?どちら?

日経ビジネスの最新号でミスター円と言われた榊原さんへのインタビューが掲載されていました。

円は1ドル=70円台に上昇する
問 円高はまだ続くのか。
答 いずれ1ドル=70円台に再び上昇するだろう。今回の地震がなくてもそうなると見ていた。そのきっかけについては当初、米経済の弱い指標だと思っていた。そのトリガーが日本の地震になってしまった。
問 今回の急激な円高は海外投資家の投機的な動きだとの指摘がある。
答 全く理由のない投機ではない。国内投資家のリパトリエーション(本国への送金)を先回りした動きだ。(中略)しかし、やや長い目で見ればリパトリエーションの動きは何らかの形で起きるだろう。外国からの資金援助が増えることも、日本にお金が入ってくるという円買い要因だ。協調介入が続けられないという前提で言えば、円相場は70円台に向かう。

なるほど、これから暫く円高に振れると見ているんだなあと思っていたら、

原発事故で外資が逃避、1ドル=90円台への円安進行も 榊原元財務官(From 産経ニュース

 元財務官の榊原英資・青山学院大教授は4日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で講演し、東京電力福島第1原子力発電所の事故を受けて国内の外国資本が海外へ逃避する動きが出ていることから、「数カ月以内に1ドル=90円を超える水準にまで円安が進んでもおかしくない」との見方を示した。
 榊原氏は、東日本大震災直後に1ドル=76円台へ急騰した円相場について「阪神・淡路大震災でも同様に円高へ振れた」と指摘、予想の範囲内の動きだったことを強調した。当時は手元資金確保のため、日本企業による海外資産売却の動きが強まるとの思惑から円高に振れた。今回も同じ思惑が働き、円が買われたが、「(海外資産売却の動きは)大きくは起こらないだろう」と予想した。
 一方、福島第1原発の事故で「外国企業が東京などから逃げ出しおり、その方が為替相場に与える影響は深刻だ」と指摘、足元で84円台まで進んだ円安がさらに続く可能性に言及した。海外企業に対する日本政府の正確な情報発信の重要性を強調した。

・・・?ちょっと時間が経った後ならいざしらず、日経ビジネスは先週の金曜日に宅配されたものなんですが・・・。
情報の真贋を見る一つの方法にその人の意見の定点観測をすることが挙げられると思っています。その人の発言をじっくり見ていると、何となくその人が見えてくるように思うのです。
さて、事態はどのように推移するのでしょうか?

「ん・・・?どちら?」に1件のコメントがあります

  1. 外貨預金で大損してから趨勢はずっと円高。
    製造業の懸命なコスト削減努力も投機筋の思惑で吹っ飛ぶことに苛立ちと怒りを感じていた。
    あらゆる専門家のなかで経済と金融専門家は
    もっとも信じてはいけない、とは父の言葉。
    株式投資は証券会社を信じてはいけない、
    とは父の言葉。
    大本営情報参謀から銀行に転じ、トヨタ、ソニー
    の草創期に貸し付けを担当した父。
    榊原さんは慶応から早稲田、早稲田から青山と
    為替相場並みに動く。
    大蔵省で同期だった野口さんも一橋から東大、
    東大から青山・・・
    今はビジネススクールは青山の時代かも?

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