国会という名の部活

なんだか迷走を続けている国会。発言の是非はともかく、大臣追求→更に混乱→何も決まらないというのはやめてもらいたいと思っていたので、まあ最低限の解決になったとは言うのかも知れません。
今回の問題は、行動がどうこうと言うよりは、命令口調的な言い方が問題となりました。
ここで出てくるのが「県と国は主従関係ではない」というお話し。
でも、松本元大臣は国と県との関係性であの言葉を吐いたのではないと思います。
彼が言った言葉、繰り返した言葉である「長幼の序」、つまり年下が年長者に向かってその態度はないだろといった類のモノだと思います。
そう言えば国会ではよくこんな言葉が言われます。「1年生議員は雑巾がけから」と。
でも自分はこの言葉に違和感を覚えていました。プライベートな関係性で「長幼の序」を守るのはいいと思います。但し1年生議員といえどもその選挙区を代表して出てきている議員さんな訳です。つまり1年生議員の選挙区の住民はその考えを述べるなんてまだ早くて、まずは下働きせいと言われているみたいなもので、住民同士で格差をつけているようなもの。「皆さんの仕事は次に当選することだ」なんて言って国会審議にろくすっぽ出させないのは、その選挙区の住民を冒涜していることにつながっているってどうして思わないんだろうと思っていたのです。
第1回帝国議会の時、きっとこんな言葉はなかったでしょう。そりゃあ、みんな1年生議員ですから。でも縮こまっている議員さんなんていなかったはずです。各々が我こそ地域の代表であるといった面構えだったのではないでしょうか。
それが段々世襲議員が増え、どうしても外界から閉ざされた社会になればなるほど、内向きの論理が支配し、部活の先輩・後輩の間柄みたいになってしまい、「1年生議員は」とか「あいつは俺の弟分だから」みたいな言葉が出てきてしまうのだと思うのです。
ちなみに松本元大臣は「長幼の序が分かっている自衛隊なら、そんなことやるぞ。」と言われたそうですが、各国の軍隊間においてはどんなに小国であろうとも、階級の上の人には礼を尽くさなくてはいけないそうです。はからずも自衛隊と表現してしまったところがおかしくも感じます。
つまり、彼は宮城県民の代表である村井宮城県知事として相手を見ることができず、年下の村井君になってしまったのでしょうね。だからあんな言葉を言ったのででしょう。
この方も又国会という名の部活動に浸かっていた方なんだなあと思うのです。

「国会という名の部活」に10件のコメントがあります

  1. 谷垣さんも仙石さんも
    自分が引き受けなかったことで
    批判の資格なし。
    松本さんを弁護する気持ちはありませんが、
    5月5日1日しか休まず、
    国会の混乱でどんな約束も空手形に終わる、
    現地は勝手な要求ばかり・・・
    ということで切れたのでしょう。
    それにしても部落解放同盟、社会党出身、
    権力にもっとも抵抗してきた立場だったでしょうに。
    江田五月法相も社会党の大物江田三郎の息子。
    菅さんを初め、
    権力に立つ立場に慣れていないのかも。
    そう言えば、仙石さんも反権力の弁護士だった。

  2. 昨日は、帰りが日付が変わるくらいになってしまったので、作る気分もなくなり近所の行きつけのところに晩飯をいただきに。
    そこでのお客様の一言『陛下の事も考えろよ』
    震災から3ヶ月を経てようやく復興大臣が就任したと思ったらこれ。
    あの阪神大震災のときは3日後には同じ九州ご出身の小里さんが。。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E9%87%8C%E8%B2%9E%E5%88%A9

  3. 確かにおじいさんは部落解放同盟のドン
    でも3代目を継ぐ今は有数の資産家。
    国会議員はやはりカネになる!
    次の選挙で誰に入れるかではなく
    誰を落とすか!
    いっそのこと
    国会議員に対する歳費差し止め訴訟でもしたい!
    誰の責任ではなく、国会議員という存在自体への
    不信任!

  4. 脱原発解散に自民党も怯えている。
    スローガンを出した方が勝ち。
    郵政、政権選択、脱原発。
    矢がなくなるまで頑張る菅さん
    次々に出す脱原発の指示
    裏には代替エネをビジネスにともくろむ
    孫正義が参謀に?
    秀吉には黒田官兵衛、家康には本多正信、
    西郷には岩倉具視・・・
    そして菅直人には孫正義。

  5. http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110707-00000043-mai-pol
    海江田さんも菅さんの予告なき
    一の矢(浜岡)、二の矢(テスト)に
    とうとう切れたようです。
    三船敏郎は蜘蛛の巣城で
    黒沢監督の非情の演出で実際に矢を射られ、
    迫力ある画面をつくりましたが・・・
    黒沢監督は日本一の弓の達人だから、
    とすっとぼけていたとか・・・
    弓道をやっていた管理人さん、凄いですよ!
    味方、しかも上司から矢を射られたのでは!

  6. 司馬遼太郎は上司に裏切られた無念さを
    描く達人。
    徳川と戦う真田幸村を裏切った淀殿、
    薩長と戦う土方歳三を裏切った慶喜
    その裏切りの汚さ!
    負け戦であっても
    方針が決定され、上司のために働こうと
    賢明に働く部下を
    自分の身の保身のため
    部下に方針変更を知らせることなく
    敵前逃亡する上司
    海江田さんに同情が集まっています!

  7. 菅さんは「エネルギー政策は国民の信を問わなければならない」と言いだした。
    そして菅さんは市民運動原理主義に回帰して
    菅直人を支持するか否かこの1点に絞る。
    最悪のシナリオは世論が反原発に味方し、
    菅さんを支持し、電力供給の不安から
    企業の海外進出を加速させ、
    家庭の電気料金が大幅アップすること。
    たとえ脱原発が正しくとも、政治家であれば
    原発完全停止の来春のシミュレーションを
    リスクをも国民に開示すべきであろう。
    そして菅さんが来春まで続投し、
    経済の悪化、失業の増大となれば
    消費税のアップ、所得税のアップなどとんでもない、
    と世論が逆流し始める。

  8. 昨日、企業トップとの懇談会で話題になったのが、
    今月号の文藝春秋塩野七生のコラム。
    指導者はかくあるべしを語る塩野さん、
    実はカエサルを語りながら、菅さんのことを批判している。
    「説得力、自己制御の能力、持続する意志
    この3つが特に欠ける菅直人」
    福島原発への対応に積極的に対応している企業の
    トップの言葉でした。

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